ひるね日記

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2002年 1月−3月

とりあえずはジャニーズ勝訴だそうで(3.27)
 今日のスポーツ新聞の記事によれば、ジャニーズ事務所と事務所の喜多川社長が週刊文春の記事などで名誉を傷つけられたとして行った損害賠償の訴訟にたいし、東京地裁の判決が出て、ジャニーズ勝訴だったそうです。http://www.nikkansports.com/news/entert/p-et-tp0-020328-09.html
 文春もとことん控訴するでしょうが、控訴して最後までダメでも、「真実なのにわかってもらえなくて残念だ」とかコメントすれば自分たちは悪くないみたいにもってけるんだから、雑誌なんて気楽なもんです。編集長を変えちゃえば、責任の所在だってすぐうやむやにできちゃうし。

 そう言えば上のリンクの記事中に、「文芸春秋の雨宮秀樹社長室長の話」として「ジャニー喜多川氏の行為を告発するため勇気を奮って証言台に立った少年たちの声を裁判所は何と聞いたのか。」とありますが、だいたい、文春じたい、本気で「少年たち」のことなんて考えてないです。
 告訴の対象となった週刊文春の記事に、当時まだ未成年だったジュニアの喫煙写真が載ったことがありましたが、それにジャニーズ事務所がなんの反応も示さないと、次の週刊文春の記事には、「ジャニーズ事務所は喫煙写真の載った○○(←ジュニアの名前)になんの処分もしていないが、どういうつもりだ」というような内容の文章が載ったのをわたしは覚えています。
 そのちょっと前くらいに、フライデーに写真の載った数人のジュニアが事務所を辞めさせられたという事件(?)があったので、週刊文春のプライドとして(?)「なんでフライデーに写真の載ったときはジュニアを辞めさせて、ウチの記事では辞めさせないんだ」という気分になったんじゃないかと思いますが、ジュニアが辞めさせられたのは、「フライデーに記事が載ったから」じゃなくて、「フライデーの記事を見た警察が事情聴取に乗り出したから」です。ジャニーズ事務所には、雑誌の記事だけだったらどんな記事でもたいてい無視ですませますが、警察沙汰にたいしては敏速に動くところがあります。フライデーの時も、警察が「記事が少年少女に影響が大きい」として事情聴取に動き、厳重注意しなければ、ジュニアの処分はなかったのではないかと思われます。週刊文春の記事に対しては警察の反応がなかったので、ジャニーズ事務所は記事を無視したわけです。
 それにたいして文春が「喫煙写真の載ったジュニアになんの処分もない(事務所を辞めさせていない)」と噛みついたわけですが、ここで問題になるのが、未成年の喫煙がどの程度の制裁を受けるべき事柄なのかということですね。
 自分は学業生活よりタレントのほうが向いていると思うようなタイプの少年が、未成年なのにいきがって喫煙する、というようなことは、普通に考えておおいにありそうな出来事だとわたしには思えます。そして、そういう男の子が、学校にまじめに通ったりはできないけれども、タレントとしてはちゃんとやっていける、ということもおおいにありえることだろうと思うし、それはそれで立派なことだと思います。そんなふうにして多数のテレビに出演したり、コンサートに出演したり、雑誌の取材を受けたり、未成年でも社会人としてちゃんと仕事をこなしている少年が、喫煙写真が雑誌に載せられたからといって、いままでのキャリアをすべて捨てなければならないのでしょうか?
 いや、世の中、時と場合によってはそうなってしまうこともあると思います。そのことは否定しません。ですが、喫煙写真が雑誌に載ったくらいのことで、少年にタレント生命を絶つに等しいほどの社会的制裁を加えるようにと書くジャーナリズムが、ほんとうに「少年を守る」という立場だと呼べるでしょうか?
 その記事を読んだとき、週刊文春の志の低さにあきれたのをよく覚えています。週刊誌って、自分たちが偉そうで立派そうなことを書くのはすごく上手だと感心するのですが……。週刊誌側も、「読者がバカだからバカに合わせた内容で書いてんだよっ」と思ってるのかもしれませんが、それだったら「世の中をそんなバカばっかりにした責任の一端はおまえ達にだってあるだろっ」と言い返したいですね。まあそんなね、週刊誌ごときに大きな責任を負わせようとも思ってないつもりですけどね。
大人世紀(3.25)
 Myojoのうそつき。ぐすんぐすん。「3月25日発売」って書いてあったから、発売日に行けば予約しないでも買えるだろうと思って今日本屋に行ったら、3軒が3軒とも「(大人世紀は)23日発売ですね」と言っていたぞ(泣。本屋さんの持ってる票みたいのにちゃんとそう書いてあるらしい)。おかげでどこも売り切れで買えなかった。
 1件は、男の店員さんが「23日入荷したなら、今日無いはず無い」と言ってずいぶん調べてくれたけど、やはりなかった。(それを見ていた私は、前2件が売り切れていたことを知っていたから、「捜しても無いだろうな……」と思いながら調べてくれているのを見ていた。)
 「売り切れ」と聞くと景気がいいようだけど、売れてるように見せるために初版をあまり刷らないというテはよく使われるものだからねー。(←ごめんね。こういうことばっか考えて)
 それに、「大人センチュリー」はカレンダーと同じで返品が効かない商品だから、どの本屋も入荷に慎重みたい。注文して買うことにしましたが、絶対取りに来るように言われました。
東京に遊びに行った(3.24)
 久々に上京して、Sさん、Pさんと遊んで貰いました。特にSさんは東京のことに詳しく、ウン十年ぶりに上京したおばあさん状態の私が迷子にならないようにいろいろ気をつけてくださいました。お若いふたりに時間を取らせて申し訳ありませんでしたがとても楽しかったです、ありがとう☆

 内容をざっと書いておくと、まずは目黒に集合。ここで、実はもうおひとかたと会うはずだったのが、わたしの連絡ミスで彼女は来ないことがわかりました(^^; しょうがなくあきらめて、まず昼食。V6話。
 それから麻布十番。つづきスタジオに向かい、表から入ろうとすると受付のお姉さんに「どこに行くんですか!?」と強い口調で聞かれ、ファミクラに行こうとする人は裏の階段から入らないといけないことが判明。4階なので3人ともふらふら。V6のコメント入りのポスターなどしみじみ見て、剛くんの写真を購入して、ファミクラ終わり。
 次、麻布十番モンタボー。グリーンのかわいいお店でした。入るとすぐ目に付くところに牛乳パンがいっぱい。准くんファンの女の子が来てるかなと思ったけど、そういう感じの人はおらず。ほとんどファミリー客でした。当然牛乳パン購入。とっても甘くてむっちりしてました。
 しばらく麻布十番散策後、ジョナサンにてお茶。それぞれ300円のドリンクバーのみで、長々とV6話。
 しかるのち渋谷へ移動。○んだらけさんにて各自よさそうな本を購入。その後カラオケルームして本の戦果を確認後、V6を熱唱。
 ってなことで、終わりました。日曜だし春休みだし、渋谷は混んでて、とろいわたしはちょっとこわかったっす。でもどうにか無事に帰れました。
 ふたりにはお土産までいただいてしまい、ほんとうにありがとうございました。また夏に会おうね。
「person」が変わった(3.23)
 もとアサヒグラフである「person」。創刊時から一番後ろの方にV6の連載ページがふたりで1ページありましたが、今号から、ふたりで2ページになったようです。今日見たら、ヒロシと健くんが1ページずつあって、写真も大きく素敵でした。これは自担のときは買い甲斐ありそうです。楽しみ。

 さて、今号の記事でわたしが一番印象に残ったところは、健くんが、「自分は幼くて(中身が)小六とかそれくらいだ」みたいに言ってたところです。(確かそう書いてあった)
 いやー、わたし、この健くんの気持ちわかるのね。
 わたしって、中身がほんとに幼くて。昔から、「自分は普通の人より精神年齢が10か20は幼い」と思ってた(笑)。って、しょってんじゃないのよ。みかけがそんな若い訳じゃないんだから。他の同級生は年齢相応の分別を持って行動してるのに自分はなにもわかってないとか、そういうことなんだから(笑。ほんとやだ)。
 でもなんかねえ、その原因は、どうも養育環境にあったんじゃないかと今は思うのよ。
 うちの親ってほんと頭が固くてねえ、子どもの話とか全然聞いてくれない人だったの。それで、子どもの気持ちを汲んで考えてくれるどころか、逆に、「こっちの気持ちを考えろ」と、子どもに対して親の方の気持ちを斟酌するのを求めるようなところがあったのね。
 大人になってから人に言われたんだけど、親が専制君主的な親だと、子どもが「いつまでも子ども」みたいなタイプになることが多いらしいのよ。それってアタシじゃん!
 それから時折考えたけど、おそらく人間って、人格を尊重されて扱われないと成長できないのね。そういうタイプの人って、現実には自分以外そう知らないんだけど、健くんはそういうところ、わたしと同じタイプだと、わたしは勝手に思っているのです。健くんは中学生の頃からジュニアでがんばってるんだから、健くんのほうがわたしよりずっとしっかりしてるとは思うけど。でも、雑誌で、健くんが「昔おばあちゃんにこういうことを言って怒らせたのを、今でも申し訳なく思う」なんて言ってるのを読むと、健くんも、かなり自分を我慢しなければいけない環境だったのだなーっと思ってしまうことがあったし。
 でも、厳しく育てられるというのは、それはそれで価値なのね。「自分を厳しく育ててくれなかった」と言って親を恨む人も、世の中にはいっぱいいるくらいなんだから。ただ、自分が3人の子の親になって思うけど、それもバランスでね。「親との暖かい触れあい」というエロス面が豊かなら、子どもは相当つらいことでも割に易々と耐えられるんだけど、そういう面が足りないで厳しくされると、壁にぶつかりやすくなっちゃうのよね。

 って、ちょっと暗いこと書いちゃってゴメン。割にね、健くんも壁にぶつかりやすいタイプだったと思うんだけど、別に必ずしもわたしの想像の通りでもないだろうし。それに、この頃の健くんは頼もしいしね! 自分に自信を持ってる感じがする。
 「私の青空2002」の猛役の津軽弁とボクサー姿が超楽しみ〜。ボクサーだから健くん脱ぐわけよね! 健くん脱いだらすごいんだから!(それかい)

 話は戻るけど、もしもこれを読んでいる人で、さっき書いたみたいな感じで親とうまくいってない人がいたら、ほんとうは、あんまり親のことまで引き受けないで、自分は自分のするべきことにだけ集中したほうがいいらしいです。
 子どもは「わたしがお母さん(お父さん)の問題を引き受けてあげないとうちはどうにもならない」と思うものですが、ほんとうは、当人の問題は当人にしか引き受けられないので、「お母さんの問題はお母さんのもの」「お父さんの問題はお父さんのもの」で、それは自分のものじゃないと割り切って、人の問題を考えてたぶんの時間で自分の問題を考えて解決するのがいいらしいです。
 って、理想ぽい言い方だし、子どもは、理屈じゃなく親の気持ちを感じちゃうんだもんね。小学生以下には、こういうことは自分だけの力ではできないでしょうけど、ある程度自分の問題を考えられるような年齢になったら、自分の考え方を変えるように自分で努力することを選べるわけなので、そういうふうに考えるようにしたほうがいいみたいです。
「君を見上げて」(3.19)
 君を見上げてのオンエアが終わってから一週間経ってしまいましたねー。ゆうべからBSで再放送がはじまったのに、見るの忘れちゃった(^^; BSでもリアルタイムで見ようと思ってたのに、気が緩んだなー。
 この頃は「君を見上げて」のNHKのサイトのメッセージを読むのを楽しみにしています。男の人とかもいるし、面白いですよね〜。わー、おじさん、森田剛気分になって見ていたんだ(^^;、とか。(自分だって未希さん気分で見てるんだけど) 
 ホントか嘘かはわからないけど、今まで剛くんのことをよく知らなかった人が、「森田くんがいい」と書いてくれてあると、「そうでしょうそうでしょう」だし(笑)。剛くんがいいだなんて当たり前よ〜。それと、剛くんはNHKのだけじゃなく、どんなドラマに出てたときだって素敵でしたよ(笑)(ただし、今思うと「新俺旅」は、カースケよりオメダとグズ六さんのほうがよくできてた気がする)
 「宮本武蔵」でぜひ武蔵の少年時代を演じさせてくださいという書き込みには、「なるほどその手があったか」と感心はしましたが、今更少年時代の役でもねえ……。やるならアナタ、堂々主役ですわよ。

 それにしても「君を見上げて」、1〜3話まですごくよかったのに、4話の完成度が劣ったのが悔しくってたまらない。ほんと言って見た直後は、「4話だけ作り直してもらいたい!」という気分でしたわよ。ほんとうに、もう一度4話だけ編集し直してくれないかしらん。

 関係ないけど覚え書き。このドラマの収録は2001年10月10日頃のタイで始まり、12月14日に東京で終わったようです。
・花粉症・わたしの青空2002(3.10)
 どうやら今年から花粉症になってしまったみたい。
 最初ちょっとくしゃみが出たり目がかゆかったりしたのが、じきに喉の痛みになったので、「喉が痛いなら風邪なのかな」と思っていたんだけど、ずっとそういう症状が続いているので、どうやら喉の痛いのも花粉症の症状らしいです。ずっと喉が腫れてると、口の中全体が痛くなってきて、もうヤダ〜。調子悪いと微熱まで出るし(泣)。
 健くんも花粉症ひどいみたいだけど、健くんのはどういう症状なのかな〜。

 というところで健くんの「私の青空2002」。
 かなりまえ、ドラマサイトで「朝ドラの「私の青空」に続編が出来るらしい」という記事を読んだときは全く他人事だったのに、それに健くんが出演するとわかったときからいきなり自分事になったのが自分でもおかしかった。
 Duet4月号の私の青空2002の記事はよかった〜。健くんのコメントがすごくしっかりしてて。「(地元の漁師さんからマグロのノドをごちそうになり)本当にありがたかったです」というのを読んでマジ泣けた。この、健くんの、朴訥な言い方がいいの〜。ほんとに感謝してるんだろうなーって思えて。
 健くん演じる猛の話も重要みたいなので、とても楽しみ。
 (猛ってタケシって読むのかしら。私ふと気がついたんだけど、「健」も「剛」も「タケシ」って読める名前なんだよね)
EASY SHOW TIMEいいよねっ(2.28)
 この頃車の中に入れてあるのは、「Very best」のなかの2枚目のほうのCD。
 なかでも「EASY SHOW TIME」が好きなんだよねっ。いつも「Why don’t you shine?」と聞かれて、「……う」と思う(笑)。裏声のところも超好き。
 ダンスも良かったんだよね〜。テレビで完璧にこのダンスやったのは、「学校へ行こう!SP」の再放送みたいのを日曜の昼間にやったときのエンディングのみだったんだけど……。
 わたし、そのときリアルタイムでテレビは見てたんだけど、ビデオにとっとかなかったの(泣)。  
ProjectV6とりあえず終了(2.18)
 昨日、とりあえずProjectV6を終了。
 最初なにがなんだかわからずにやっていたのがたたり、最後まで健くんの体力が伸びなくて大苦労。
 途中でやっと攻略本の意味がわかって、「エンディングはフェロモン系がいいや」と、急に演技中心にしたのがいけなかったのね〜。やればやるほど演技力が落ちてしまって……。ゴメンネ、健くん。結局、いちばんどうってことないエンディングになってしまった。
 そうそう、健くんの「ブルー、カム!」には癒されました〜。あの声、いいわ〜(うっとり)。

 そして今日は、近所の奥さんふたりと話していて、そのうちのひとりが、旦那の借金によって、マジで「今日のおかずを買うお金もない」状態であることを知り、非常に驚きました。(でも、とりあえずカードで買ったりするらしい)「わたし、ある日いなくなるかも」と言われました。ほんとにそうなりそうな気がします。晩ご飯のとき、心配になって、少しおかずを持ってこうかとおずおず電話したら、断られませんでした……。
ProjectV6(2.10)
 ゲーム「ProjectV6」が出てからほぼ4年。
 このゲームが出た当初は、まだうちにはプレステがなかったし、「ゲームをやる時間なんてないからいいや。。」と思っていたのですが、先日息子から使い古したプレステをもらい(正確に言えば安値ではあるけど売りつけられ)、ソフトの方は誕生日プレゼントにとhongming先生からいただきまして、とうとうわたしもProjectV6をプレイすることとなりました。
 攻略本のほうは、出てすぐに手に入れていたので読んでいましたが、実際にやってみるとなんかわからないことばかり。というか、プレステ自体はじめて触るから、コントローラーの使い方がよくわからない。指圧とスロットマシーンには大苦労しました。
 今はとりあえずカレンダーに書いてあるとおりのスケジュールで1ヶ月くらいやってみて、やっと攻略本に書いてあることがわかってきたかな?というところです。
 受け答えにはかなり気をつけてるので、今のところ信頼度のほうは結構いいみたい〜。剛くんと焼き肉食べてうれしかった(笑)。
 准くんがすぐ涙目になるのはかわいいね〜。4年前は准くん、こうだったんだね〜。今は立派な青年だ〜。
 このゲームで特にうれしいのは、ゲームをロードしたときやセーブしたときに、「セーエブ!」とか「ウィーッス」とかみんなが言ってくれることだな〜。イノッチの「しといてやったからよー」も面白い。それだけでもこのゲームOKOK!

 それと。
 今日気がついたけど、2001年10月−12月ぶんの「読んだもの」が消えてしまっていた〜。しょうがないか……。
とうとう「君を見上げて」を……(1.11)
 とうとう「君を見上げて」の原作小説を読んでしまいました。かなり長い間、読んでから見るか、見てから読むか、悩んでいたんですが。こないだ発売の「Duet」の、剛くんの「君を見上げて」のページがあまりにもすばらしかったので、もう我慢できず……。
 (ドラマを見るまで読まないでいようと思う方は、これから先は読まないでね)

 「君を見上げて」をネットで見たら、山田太一さんの小説のなかでもできばえのいい小説だと書いている人がたくさんいたので、内容にはなにひとつ不安がないと言うか、期待でいっぱいだったんですけど、期待を裏切らないおもしろさでした。
 小説での高野章二くんは、32才で、自分の心理の動きを実に細かく感じ取り、それでかえってむしゃくしゃしちゃうような人(笑)。身長へのコンプレックスは強いけれども、都会的なセンスにあふれた人で、客観的に見たらなかなかかっこよさそうな人でもある。感受性の強いところは、こないだ山田太一のエッセイ集「逃げてゆく街」を読んで感じた、作者山田太一先生そのもののような人でした。
 対して章二の恋人となる小坂瑛子は、「現実にはこんな女性、ちょっといないな」と思える、山田先生の理想じゃないかと思える、ステキな女性。
 とにかく、高野章二くんという人の感性の鋭敏なことは常人を遙かに越えているわけですが(なんたって章二は、あの名作ドラマ群を書かれた山田先生の感性を受け継いでいるのですから)、瑛子はいつも、その鋭敏な章二の感性についてきてくれて、章二が言って欲しいことを言ってくれ、して欲しいことをしてくれる。こんな女性はまずいないですよー。でも、もしもいるとすれば、自分も身長に強いコンプレックスを持ち、それに耐えている女性だけだろうと思えるところが、リアリティ。さすが山田先生、目の付け所がいい!

 ですが、内容のレベルが高いだけに、章二を演じるということは、演じる人にとって、すごいたいへんだったろうと思いました。これだけ話が緻密で一分の隙もないと、ちょっとでも素を出したりできないでしょうし……(どんなドラマでもほんとは素なんか出しちゃいけないんでしょうけども。でも剛くんはちらっと素を見せるようにするのが好きみたいだから)
 MyojoやDuetの記事、タイでの写真を見て、剛くんの手応えは十分だと感じていますが、この撮影を、台湾や香港でのコンサートも含むカミコンツアーや、GOタリモのプロモーションと平行して行った剛くん、ほんとすごいです。たいへんだと思うのに、あんまりドラマで演じてて考えたこととか語りませんからね。そういうとこすごい、いいとは思うんだけど(^^)

 そう言えば、小説を読んでいて、剛くんのこの頃の言動のネタがわかるところは面白かったです。
 剛くんはどこかのカミコンで、「(相手役の女の人が)2メートルある」って言ったようで、そういうレポを読んで、「ずいぶん気の利いたこと言うなー」と思ったんですけど、そのネタはすでに小説の中にあった(笑)。
 それと、オトセンでスーツを作ったとき、アイマスクをスーツとお揃いで作ったのがわたしは面白かったんだけど、アイマスクも小説中に重要な小道具で出てきた(笑)。
 それと、「Myojo」で、「赤裸々な愛の告白をする」って書いてあったとき、それを読んだときは「君が好きだってはっきり言うこと??」と思っただけだったんだけど、本を読んで「あ、赤裸々ってこれだー!」ってわかりました。うーわ、普通の恋愛のドラマで、こういう台詞を言い合うのは聞いたことないよー。でも剛くんは、ただ「好き」って言うより、こういう赤裸々さの方が気に入ったとは思うけど……。
 
 剛くんと未希さんの2ショットを見ながら読んだので、小説を読み終わったら、すでにドラマを見終わった気分(笑)。
 だから、もう見たって思って、オンエアを待たないようにしよう。はじまったら、4回なんてあっという間に終わっちゃうんだし……。

 
帝都物語(1.7)
 去年の終わりに、文庫版「帝都物語」の第伍番と六番を買った話を書きましたが、その後、亀の歩みのようにゆっくりとですが、読み進んでおります。今は第伍番の「百鬼夜行篇」をどうにか読み終え、「未来宮篇」の端緒にかかったところです。

 「百鬼夜行篇」は、ちょっと戦後政治史の勉強になりました。
 准くんのやった「叛乱のボヤージュ」には、70年代安保闘争に機動隊員として参加した男が出てきましたが(渡さんの役)、これを読んで、武装していない学生が主流だった60年代安保闘争が、70年代安保闘争に向けて変質してしまった流れがちょっと理解できた気がしました。「帝都物語」でそんなことは学習できないかもしれませんが(^^;
 
 続く「未来宮篇」は昭和七十年くらいの東京が舞台。すでに今のほうがもっと未来ですね。
 まだはじめのほうを読んだだけですが、荒俣宏本人がモデルの団宗治、団の友人の電通社員でありSF作家でありロック評論家の大男・岡田英明(モデルは鏡明)、その他路上観察学会メンバーに赤瀬川原平先生、藤盛照信、南信宏など、実在のモデルが誰だかすぐわかる人たちてんこ盛りで楽しいです。
 「帝都物語」というようなものを書きはじめた縁で荒俣が路上観察学会の方達と知り合ったのか、もともと彼らと仲よかったから「帝都物語」の発想が出たのか知りませんが、「帝都物語」と(藤盛のモデル)藤森照信先生の戦前の西洋建築についての著作には、かなり似たところがあります。
 そして、事実は小説より奇なりと言いますが、藤森先生の書かれた読みやすい研究書「日本の近代建築 上・下」(岩波新書)のほうが、小説「帝都物語」より面白いかもしれないです……。「帝都物語」が面白いところと言うのは、その「事実は小説より奇なり」をうまく話のなかに組み込んだところなので、それを突き詰めると小説よりも事実そのままのほうが面白いということになるんでしょうね(^^;

 はじめて「帝都物語」を読んだときはうぶで素直な読者だったわたしも、こんなことを書くようでは、十余年経つうちに、どうやらすっかりスレた読者になり果ててしまったようです。
 他にも、たとえば、魔人加藤保憲は、誰よりも軍服の似合う男であると描写されていますが、軍服の似合う男ということにどういう意味があるかということも、この年月の間に知りました。
 今、陸軍の青年将校と言うと、私たちには、帽子のひさしで顔の上半分が影になって表情のわからない、一分の隙もないけれどもどこか不気味な軍服姿が脳裏に浮かびます。魔人加藤のイメージも、ほとんどそれに近いものだと思うのですが、実はそういうふうに見えるのには、裏があるのですね。
 と言うのは、もともと将校が着る軍服は、兵隊さんが着る軍服とは仕立ても材質も全く違う上に、よりかっこよく見せたい将校は、帽子のひさしやブーツの長さを、かっこよく見えるように店に頼んで長めに作ったりしていたらしいです。
 青年将校というのは、だいたいが幼年学校あがりなので、先輩達を見てどういう軍服がかっこよく見えるか知悉しつくしていますから、まさにマニアックに軍服を改造するわけです。また、彼らは少年の頃から軍人になるためだけに訓練を受けていますから筋金入りの体や姿勢をしていて、そう言う人がかっこよく見えるよう微妙に改造した制服を着ると、端から見て、おそろしいまでに制服が似合うように見える(らしい)。ということは、「誰よりも軍服が似合う」ということの裏には、マニアにありがちな「他人にかっこ悪いと思われることに耐えられない」という狂気があるかもしれないと疑えるという……。
 それは、わたしたちが、映画などに出てくる、ひとつの考えに凝り固まり、他の意見を全く受け入れられない旧日本軍の軍人に感じる狂気とたぶん同種のものでしょう。
 今回、途中からしか読み直していないので、はっきり言えませんが、我々が最初に加藤のビジュアルで感じるのは、そういう狂気ですよね。ただ、読み進むうちに加藤は、実際にヒーローっぽいかっこよさも発揮するので、一概には言えませんが。

 と、加藤が軍服の似合うことについてちょっと語りましたが、若い人は「帝都物語の怪人・加藤」と言ってもビジュアルが浮かびませんよね(泣)。
 「帝都物語」は十三年かそこら前に映画化されて、そこらじゅうにポスターが貼ってあったので、お父さんやお母さんなら知っていると思います。映画では嶋田久作が加藤に扮しました。全く嶋田久作は、加藤に扮するために生まれたように加藤役がはまっていました。嶋田久作、このごろ見ないけど、優しい人の役もなかなかいいんだよね。どうしてるだろう。

 さて、この軍服改造の知識は、加賀乙彦の「永遠の都」シリーズで得たものなんですけど、加賀の「永遠の都」とは、イコール「帝都東京」です。
 東京はもちろん今でもまだありますけれども、「帝都」と呼ばれた東京は、もうありません。大震災と戦災、さらに高度成長期やバブル期の地上げなどで、明治や大正、さらに言えば江戸の面影を残す東京の街並みは、ほとんどが崩壊してしまいました。
 「帝都東京」は、東京の街のビルの土台の下、または湾岸の埋め立て地の奥底、そして帝都だった頃を知る人の心の中に眠るのみになってしまいました。(かっこいいな)

 帝都物語については、まだ書きたいこともあるのですが、ネットで調べたら、なんと帝都物語、続きがあるんですね。http://www.kadokawa.net/mystery/work/200003/index.html
 今度は江戸にさかのぼった物語だそうで、とっくの昔に本屋に上梓されていたらしい……。読みたい気もするけど、この本の話題をどこでも聞いたことがないと言うのはどういうことなんでしょうか? もしかして面白くないの!?(なんだか不安)
 
あけましておめでとうございます(1.6)
 ってもう6日。もうお正月も終わりですね(^^;
 うちはいつもと変わらないお正月でしたが、「愛と青春の宝塚」というドラマを見たのが、わたしとしては新鮮でした。
 と言うのは、わたしはもともとドラマをそんなに見るほうじゃないのに、V6にはまってからは、ますます見なくなっていて、Vメンバーの出ないドラマを見たのなんて、マジで5年ぶりくらいだったからです……。
 でもまあ、「愛と青春の宝塚」には、「嫁はミツボシ。」でお世話になった木村佳乃さんが出てるし、「佳乃さんがんばってるかな」という気持ちもあったので、V6と全然無関係ではありませんでしたが。
 ドラマの感想は、細かいことを言えばあれこれありますが、まず、藤原紀香ががんばっている姿がとてもよかった。
 米倉涼子は、それまでちゃんと見たことがなかったのですが、実に体がでかく迫力があって、いい女でした。
 そして中谷美紀は、このドラマに出演した女優さんの中では、文句なく実力No.1。
 ……というなかでは、我らが佳乃さんは(ワタシ的には)この3人より半歩下がってるかな、という感じではありました。残念ですが……。彼女もがんばってるんですけどね。彼女は「自分」を捨てきって感情でぶつかっていく、という部分が足りないんですよね。それは、女優でなく生活人としては、理性に恵まれた、すばらしい資質だろうと思いますが……。わたしは「嫁はミツボシ。」で彼女を初めて見たのでよくはわかりませんが、どうも、もともと女優センスに恵まれているタイプではないようです。
 でも、逆に、口調も男言葉のカチコチ女、てな役にすると、木村さんに合って、面白くなるんじゃないかと思いました。自分に女性的な魅力がないと信じているので好きな人に愛を告白できなくて、かわいいタイプの後輩にその人を譲ってこっそり泣くとか。今年は一発、木村さんも当たればいいなあと思いました。
 と、面白く「愛と青春の宝塚」を見たのはいいのですが、前半見終わって、「面白かった、明日後編だな」と思ったら、わたし、そのまま寝ちゃったんですよーー。
 つまり、「オトセンSP」見るのを忘れたの……。お正月、これしかVの出る番組ないのに。ひゃー(驚)。
 わたしが今、ドラマが気になる原因には、「木更津キャッツアイ」と「君を見上げて」がもうじき始まるということもたぶん大きいんですよねー。ドラマは一般の人に認めてもらう大きなチャンスだから、とても大事な仕事だしね。
 だからー、オトセン見忘れたのはどうしようもないからあきらめるー。ふたりのドラマが良ければ、それでいいからー。……って論理めちゃくちゃだな(笑)。
 「愛と青春の宝塚」の女優さんたちもみんながんばってたもんなー。男ががんばんねーでどうするかなー。
 と、気を取り直してふたりのドラマを楽しみにします。