ひるね日記

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2002年7月−9月

夢(9.28)
 わたしはオフィスで働いているのだが、特別に仕事はない。(でも、なんかはしている) 会社の歴史を書いた冊子があるので読んでみると、剛くんのことも書いてある。その会社は剛くんのマネージメントをもする会社だった、というような夢を見ました。それでなんか、わたしの上司がウッチャンなの(^^;

 夢を見た背景は自分ではだいたいわかっております。わたし、先週、今週と、続けて女性週刊誌の立ち読みをしまして、先週のに、ウッチャンは飯島直子が好きとかいう記事があったので、その印象でなんとなくウッチャンが出てきたんだと思う。
 それで昨日立ち読みした今週ので、ショー・コスギがケイン・コスギを勘当したという記事を読んだのが、「剛くんをマネージメントする会社」っていうのにつながってるんだと思う。

 ざっと説明すると、女性週刊誌によると、ショー・コスギとケイン・コスギ親子には今確執があって、それは、ケインがショーの事務所から独立したことにはじまるそうです。ショーは、ケインが自分の事務所を出て独立することは認めたものの、その後、詳しい説明もなしに、自分の事務所の責任者にしていた人(?うろおぼえ)も事務所を辞めて、ショーの事務所のほうに移ってしまったのを知って、「だまされた」という気持ちになり、ショーを勘当したそうです。
 あと、よくわからないけど、ショーはあまりに頑固な故か(←これは単に私の想像)家族の中で浮いているらしく、ショーがつきあってる(?)東尾理子にも紹介されていないし、ケインを応援にケインの妹が来日したことも知らされていなくて、ご立腹なようでした。写真を見たら、ショーはとても老けてた。今はケインの方がずっともうかってるんだろうなあ。
 コスギ家の家族内のことはそういうことで、あと、ショーは、自分の事務所で、第二、第三のケインを育てようとしていたそうなんです。あたりまえのことですが。
 でも、ショーが言うのには、ケインは、「なんで自分が稼いだ金を他の人間に払わなければならないんだ」と不服だったようで、それがケインが事務所を出た直接の原因らしいです。ショーは、そういうところが日本人である自分(ショー)と、アメリカ人である息子(ケイン)の違いなんだろうなあって感じに言っていました。
 どこの事務所でも、売れないうちは先輩の稼ぎで売ってもらい、自分が売れ出したら、自分の稼ぎで後輩を育てる方に回る、というのはあたりまえなような気がしますが、ショーとケインの場合は、親子でもあるし、もうちょっと感情が複雑なんでしょうけどね。
 まあ、そんなこんなが頭に残って、冒頭に書いたような夢を見たんだろうなあと思います。
大人世紀U発売日(9.27)
 前の大人世紀の本とき、予約しておかなかったのがたたってなかなか入手できなかったわたし。当然今回はちゃんと予約したかというと、またしないじゃった(^^;
 でも今度はあらかじめたくさん刷っておいてくれたらしく、今日本屋に行ったら平積みになっていたので、すぐに入手できました。ほ。

 中身。顔に墨が付いたような写真、ちょっと退廃っぽいのをねらってるのね。しかしファンデーションがおもいきり濃いなあ。これだけ厚塗りしたらわたしだって美人に見えるよ(見えない)。
 胸はだけのサービスショットも化粧が濃い濃い。でも、やっぱハダカはよいね(^^) この写真のポスターとか、おまけについてたらよかったのに。ワインオープナーって貰って楽しいだろうか。うーむ。
 剛くんのかわいい写真は、なんと言っても針に釣りの餌をつけてるようなヤツ。子どもみたい。もっとこんな顔を見せて欲しいなー。でも、釣りは全然楽しくなかったみたいなのに、こんないい顔してる写真が撮れるなんて不思議だね。
 保育園の写真も良い! 写真で見ると子どもの笑顔って最高に魅力的なんだもん。(現実にはうざいときのほうが多いけど。) 3人とも、いいお父さんになって欲しいけど、父親業ってほんとにたいへんなんだよーー。かわいかったはずの子どももそのうち反抗しだして、不愉快なことばかり言いやがるし(笑)。
 あと、石垣島の海で遊ぶ3人もいいですねー。このときの剛くんの髪型が好き。ずっと、剛くんも、もう少し年がいったら、すっきりした男らしい髪型にしないとならないのかなー、って思ってたけど、この髪型は、いくつになってもおかしくないし、男らしくって、すごくいい。いざとなったらこの頭でアウトドアやればいいやってわかったから安心しました(意味不明)。

 そしてなんだかんだ言ってさ、和田ラヂオさんのマンガ、やっぱおもしろいんだわ……。
小学校の運動会(9.21)
 真ん中の子が中学生になってから2年間、うちには小学生がいなかったのですが、今年は一番下の子が小学校に入ったので、久しぶりに小学校の運動会を見に行きました。
 見てて思いましたが、やっぱ運動会で楽しいのは、小学校がイチバンですね。幼稚園生はかわいいけど迫力がないし、中学生は自分たちで盛り上がるのが楽しくて、親に見せようなんて思ってないし。
 それと、息子が「V6のがあるよ」と教えてくれていて、わたしがそれを見るのを楽しみにしていたのですが、プログラムを見てもどれだかわからず。子どもだから他の曲と勘違いしてるんじゃないかなあと思ったのですが、プログラムをまじまじと見ると、「風を感じて」という表現種目(と言うのか?)があったので、「もしかしてこれがFeel your breezeのことなのでは?」と思ったら、そのとおりでした。Feel〜はやっぱヒットしたんだなあ。ありがたや、「ごくせん」……。 
 V6の歌声が小学校の運動場に響き渡って、子ども達がいろんな縄跳びを見せてくれました。退場するときは「チェンジザワールド」になって、ますますうれしい。

 それにしても運動会ってほんとジャニーズですよねえ。一生懸命にやることに価値があるっつーか。そうすることによってエンターテイメント性も感動も生まれるわけだし。知らない人じゃなくて、顔を知ってる子ども達が活躍するのもみどころだし。ジャニーさん、運動会が好きなんでしょうね。昔、松岡くんといっしょに、わざわざイノッチの運動会を見に来てくれたって話もありましたね。
 
フットルース(9.18)
 わたしの携帯には、むかーしに貰ったJ−フレンズのストラップが付いているのですが、小学校のPTAの仕事をしてる時、それに気が付いたよそのお母さんから、「ジャニーズが好きなんですか〜」と聞かれました。
 J−フレンズのストラップでよくジャニーズだってわかったなあ、とここでひとつ感心したのですが、わたしがV6ファンだと知っている別のお母さんが「V6ファンなんだよ−」と言うと、「フットルースとか行くんですか」と聞かれたのでまたびっくり。フットルースなんて、一般の人も知ってるんだあ……。
 そのときはじめて会ったお母さんが、わたしがV6の中で誰が好きなのか興味ありそうで、「森田くんのファンなんですけど」と言うと、「ああーあ」って感じに納得してたのがちょっと気になりましたね。奥さん、いったいなにに納得したんですか!?
「私立探偵濱マイク」の最終回に出てた人(9.16)
 「私立探偵濱マイク」ってドラマ、途中で見るの止めちゃってたんですが、最終回はちょっと見てみました。
 ちょっと志茂田景樹似の人が出てるなーと思って、ああ、この人、新聞に名前の載ってた「SION」、って人なんだなあ、と思って、それから「SION? ん? ん?」となにかが頭に引っかかり……。
 そして思い出しました。SIONさんと言えば、イノッチに「おまえがいる」を作ってくださったかたと同じ名前ではないですかーっ。
 わたし、ミュージシャンのかたのことなんてよく知らないんだけど、濱マイクって、ミュージシャンのかたがよく出てるようだから、もしかしてもしかするとこのお方が「おまえがいる」の作詞作曲なさったおかた……?
 と思ったら、ほんとうにそうだったようでした。びっくりした!
アジアコンパンフ(9.15)
 おととい、かな。アジアコンのパンフが届きました。
 行かないですけど。パンフの写真を見るのも楽しみじゃないですか。
 今回の写真は、こないだのVコンのパンフに載ってた、白地にレースを使ったスーツの写真でした。
 で、おかしかったのが、みなさまをツアーにお誘いする文章。
 今までもこういうこと書いてあったのかな。はじめて気が付いたんだけど、「ぜひご参加ください」みたいな文章の中に、「メンバーも張り切っております」って書いてあるんだもん。笑っちゃったよ〜。
 
大人世紀U(9.14)
 今月号のDuetに「大人世紀U」の広告が載ってました。
 9月27日発売で、予価1365円。前と同じような装丁だけど、今度は全体が白。
 前とは違う感じの内容がいいなあと思うのに、また和田ラヂオさんのマンガが載ってるみたい。おんなじような内容ってことかしら。
嵐とKAT−TUN(9.13)
 このごろ雑誌にカツーンってよく出てるじゃない。それでなんとなく思うんだけど、カツーンメンバーって、ちょっと雰囲気が剛くんぽい人が多くない?

 赤西くんは、今は別に剛くんぽい雰囲気とは思わないけど、ジュニアに入った頃は、デビュー前の剛くんにそっくりだったよね。はじめて写真を見たときはびっくりした。かわいかった。
 そいで、亀梨くんは、よく剛くんを尊敬してくれてるって言ってくれてるし、剛くん風にしてるようなところもあるしね。
 あと、このごろは田中聖くんがさ、なんかたるそうにしてるとき、雰囲気が剛くんぽいかも、と思う。
 みんなダンスうまそうだし。まあ、よく知らないからイメージだけだけど。
 嵐に対してはそういう感じは全然持ったことがないんだよね。なんかこう、嵐にはV6的なものを感じないんだよね。嵐メンバーはVコンにもよく付いてきてくれてたのに。
 雑誌の写真だけで見ると、相葉ちゃんがさ、髪型とか口元とか、剛くんに似て感じるときがあるんだけど、相葉ちゃんてどういう人なのか全然わかんない。怖い人じゃないだろうとは思うけどね。(なんかぼーっとした印象)
 あ、そっか。今思ったけど、嵐って、「8時だJ」とかによく出てたし、雰囲気がタッキー的なんだよね。もう、最初から、ダンサーなんかなろうと思ってない感じ。タレント指向みたいに感じる。
 
疲れてる(8.30)
 昨夜は暑くって寝そびれた……。って言うか、1時間くらい寝てからあんまり暑い上に、蚊に刺されて起きちゃったんだけど。
 さすがに6時くらいには眠くなったけど、下の子がラジオ体操に行って帰ってくるまでは寝つけないし。だから寝たの7時になってから。
 9時はまた真ん中の子を起こさないとなんないから起きて。
 やっと夏休みが終わりそうだと思ったら、明日は7時半から小学校の除草作業。そして一日おいて月曜日は中学校の除草作業。空いてるまんなかの日は、翌日からの学校の準備しないとならないだろうし。
 中学校は広報委員。小学校の方は親のための教育学級みたいのの班長になってる。
 これだから子どもの数が減るのでは〜。V6に割く時間がない。うえ〜ん。
「ランチの女王」と「君を見上げて」(8.22)
 昨夜わたしは「君を見上げて」の3話の再放送を見ていたわけですが、そのとき「はっ!」と思ったことがあります。
 それは、瑛子が弟をけっとばしたシーン。
 実は、「ランチの女王」のヒロインなつみも、以前、純三郎達をけっとばしたことがあるんですよね。
 そのシーンを見たとき、「どっかにこういうのあったなあ」と思ったのですが、そのときはそれきりになって、昨夜「君を見上げて」を見たときにやっと「これだった!」と思い出したのです。
 
 で、わたしの推理。「ランチの女王」のプロデューサーさんは「君を見上げて」を見ましたね。そして強いヒロイン面白い!と思ったんじゃないかな。そしてもちろん「森田剛を使ってみたい」とも思った、と……。
 (もしかすると逆で、プロデューサーさんはドラマで森田剛を使わないとならなくなったから「君を見上げて」のビデオを見て、そしたらキックのシーンがおもしろかったので自分のドラマで使ったのかも新米。とにかくドラマでの使い方を見ると、森田剛の魅力はわかってくださってるご様子)
眠い……(8.21)
 今日はすごく眠い。このまえのオトセンUのスタンドバイミーの時の剛くんの眠さがよくわかった。剛くんも血圧低いけど、わたしも血圧低いの、すごく……。
剛くんの髪(8.13)
 今日の「学校へ行こう!」の「ビンボー様のレストラン」の時は、剛くんの短くなった髪型がどういうふうになってるかが、はっきりようく見えました。
 それで、短くなった剛くんの髪って、なんかこう、トップのつむじの両側あたりに円形にふたつ、渦巻きみたいのが作ってありますよね、それもようく見えて、特に今日はとてもきれいな渦巻きが出来てたので、なんか、「近い上空にヘリコプターが止まってるときの草原の草みたいだなあ」と思ったので、hongming先生にそう言ってみました。
 するとhongming先生は剛くんの髪を見て、「それよりも鳥のヒナみたいだ」とおっしゃったのです。
 そう言われると、ほんとに剛くんったら鳥のヒナにそっくりでした。かわいいと言っていいのか。
seVen初回限定版・通常版(8.11)
 「seVen」、とりあえずオリコンウィークリーチャートで初登場3位。この順位が次回はもっと伸びるかと言うと、まずちょっとそれはありえない情勢ですね。
 あんまり順位にはこだわらないという考え方もありますし、それももっともなんですけど、実際上、ファンがアルバム買わなきゃ誰が買うんだという問題でもありますね(^^; 
(てかねー、もっとおまけがあってもいいと思うんだけど。イベント応募券とか、ドカンとついてもいいんじゃない? そうじゃなかったら、せめてネイチャーリズムのときのきれいな装丁のノートブックとか。あれなら2,3冊あっても邪魔にならないし。スプーン交換券なんてさ、メンバーがいるわけじゃないのになかなかお台場まで行けないじゃないねえ。(ごめん、行ったらいいとは思うのよ) ああ、でもやっぱ一番売れるのはイベントだろうな……。)

 とりあえずわたしは初回限定版と通常版と購入しました。初回限定版の方は○特殊パッケージ入り(たいしたことないけど)、○「Feel your breeze」と「one」のボーナストラック入り、あと、○小型のポスターももらえる。だけど歌詞カードが一枚の紙で見にくい。
 通常版の方は、普通のパッケージでボーナストラックがなく、ポスターも付かないけど、歌詞カードが全16ページのブックレットで見やすいです。(ポスターと同時に取ったらしいひとりひとりの写真も載ってるし) 好みで言うと通常版の方がコンパクトでいい感じに思いました。

 曲のほうも、どれも聴き応えあります、かっこいいです。
 じゃあ歌がうまいかどうかというとむにゃむにゃ〜かも知れないけど、ほら、そこはそれプラスアルファの魅力があるからわたしらV6のファンなんだから、これはこれでいいではないですか〜。ねー(^^)。
 しかし、歌っていうのはあれですね、だんだんうまくなるかというと、あんまりそんなこともないものなんですね(^^;
 イノッチだけはうまくなってるなあと思うんだけど。まーくんはもとからうまいしね。でもあとの4人は横ばい?って感じに思えました。わたしはですけど。
 あ、でもそれぞれにツボがあってかわいいですよ! 剛くんの「泣いちゃってー♪」は何度も聴きかえしました。コンサートもどんどん近づいてるしなー。ようし、代々木で暴れちゃるぞ!(うそうそ♪)
 
「seVen」発売日・剛くんが「ランチの女王」に!(7.31)
「seVen」発売日

 買ってまいりました、「seVen」。
 今年はなかなかアルバムの話題が出ないから、もしかしてアルバムなしなのか!?と心配したこともあったので、「seVen」を手に入れることができてまことにうれしいです(^^)

 冒頭のラテンぽい曲、みんながアカペラで歌ってるとこが迫力があっていい。曲もいい(どっかで聞いた気がするんだけど)。こういう、いかにもエッチな歌詞が合いそうな曲でも、必ず前向きで健全な歌詞が付いてるのがV6だ(笑)。
  「Have a super good time」とか「Good enough」とかは、かなり前から番組で聞いていたので新鮮味がなくなってるかなあと思いましたが、最初からフルで聞くと「こんな曲だったんだ!」って感じで新鮮だった。よかったー。
 やけに「Feel your breeze」が多かった気がしたけど、しかたないか、1年に2曲しか出なかったんだから……。
 とにかく「seVen」、まだざっとしか聴いてないので、これからよく聴こうと思います。
  あ、そうだ、あと、ジャケットの写真(とイラスト)がかっこよくてよかったと言うことを書こうと思ってたんだ。剛くんて、どうしてこういうなんとも言えずかっこいい顔の写真を撮ってもらえるのか、ファンだけど不思議です。

「剛くんが「ランチの女王」に!

 前回の日記で「ランチの女王」関連のことを書いたらなんと、今度剛くんが「ランチの女王」に出るというではありませんか!(驚) 
 (以下ちょっとネタバレありです)
 「ランチの女王」の主人公なつみは、「謎のある女の子」という設定になっていて、なんかなつみが子どもの頃お母さんとオムライスを食べた思い出とかがドラマの今後に関わってくるのかなあと思っていたけど、まさかなつみの「謎」の一部が剛くんと関わっていたなんてびっくり! そんなことあーた、ドラマの1回目から見てても全然気がつかなかったですよ。
 あー、でも、どうしたって剛くんはなつみを巡って江口洋介と絡むシーンがあるよなあ。江口デカイから、並ぶと剛くんがますます小さく見えそうで心配なんだよなー。って言うか、小さいんだけど。
 ドラマ見てる人は「こんなチビより江口のほうがいいに決まってるよ〜」とか思いながら見るだろうなあ。ドラマ的にはそれでいいんだけど、剛くんファン的にはそれじゃあイヤ〜……(くすん)。
 って、んなこと言ってもしょうがないんだけどさ。剛くん今のあの、耳のまわりが短い髪型で出るのかな? 剛くんの演技はもう、絶対に大丈夫な自信はあるんだけど、そんなこんながちょっと不安……。
 
オムライス・チキンライス(7.25)
 タイトルが可愛いので、ときどき「ランチの女王」というドラマを見ます。
 ランチの大好きな主人公の女の子(竹内結子)が偶然にハンサムな兄弟のいる洋食屋さんに住み込むことになり、そこでみんなに恋されて云々というような話のドラマですが、わたしには、女の子のランチへの気持ちがどうもいまいち物足りない。あれなら、彼女よりわたしのほうがオムライスやチキンライスが好きかもと思うくらい(笑)。

 オムライスは大学生の頃や勤めはじめた頃大好きでよく食べました。今から20年前くらいですね。このころオムライスが流行りはじめたような気がします。
 そしてもっと小さいとき、外食は大人に連れられて行くしかなかった子供の頃は、デパートの大食堂でチキンライスを食べるのが大ご馳走でした。
 当時はデパートの食堂って今と全然違って、とにかく広くって、いつも人がいっぱいで、混んでるときは知らない人と相席が当たり前でした。(いつも混んでるのでたいてい相席で座ってました) かわいい頭飾りと白いエプロンをつけたウェイトレスさん達がたくさんいて、みんな忙しそうにフロア中を行ったり来たりしていました。
 そこで食べるチキンライスががほんとにおいしかったんです。型で抜いたほかほかのチキンライスに、先が白い紙ナプキンで包まれたスプーンが添えられていました。
 そして、たまにデザートでソフトクリームやアイスクリームを食べると、これがまた、今では想像もつかないくらいおいしく感じられました。ソフトクリームは、金属のうずまきになった、ソフトクリーム立て(?)に立てられ、アイスクリームは、あの銀色のアイスクリーム用の細長い食器、あれに一個だけ麗々しく載って、ウェハースとサクランボが添えられていました。
 デパートの食堂の味を求めて洋食屋さんでチキンライスを頼むと、「なんとなく違うなあ」と思うことが多かったのですが、今気がつきましたが、30年前のデパートの食堂は、洋食屋さんではなくて、ホテルの食堂風になっていました。壁にはすごく大きな洋画が飾られていて、テーブルには白い布のクロスがかかって、食器もホテル風な感じでした。確かに味も、洋食屋さんよりホテル風でした。
 昔って言うのは、案外今より、なんでも本格的なところがあったんですね。日本風に崩すという発想がなかったのか、アメリカ直輸入のしゃれた雰囲気をそのまんまマネしてるところがありました。
 
ケストナーの秘密(7.21)
 なぜ突然ケストナーの話をしようと思ったかというと、先日hongming先生が電車でのつれづれに山本有三の「真実一路」を読み出したところ、デリケートな感じがケストナーに似てるんじゃないかと思ったと言ったことからです。
 わたしは「真実一路」のストーリーはおぼろげに覚えているだけで、雰囲気は全然覚えていませんでしたが(もしかしたら小説は読んでなくてドラマ化されたものを見ただけかも知れない)、それを聞いてなるほどと思うところがありました。
 と、言うのは、「真実一路」は出生の秘密を持つ子供の話ですが、エーリッヒ・ケストナーその人も、実際に出生の秘密を持つ人だったからです。hongming先生がふたつの作品のデリケートな雰囲気が似ていると感じたわけは、その共通点ゆえからかも知れないと思いました。

 これは、ケストナーファンの読者なら、誰でも知っていることでしょうか。わたしも一度ケストナーの児童文学の翻訳者・高橋健二さんのエッセイで読んだことがあるだけで、そのエッセイがなにに載っていたかも忘れてしまいました。そのエッセイに寄ると、ケストナーは、自分の戸籍上のお父さんの子供ではないということでした。
 それを読んで、なんとなく「ああ」と腑に落ちるものはありました。
 ケストナーの少年時代の自叙伝「わたしが子どもだったころ」を読んだことがあるかたなら、この気持ち、おわかりになると思います。彼が語る彼の両親の家庭には、なにか理解できないものが満ちていました。それは、今にして思えば、ケストナーの両親の間の、微妙な不仲の雰囲気だったのでした。
 それにしても、高橋健二さんのエッセイを読んで驚いたのは、ケストナーのほんとうのお父さんが、わたしの知っている人だったことです。(と言っても、もちろん会ったことがあるわけではないですが)
 その、「わたしが子どもだったころ」にも登場した、ケストナー家行きつけのお医者さん、チンマーマン先生こそがケストナーの実父だと言うのですから、読者はびっくりです。
 おそらく「わたしが子どもだったころ」を執筆した当時のケストナーは、その秘密を知っていたと思います。それゆえにやはり、チンマーマン先生の名前は作品中に出さないわけにはいかなかったのだと思います。
 そして、ケストナーのお父さんも、息子のその秘密を知っていたでしょう。それでもお父さんは、妻の見ていないところでケストナーをかわいがりました。お父さんを描くケストナーの筆は哀切です。

 そして、話は飛ぶのですが、このケストナーの秘密を、萩尾望都は知っていたでしょうか。
 わたしは今でも不思議でたまらないのです。
 たとえば、萩尾望都の「トーマの心臓」はケストナーの作品(特に「飛ぶ教室」)の雰囲気の影響を受けていると思いますが、そこで萩尾望都は的確に、主要人物のひとりであるオスカーの設定を、「戸籍上の父親ではない人の子ども」と設定しているのです。しかも、オスカーの実父は、作品中で読者が簡単に目にすることのできる人物に設定してある(オスカー達の学校の校長先生)。
 また、「トーマの心臓」の母胎となった作品「11月のギムナジウム」では、主役のトーマそのものが、母親の不倫で生まれた子どもという設定で、それが作品のテーマになっている。
 「トーマの心臓」の描かれたのは1975年。「11月のギムナジウム」が描かれたのはそれ以前。その当時から日本で、ケストナーの出生の秘密は知られていたのでしょうか。
 それとも、それを萩尾望都は作家の勘で察知したのでしょうか。
 もし、ケストナーを読んで萩尾望都がその秘密を察知したというのなら、一流の作家の勘はほんとにすごいなあと思うのです。