ひるね日記 2001年 11月

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小林恭二「カブキの日」(11.26)

 今日は、上記の本を読んだ感想。
 小林恭二の本を読むのもものすごい久しぶりです。(とにかくV6にはまって以来、なにが面白いってアイドル雑誌とかV6が載ってる雑誌が面白くって面白くって(笑)、あんま普通の本を読んでないんで)
 それでも小林恭二は、わたしとしたら気にしてる作家なんで、この本を手に取ったとき、「あ、そういえば新聞の下の文芸誌の広告にこのタイトルが載ってたときあったなー」と思い出しました。
 もしももう少し面白そうなタイトルだったら、そのときわたしは「群像」(本の後ろを見ると、それは「群像」1998年4月号だったらしい)を買ったかも知れない。でも、「カブキの日」じゃあ、そのときはどうにも興味湧かなかった……。
 ところが手にとって読み始めてみると、なんとこの小説は、小林恭二お得意のアミューズメントパークもの(?)でした。あの「ゼウスガーデン衰亡史」を書いた小林恭二が今度は熟練した筆を持って描く、ニュー・アミューズメントパーク、「カブキ」ワールド! 
 やだー。知らなかった。これが面白くならずしてどうしよう。
 
 ほんと、わっくわくで読みました。でもやっぱりタイトルは悪いと思うの。なにも知らないで「カブキの日」というタイトルを見て、わくわくする人いるかしら。タイトルとしたらむしろ「歌舞伎の日」のほうが華やかだもんね。
 実際に小説を読めば「カブキの日」の意味はよく分かるんだけど、なんかもう少しキャッチーなタイトルなかったのかしらね〜。
 まあ、タイトルのことはいいとして。
 とにかく冒頭描かれる、カブキの劇場「世界座」の夢のようなこと! 少女・蕪(カブラ)が精一杯のおめかしをして両親と共に小さな船で琵琶湖に浮かぶ世界座に入る、この感じは、たぶん、江戸時代に猪牙舟で吉原に入っていく、その感じなのですよ! 
 吉原っていうと、若い皆さんはどういうイメージかわかりませんけど、うーん、つまり、世間を離れた別世界、大人が本気で作った観念の遊びの世界、なのですね。色恋はそのひとつの要素にすぎません。当時その吉原に遊びに行くには、猪牙舟(ちょきぶね)っていう、船で入らないとならなかったんです。船で入るっていうのはひとつの儀式であって、要するに、「吉原」が特別な場所であって、この世と地続きではないことを表しているんですね。(確か、そうだったと思う。。)
 さてそして、小林先生はこの本の中に、世界座を中心とした、「カブキ」というオリジナルの世界を作っちゃうわけなんです。歌舞伎と限りなく似ているけど、歌舞伎ではない、小林恭二オリジナルの「カブキ」の世界。そこにはちゃんとカブキ独自の伝説もあれば歴史もある。そして、その世界座で少女・蕪は美しい若衆・月彦と出会い……、という話です。
 しかし、「ゼウスガーデン衰亡史」が第1回三島由紀夫賞にノミネートされて取れず、この「カブキの日」でやっと第11回三島由紀夫賞を取ったそうなんですけど(今ネットで調べた)、わたしの感想としては、「ゼウスガーデン」のほうがすごい作品だったと思います。細かいところのうまさは、たぶん「カブキの日」のほうが手慣れてますし、「これを書こう」と思いついた段階で小林恭二の勝利だとは思うんだけど、でも全体に、「ゼウスガーデン」のパワーには及んでいませんでした。たぶん「ゼウスガーデン」のときは、まだ小林恭二もデビューしたばっかりで甘く見られてたんでしょうし、作品がわかる選者がいなかったんだと思います。ネットで見たけど、選者の一人宮本輝なんか、「1回目にノミネートされていたというゼウスガーデン衰亡史がどんな作品だったか覚えていないが」なんて書いちょるし……。

 「ゼウスガーデン衰亡史」を読んでる人も少ないと思うので、ちょっと説明しておきますと、これは、「ゼウスガーデン」というアミューズメントパークの興隆から衰亡までを描いた一大叙事詩(小説?)なんです。小林恭二は東大美学科在学中、ギボンの「ローマ帝国興亡史」を勉強していたようで、その成果が存分に生かされた作品です。
 さてこの「ゼウスガーデン」はアミューズメントパークなのではありますが、そのスケールはもう、一つの街、国と呼んでもいいようなものなんですね。そこは昼も夜も関係なくずっと人が住んでいて、オトナが命がけで(笑)遊ぶアミューズメントパークなんです。近未来SFに出てくるような、退廃の漂う盛り場みたいなところもあり。(読んだのが十年前だから細かいところを忘れちゃったけど)
 それとすごくいいのは、「ゼウスガーデン衰亡史」は一冊じゃなくて、別の中編の「半島記」「群島記」という話もこれに含まれることです。サーガ的な作りになってるんですね。
 この「半島記」「群島記」も、タイトルを見て「面白そう!」と思えますかね〜? 地味でつまらなそうに思えると思うんですが、これがまた面白いのよ。小林恭二の本は、女の子が読むための本だと思うなあ。

 さて、ここで「カブキの日」に戻りますが、もともとわたし、歌舞伎が大好きだったんで、特に「三人吉三」を解題しながら本の中の役者さんが演じてるところなんてすっごく面白かったなあ。当たり前だけど、小林恭二も相当歌舞伎が好きなんだろうと思った。ほんとの歌舞伎に即してるところが特に面白かった。
 あと、要するにショービジネスの話なので、ジャニーズともかぶって読めるところがあるんですよ。
 かわいい若衆が出てきて蕪があこがれるところとか、いろんなお客さん達が劇場のロビーでうわさ話をするところとか。たとえば、V6の公演に、この本でカブキを見に来てるようなお客さん、昔からのカブキファンのお爺さんとか、どこぞの奥様と娘とか(これは来るけど)、わざわざ外国から見に来たカブキ通のお金持ちとか(これも台湾や香港に行ってるけど)、自分は芸を見る目はあると自負してるおじさんとかが来てて、てんでにコンサートの感想を、自分のプライドをかけて言い合ったりしてたら面白いだろうな〜。
 でも考えると、(さすがにあんまりおじさんとかお爺さんのファンはいないけど、)似た状況はすでにネット上にあるんですよね〜。前にまーくんヒロシ剛くん達が「千年メドレー」をやったとき、なんか「千年メドレー」って名前もすごいし(笑)、伝説的なダンスだったらしくって(?)、わたしは話を聞いただけで「これを踊れてジャニーズで一人前」みたいな印象を持って(笑)、「歌舞伎みたいだなあ」と思ったこともあったっけ。

 「カブキの日」、話がちょっとまとまりすぎているのが難点ですが、そのかわり細部でいいところがたくさんありました。
 京右衛門が謎の手紙に本物の力を感じ取るところ、若き日の世之介がお客の反応を声として感じ取るところ、蕪と月彦の踊りの資質の違いを表現するところ、などなど……。
 (小林恭二「カブキの日」1998年講談社刊、1600円)
息子の反応(11.24)

 うちの下の息子は今度の4月で小学生。つまりちびあゆちゃん達と同じ歳なのです。そのせいか、彼は「学校へ行こう!」でちびあゆちゃん達が出ると、なかなか熱心に見ています。
 そんな彼が今度のカレーの曲をどう思うのか、というのは、ちょっと気になるところでした。
 特に、カレーの曲のプロモはいかにも子ども向きにできてるので面白いと思うんじゃないかなーっと思ったんですが、残念ながらプロモのオンエア中、彼は大好きなカービィのマンガ本を読むのに夢中になっていて、ただの一度もテレビの画面を見ませんでした(笑)。
 そして彼はやっと次の日になって、わたしがビデオと共に歌い踊っているのを見て、カレーのプロモに気がつきました。
 子どもは子ども向けなものが大好きですから、そうなったら彼もテレビをじっと見て、カレー人間みたいなアニメに気がつくと「あれ気持ち悪いよ、カレーなんだよ」とか言いながら、すぐにわたしといっしょに踊って(笑、親子して下手なんだけど)、そして「この曲が欲しい」というようなことを言ったので、とりあえずわたしは満足(笑)。
 全国のお子さんが「カレーのCD欲しいよー、買ってー」とおねだりしてくれるといいんだけどー。
 
読書状況(11.18)

 先日ここに書いた図書館で借りた本の読書状況。

◆ユゴー「ノートル=ダム・ド・パリ」
 もっとも読まないで返しそうだったこの本を一番に読了。自分でもオドロキ。ただし、かなりな斜め読み。
 内容も、おどろきの大通俗小説。読む前からなんとなく「オペラ座の怪人」に似たものを感じていましたが、本当に、かなり似た設定のシーンがありました。(当然こっちが先。)
 もうひとつおどろき。最近ディズニーでアニメ化されていたようなので、あの、ノートルダムの鐘撞き男(?と、今は言うのか?)の絵を皆さん見たことがあると思いますが、彼は何歳くらいだと思ってましたか。わたしは40くらい?と思っていたのですが、なんと彼は20歳でした。
 そうそう、「オペラ座の怪人」の他に、わたしは、「アンクルトムの小屋」にも似てる感じを受けました。書かれた時代が近いと言うこともあるでしょうし、当時ユゴーが広く読まれたということもあると思います。どちらの作品も、案外に、「鐘撞き男」「アンクルトム」の登場場面は少ないです。(基本的には美しい容姿の人のところの話が長い)
◆山田太一「逃げていく街」 
 エッセイ集なので、読みたいところだけ拾い読み。それでも八割方読みました。
 山田太一さんの人を見る目の厳しさ。(あんまりお近づきになりたくないと思った) 映画を見る目、書いたものを読む目の確かさ。(さすがだと思った) 
◆橋本治「ぬえの名前」
 一番はりきって読み出したのに、途中から難しくなってしまった(^^;
 「オジサンの安定は娘の犠牲による」てところなんか、「そうか、そうだよな…」と思いながら読んだんだけど。

◆宮本輝「花の降る午後」
 これははたしてレストランものだったのだろうか? 読んでないからわからない。パラパラ見たところでは、お料理してるシーンはなかった。ベットシーンはあったようだった。

◆島本和彦「炎の言霊」、「新約炎の言霊」
 これも拾い読み。って、もともとこれ、頭から通して読む必要のない本だから。右ページにマンガがあって左ページに解説のある「新約」のほうが読みやすかった。

◆久世光彦「ニホンゴキトク」
 テーブルに積んでおいたらhongming先生が読んでいた。夏目漱石の「虞美人草」を向田邦子脚本、松田優作の甲野さん、小林薫の宗近くん、桃井かおりの藤尾で演る計画があったそうだったが、直後に向田邦子が亡くなったのでダメになったというくだりだけ、hongming先生に教えてもらって読んだ。なんだかキャストがあんまり原作にそぐってないけど、ドラマとしてはいいものができそうな企画だったのに、残念だった。
助かった(11.15)

 改装した駅ビルに入った新星堂には、お店の脇に棚があって、そこにずらっとCDやビデオの予約票が置いてあるのです。
 この間から、「GOタリモとミニカレーのCDを予約しないといけないなー」と思いつつも、CD屋のお姉さんに「GOタリモと……」と言わなくちゃいけないのがネックになって予約を躊躇していたわたしは、それでおおいに助かりました。
 というか、まずは、その、「恋の400Mカレー」の予約票があるのかどうかが気がかりだったのですが、行ってみたらちゃんと置いてありまして、あとJフレンズの予約票もあったので、そのふたつの下にちょこちょこ名前と電話番号を書いてレジに持っていき、お姉さんにはんこを押してもらって半券を受け取りました。これにて予約完了。全然恥ずかしくなく予約ができました。
(むろん別に恥ずかしがることはないんだけど、なんかやっぱちょっと恥ずかしくって(^^;)
 見たら、カミセンの写真集の予約票も置いてあって、「なんだこっちで予約すればよかった」って感じ。やっぱり口で説明するのが嫌だから、こないだWinkupを切り取って本屋に予約しに行ったばかりだったのに。
 このぶんだと、来年度のカレンダーも予約票で楽に切り抜けられそうです。よかったよかった(^^)
続・北公次ふれあいライブ(11.12)

 北公次氏を生で見てサインもらったり握手してもらった勢いで、北氏のことやフォーリーブスのことを調べてみました。
 フォーリーブスのコンサート、お客入るのかなあと思っていたら、なんと中野のコンサートはもういっぱいだそうで、「チケットが取れなかった」と泣いてるかたがいました。世の中なめちゃいかんです。
 フォーリーブスの映画「急げ! 若者」のことも、検索でよく引っかかりました。役名に「孤児たち・・・ジャニーズJr.」と書いてありました。昔から同じようなことやってたんだなあ!
 フォーリーブスは紅白で「急げ! 若者」をやったときもあったそうで、たぶんわたしは見てたと思うんだけど、ちっとも覚えてない。もう一度見たい。
 わたしはV6がコンサートで「急げ! 若者」風な寸劇(?)をやるもとっても好きだし……。これだからジャニーズはずっと続いてるんでしょうね(^^; (もしかして、ジャニーさんとオバサン世代は「急げ! 若者」が好きっていうことなのか!?)
北公次ふれあいライブ(11.11)

 数日前ポスターで、うちの近くの「産業祭り」というのに北公次氏が来て、「ふれあいライブ」をやる、ということを知りました。
 「北公次」と言う名前を見れば、ジャニーズファンならさまざま〜なことが頭をよぎります。年齢だってもう50かそこらだろうし、いったいどんな「ライブ」なのか。ギターでも弾くのか。
 なんか、見に行くのもオソロシイような気がしたのですが、せっかく北氏がうちから自転車で15分くらいのところに来るんだから後学のために見ておかねばと思って、今日は(今日がその当日)、幼稚園児を乗せた自転車を漕いで、産業祭りを見に行って参りました。
 しかし、公園に着くとすぐ、子どもがフワフワに入るというのを見ているうちに、後ろのほうでそのライブは始まってしまいました。
 急いでライブのほうに行ってみると、すでに北公次はベニヤで作られたような特設ステージで踊っていました。
 あらー、ダンスをするんだ、これは見る価値ありと思い、急いでフワフワから出た子どもを迎えに行き、脇に置いて、敷かれていたシートの上に座り込んで、最前列での鑑賞となりました。
 北氏は体型だけ見れば、ほんとにいまどきの若者とどこも違わないスマートさでした。髪型は昔とちょっと似た感じで茶髪。黒いレザーパンツの上に黒いTシャツ、その上に紫色のてろんとした生地のシャツを着て、胸の下でシャツの裾を結んでいました。
 最初のダンスが一番激しいダンスだったんですが、腕をぐるぐる回すのとか、こう、いろいろ、V6もよくやるようなジャニーズ風なダンスがとても上手で、特に腰のキレはかっこよかったです。
 わたしはフォーリーブスのファンになってもおかしくない年代ではあるんですが、テレビの歌番組に出てるのを漫然と見ていたくらいしかフォーリーブスを知りません。でも見ていて、「あー、たぶん北公次は”フォーリーブスの中でもダンスと言ったら公ちゃん”と言われる存在だったんじゃないか」と思いましたね。なかなか50の人間がああ踊れるものじゃないと思います。

 北公次ふれあいライブは11時からと2時からと2回あるのですが、このときは11時の回で、まだ人もそんなに集まっていないという感じでした。舞台の前には一応(?)ロープが張ってあるのですが、その脇に座っている女の人たちはファンかな?と思いましたが、それにしては結構若そうだと思ったのですが、彼女たちはやっぱり大阪から来たというファンでした。後ろから見たら若そうだったけど、顔を見たらわたしよりも老けてた(^^; 他にもわざわざ来たらしい感じの奥様風のかたがいて、写真を撮っていました。
 ライブの途中、北氏は来年再結成するフォーリーブスのライブの話をして、「ここの近くでは松戸の森のホールでやります」と言って、ちらしを持ってらっしゃいました。「ちらしにサインをしてあるけど、欲しいかたいますか?」とおっしゃるので、もはやそういうものはなんでもほしがる癖のついてしまったわたしは、おっかけの皆さんと一緒に「はーい!」と手を挙げました。
 「いらっしゃるんなら」ということで、北氏はちらしを持って下に降りてきたのですが、ここで痛恨。
 シートの上に座り込んでいた私は、靴を履くのに手間取って、わたしがちらしのところまで行ったときにはもうなくなっていたのです……。うう、悔しい。でも、また2部に配るというので、絶対に今度はもらう、と心に誓ったわたしでした(^^;

 さて、北氏のステージですが、歌とダンスが彼、後ろにキーボードの人がひとりという、実にシンプルなステージでした。
 しかし歌は生歌でなかなか声量がある上、ハスキーないい声で、時折見せるダンスは歳の衰えも見えず、「さすがショービジネス界で食ってきた男」と思いました。年は取ってましたが、荒れた感じは全くありませんでした。(今は、もうすぐフォーリーブス再結成のツアーがあると言うことが気持ちの張りになっているのかも)
 ただ、歌はうまいのですが、トークは得意ではないらしく、フォーリーブス結成の話題以外、そんなにおしゃべりはありませんでした。と言うか、しゃべると年取ってるのが出ました。
 若い頃はきっともっと寡黙だったんだろうと思えました。たかが「産業祭り」なのに、お客を飲んでるところは全然なく、腰の低いかたでした。
 お祭りのスケジュール表では、北氏のライブは11時から11時50分まであると書いてありましたが、ちょうど30分でライブは終わりました。ひとりで歌ったり踊ったりだから、30分で限界かも。
 おっかけのかたたちが握手してもらってるのに混じって、握手してもらいました。北氏の手は小さかったです。アンド、顔も小さかった。

 一度うちに帰ってみんなにお昼を食べさせてから2時にまた行くと、今度はまえより盛況でした。(と言っても、1部も2部も、次のおじゃ魔女ドレミショーのために席取りしてる家族連れが多いんですけどね(^^;)
 最前列は真ん真ん中しか空いてなかったので、そこに座って鑑賞。これじゃなんかすっかり北公次ファンだよ(^^; おっかけらしいかたたちは、後ろにいるのか、1部の時の場所にはいませんでした。
 今回は、「サインをくれる」というと、おじいさんおばあさんからなにから、たくさんの人がもらいに来ました。北氏は1部よりいっぱいちらしを持ってきてました。さっと立って行ったので、わたしは最初のうちに無事にサイン入りちらしゲット。アギトショーの偽アギトのサインだって400円はするのに、本物の北氏のサインがタダなんだから、ほんとにお得でした。(いや、得だからどうこうじゃないんだけど)
 いろんな人にいっぱいちらしを配ったので、北氏も珍しく(?)「ちらしをもらった人は絶対コンサートに来てください」と軽口を叩きました。
 今度は一曲目からじっくり鑑賞しましたが、1曲目は松田優作が歌いそうなブルース。ふだんはどっかのお店で歌ってるのかなあと思いました。
 あと、フォーリーブス時代の「愛と死」、「YO−YOー」、今一番大事にしてる曲という「タッチ」など、どれもいい曲でした。隣のカップルも聞き入ってました。
 最後に、うしろのポスターをはがして、ちらしをあげきれなかった(?)おばあさんにサインしてあげていました。握手を求める人には握手してあげてました。握手してもらうとみんな「がんばってください」とちゃんと言うので感心しました。(わたしはそんなこと言うアタマがなかった。「あ、どうも」って感じ)
 絶対行くように、と言われたけどわたしはきっとフォーリーブスのコンサートは行かないと思うので、代わりにここで告知しますので、興味のあるかたは行ってみてください。

◆フォーリーブスのコンサートは、2002年1月29日の中野サンプラザからはじまります。

◆松戸森のホール21では3月17日(日)14時半と18時開演。S席5500円、A席4000円。申し込み問い合わせRO−ON O47−365−9911だそうです。

 「光ゲンジへ」が出てからもう13年くらいですか。別にそういうことつっこむお客もなく、ほのぼのとしたうちにライブは終わりました。
ちょっと調べたら、1ヶ月前にフォーリーブス再結成の記事がスポーツ新聞に載ってたのでした。http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2001/10/07/02.html
北氏はこの写真の感じでした。それにしても北氏だけ張り切った顔してないね。いつもこうなんだろうね。
図書館で借りてきた本(11.7)

 久しぶりに日記。ネタがないので図書館に行って借りてきた本のことなど。
 7冊借りた、その内訳は、

◆ユゴー「ノートル=ダム・ド・パリ」
 有名なのに読んだことがなかった。今回はじめて知ったがこの物語には副題がついていた。「1482年の物語」。うわー、古い時代を舞台とした物語なのだ! しかしパラパラめくると、登場人物たちがそんなに古い時代の人間たちには思えない。ちなみにユゴーがこの本を上梓したのは1831年。とりあえずラストシーンは知りたいので読んだが、あとは未読のまま返してしまう可能性高し。

◆山田太一「逃げていく街」 
 エッセイ集。剛くんが山田太一原作の「君を見上げて」に主演するつながり。それと関係なくても、子どもの頃見た山田太一脚本ドラマ「男たちの旅路」のインパクトとおもしろさは忘れられない。大人になってからは「日本の面影」が超よかった。このドラマを見てわたしはラフカディオ・ハーンの魅力を知った。ラフカディオ・ハーン、すばらしい。ハーンの長男の一雄さんの書かれた「父ハーンの思い出」もすごくわたし好みの本。
 あと、山田太一は寺山修司と早稲田の同級生なんですよね。寺山修司という友人を失ったことは、中井英夫だけじゃなくて山田太一にも大きな影響を与えているんじゃないかとわたしはにらんでいるのですが。
 ほんとう言ってこの本も読了する自信はないですが(^^;、「日本の面影」の項だけは必ず読みます。

◆橋本治「ぬえの名前」
 橋本治は結構読んでるつもりだったけど、これは読んでなかった。今日、半分くらい読みました。読むと頭がよくなる気がして、橋本治の本は大好きです。簡単に言うと、「自分が疑問だと感じたら、それは考える価値のある疑問なんだ」みたいなことを言われてる気がします。そして、「それを疑問だと認識できたのなら、自分の力で読み解くことができるはずだ」、とも。

◆宮本輝「花の降る午後」
 なんとなく。「レストランもの」ってどんななのかちょっと勉強しようかと。(これ、レストランものですよね?) 未読のまま返す可能性かなり高し(^^;

◆島本和彦「炎の言霊」、「新約炎の言霊」
 あははー、気がつけば島本和彦もずいぶん長い間マンガ描いてるんだね。こんなものが編めるようになったとは。連載2回目を偶然読んでから、「炎の転校生」かなりお気に入りだった。それももう20年近く前だ(^^; 島本和彦で一番好きなのは「燃えよペン」かな。「燃えよペン」を読んだとき、「ああっ、子どもの頃石森章太郎の「マンガ家入門」じゃなくてこっちを読んでたらマンガ家になれたかもっ」と思った(笑。なれないなれない)。そう言えば、「Vの炎」ってタイトルは島本和彦風だね。hongming先生いわく、「島本和彦はまだこんなもの出すトシじゃないだろう」。ごもっとも。

◆久世光彦
 今、そばにないのでタイトルちょっとわからない。日本語についての本らしかった。山田太一の本の近くにあって、ふと手に取った。わたしはボキャブラリーが貧困なので、勉強になるかもと思って。

 というようなことでした。わたし、借りただけで満足して、読まずに返すこと多いんですよね。これだけあってどんだけ読むのか。(^^;