「剛くんとわし☆」    “ 舅VS嫁 …終わりなき闘い!・の巻”

(by 黎さん)

おぉ! 実に爽やかな休日の朝じゃっ☆ これは一丁、目覚めの歌を朗らかに歌わねばなるまいっ♪
作詞・作曲 大袈裟博☆ 我が最愛?の一人息子の嫁に捧ぐ...
“万歳! ヤッタネ・快子さん♪”じゃっ!

“よ〜しこさん、快子さんっ! 声が太ぉ〜い♪
 よ〜しこさん、快子さんっ! いつもお目々眠ってるぅ〜♪
 よ〜しこさん、快子さんっ! うちの息子たぶらかしたぁ〜♪
 よ〜しこさん、快子さんっ! ...ふがぁ〜っ!?”

「あっらぁ〜、おじぃちゃん! そんなとこにいらしたらお掃除の邪魔ですわぁ〜。もぉ〜... 大っきな“ゴミ”だと思ってぇ、吸い取ろうとしちゃったじゃないですかぁ〜。 おほほほほほほほほぉ〜っ♪」
「ホガホガッ... う... 快子さん、やりおるの。 こんな朝っぱらから掃除機振り回して、舅の“もち肌ほっぺ☆”を思い切り吸い上げるとは...!? ムムム... 侮れん嫁じゃっ!」

「んっもう、朝っぱらから失礼しちゃうじじぃだわっ...快子、怒れてきちゃうっ!」
「...んっもう、朝っぱらから..何てふっとい声した嫁なのかしらん...? 博、笑えてきちゃうっ♪」
“快子さ〜ん、でろでろでぇーーっだ! おし〜りペ〜ンペンッ♪”
「なっ! むかつくぷにケツだわぁ... もう、快子耐えられないっ! まぁく〜ん! まぁ〜く〜んっ! 起きてきてぇーーーっっ!」
「のあっ!? 昌行を呼びつけるとは、快子さん卑怯な真似を... よぉ〜し、ならばわしだって... ごぉく〜ん! ご〜お〜く〜んっ! 起っきしてぇ〜〜!」

“バッシ〜ンッッ!”

「い、痛い... あ、健ちゅん☆ ...って、ヒドイではないか! いきなり最愛のダーリンのアタマをはたくとは...」
「ヒドイのはどっちよ!? 快子さんが昌行呼んだんなら、ひぃくんが呼ぶのは、アタシの筈でしょぉーー? もぉ、超ー失礼しちゃうっ!」
「だって、健ちゅん... 剛は、剛くんは...わしの初孫だもんっ♪ ってハニィ☆ わしに何言わすのぉ〜? 博、照れちゃうっ♪」
「...アンタにとって剛が初孫なら、アタシにとっても初孫だけどぉ...? ひぃくん、最近健子への愛情がぜーんぜん!感じられないわぁ〜! 健子、泣いちゃうから...!」
「うわっ! 健ちゅん、それだけは勘弁してくれ! わしが悪かっ...」
「ひぃくん、ひどぉ〜〜っい! 健子、許せなぁ〜〜っい!」

“きぃーーーーーーっっ!!”

「うっ、うわぁ〜〜っ! み、耳がぁーーーっ!」
「ぐわっ! お義母さま... や、止めてぇーーーーーっ!」
「よっちゃん、朝っぱらから何叫んで...って、うっわぁーーーーーっ!?」

“ズドドドドォーーーッ!”

「いってぇ... お袋、何朝の頭から雄叫び上げてんだよっ!? びっくりして、階段踏み外しただろっ!」
「あ! 昌行。 グッモ〜ニ〜ン♪ ママから息子へ...お目覚めのチュウ〜☆ って、冗談よぉ〜☆ キャハハァ〜! 健子、幾つになってもカワユ〜イ♪」
「何、凍り付くような冗談ブチかましてんだよっっ!! お袋マジで幾つなんだ??」
「やーん、やーん! わしだけないがしろかぁ〜!? ヒドイではないかっ! 昌行、わしにもチュウ〜☆ なんてなっ♪」

「あ゛ぁっ? 何で俺にねだるんだよっ!? おかしんじゃねぇか?アタマ...っていうか、ほんとに俺の親なのか? アンタ達は...」
「うっ...そ、それは...健子に聞いてくれ! わ、わしの口からは...」
「えっ? ひぃくん、超ーずるいわ! 都合が悪いことはぜ〜んぶアタシィ〜? 言えるわけないじゃない。 あんなこと...ア、アタシの口からあんなこと...」
「昌行、許してくれ... わ、わしは... おーっん、おん、おん!」
「まぁちゅん、ママを許して。 ごめんなさい... うっわぁ〜〜っん!」
“ドスドスドスドスドーーーーースッ”
「親父! お袋! 何処走ってくんだよっっ?」


「うっわ〜ん! なに今の〜?? おわっ!? 准が〜、准がぁ〜!!」

「(くるりっ!)なっ!? わしの剛くんが泣いておるっ!! どうしたっ? 剛! 准に何が起きたんじゃ!? ごぉ〜、ごぉ〜〜! 今、じじぃが行くぞ! 待っておれぇ〜!」

“ドッスーッン!”

「うっわー!? 年寄りに“タックルぅ〜〜??” こ〜んなひ弱な☆年寄りに“タックル”ブチかますのぉ〜〜?? ...ったく、計り知れん恐ろしさの嫁だなっ!?」
「(ケッ! どこがひ弱なんだか..ブツブツ...) おじぃちゃんが一番に駆けつけたら、余計に剛が大泣きしちゃいますから! いつだってそうじゃないですか!? おじぃちゃんが駆けつけて、剛が泣きやんだ試しなんてないんですから...私が行きまっす!」

“トイヤーーッ!”

「うぎゃぁ〜!? ...こ〜んの、じじぃ! 跳び蹴りかぁっ? あぁ〜っ!? じぃさん、今わしに跳び蹴り喰らわしよったんかぁーーーーーっ!?」
「いやーん! 健ちゅん、昌行〜! 快子さんに、胸ぐら掴まれたぁ〜っ!! 博、怖ぁ〜いっ♪」

「よ、よっちゃん... 落ち着いてくれ... それに、親父も..怖いとか言いながら、顔...半笑いだぞ...」
「快子さん、日に日に逞しくなってくわねぇ〜。 健子、何だか嬉しいっ♪」
「(ぐ、ぐるじい...) おっ!? 健ちゅん、嬉しい時はあれじゃっ! 喜びのターンをぐるぐるり〜んっと、回るのじゃっ♪」
「(ハッ!) えぇ、そうね! ひぃくん、健子..回るわっ☆」

“グ〜ル、グルグルリ〜ン♪”

「あははははぁ〜♪ 健子、嬉し〜い! 楽し〜いっ☆」
「おぉ! ハニィ☆ ぐるぐる回る君は、最高に輝いておるぞぉ〜!
...しかし、健ちゅん。 一体何処見て回ってるのか、わしに教えてくれ〜♪」
「んふふ☆ それは..ダーリンにも、言えなぁ〜いっ☆  ぐるぐる〜ん♪」
「あっ、こ〜いつぅ〜♪ イジワルさんだなぁ〜〜! この、プリチィさんめっ☆」


「.....みんな、俺や准がどうなってても平気なんだ...」
「.....なんだ...」

『あぁ〜っ! 剛くん、准くん...(わっ、忘れてた.....!)』

「そんな! 剛くん&准くんのことを、このじじぃが忘れるわけがなかろうがっ! ...じゃがママンは、めっきりすっきり!忘れておったらしいがな...(なんてね♪)」
「...んの、じじぃ〜.....きっちり勝負付けたろか! こらぁーっ!?」
「やーん、やーん! 博、怖ぁ〜い♪」
「マ、ママン...? ほんとに剛の、ママンなの...??」

...ブフっ☆ 快子さんってば、わしの思うツボッ♪ ってな行動取ってくれるから、博、楽しくってつい...快子さん構っちゃうんだな、これが...☆
クスッ♪ にしても、ちょっとどこ探してもこんなゴッツイ嫁は見つかんないよね〜ん♪
こ〜んな楽しい嫁をもらってくれて、昌行に感謝をせねばならんな♪
快子さ〜ん! これからも、手加減はせんぞ〜!
あぁ、今日も...嬉し〜い! 楽し〜い! やかまし〜い! 大袈裟一家なのじゃった☆
って、やかましいのはわしのせい?? ブフフッ♪ わしって最高〜☆


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