「剛くんとわし☆」      “ビバ・初孫☆剛くぅ〜ん♪の巻”

(by 黎さん)

おっ! 鏡に映ってるそこの男前っ♪(つまり、わし☆ね。)、こんにちはっ!(白い歯がキラリ〜ンッ☆) 剛&准一、二人の孫を溺愛中♪ 大袈裟博、当年とってウン十ウン歳。
うふふ...紳士に歳を聞くのは失礼、というものよ♪ だって、心はいつまでも少年のままなんだもん! もぉ...い・じ・わ・るっ♪
...な〜んてっ。 博、ちょっとかわいこぶってみました☆
ついでに、踊っとく? わし、結構踊れるじじぃだぜ〜。 自信は...かなりあるっ!
く〜る、くるくるっ♪ にょほほほほぉ〜っ♪(華麗にターン中...)


う゛...廻り過ぎたみたいじゃ。 き、気持ち悪い... 50回くらいで止めとけばよかったものを、調子こいて100回廻っちゃったからな。 って、うっそだぁ〜い!
いくらわしでも、そんなに廻れまっしぇ〜んっ!
...え? じぃさん浮かれてないか、って?
よくぞ聞いてくれたっ! 今日は、わしのラブリィ・エンジェル♪剛くんの誕生日なんじゃ! 今日の夜は家族みんなで、剛くんの誕生日を祝うんだもんねぇ〜。
で、健子ばぁと快子さん、それに准くんは、剛くんの誕生日プリゼント等々の買い出しに出掛けちゃってるから、剛くんがガッコから帰って来たら暫くの間、二人っきりで留守番しちゃうもんねぇ〜☆ 剛くんと二人っきりだぜぇ〜! もぉ〜、何するぅ?
剛くんとぉ〜♪ 博、浮かれちゃう...♪
おっと、そろそろ剛くんが帰って来る頃じゃ。 まずはどこぞに隠れて、剛くんを驚かすとするかな♪


「ただいまぁ〜! じぃちゃ〜んっっ ...あれぇ? じぃちゃんいないのぉ〜?」
「(...ぐふふ♪ チャーンス!) 剛くん、隙ありぃ〜っ! なのじゃーっ。」
“がしぃ〜っ!”
「うわっ!?」
「剛きゅ〜んっ おっかえりぃ〜♪ じぃのお帰りの熱い抱擁じゃっ!」
“ぎゅむぎゅむぅ〜っ”
「じ、じぃちゃん... ぐ、ぐるじい...」
「ん? 剛くん、何か言ったか? あれぇ? 剛くん。 ぐったりしておらんか?」
「ゼェゼェ... じぃちゃんがぐったりさせたんだろ...」
「おぉ! そうかもしれんな。 でも、どうじゃろな? う〜ん...そうなんかなぁ?
博、じじぃだから、分っかんな〜い♪」
「ぜぇーったいに、そうっ!」
「あらびっくり! 剛くん、自信満々じゃな。」
「...じぃちゃん.....」


「ま、どうだっていいじゃん! そんなこと♪ ...それより剛くん、何して遊ぶぅ?
じじぃと二人っきりじゃぞぉっ♪」
「えぇー、二人っきりぃ? ママン達、まだなのー?」
「な、何じゃぁ〜、今の不満げな顔は!? じじぃと二人の甘〜い時を過ごすのが、まさか剛くん、嫌だというのではあるまいなっ?」
「嫌じゃないけどぉ... 嬉しくもないよぉ...」
「なっ!? 剛くん、今何て? う、嬉しくない、だと... オーッ マーイッガーーーーーッ 嘘よ、嘘っ! 誰か嘘だと言ってぇーーーーーっ! “寿司に醤油マヨネーズ!”って、意外と合うのよーーっ!」
「...何言ってんの? じぃちゃん。」
「お〜ん、おん、おん。 これが泣かずにいられようかっ!」
「ご、ごめんよ、じぃちゃん。 嘘だよ、俺、嬉しいよ! 何して遊ぶ?」
「(お目々キラリ〜ン♪) 何だ、剛く〜ん☆ 嘘だったのぉ? やっぱりな♪ 剛くんがじじぃを嫌っておるわけがないからなっ! うんっ♪」
「う、うん... じぃちゃんのそういう、訳もなく自信たっぷりのとこ...好きだよ。」


「よし! 剛くん、取り敢えず、サンバを踊ろう♪」
「はぁ〜っ? サンバぁ〜? 何だよ、それ?」
「うむ、サンバしかあるまい! 剛くんの手を取り〜♪ サ〜ンバ、サンバ、サンバッ♪」
“ブ〜ン、ブン! グルグル〜ン!”
「じ、じぃちゃん! 俺、浮いてるっ! 浮いてるよぉ〜〜っ!」
「はははははぁ〜♪ 剛くん、廻れ、廻れぇ〜、廻っておしま〜いっ♪」
「じぃちゃん! やめろよぉ〜! ぎ、ぎもち悪い... じ、じじぃ...」
「えぇっ? んもう、剛くん! もうぐったりさんなのかぁ〜? じじぃ、つまんない。」
「ぐえぇ ...ふざけんな、じじぃ!」
「いやん、剛きゅん。 じじぃにそんな口聞いちゃ嫌っ! 博、泣いちゃう。」
「...泣けばいいじゃん。 ...どうでもいいけど、サンバってこういうのなの?」
「いいや、全然違う!」
「は? じゃ、何がサンバ?」
「何がサンバ?、って、そんなんじじぃに言われても分からんもんね! どうも剛くんは昌行に似て、細かいとこまでうるさいな。 でもそこもまた、かわゆ〜い♪けどな☆」


「もう、どうでもいいよ。 ...それよりじぃちゃん。 じぃちゃんは、誕生日プレゼント何くれんの?」
「ん!? プリゼントか? ふぉふぉふぉ、剛くん、度肝抜かれるぞぉ〜♪」
「う、うわぁ〜。 もらいたくな〜い...」
「なっ!? 剛くん、その言い方はあんまりじゃないか。 まぁ、よかろう。 そう言ってるのも今の内だけじゃ。 見たら、泣いて喜ぶこと、間違いなしだもんねっ!」


「ほんとかなぁ?... ま、いいや。 それよりじぃちゃん、おやつはぁ?」
「おぉ! ぱっきり忘れておったわ。 今日は、快子さん特製の“どすこいマイボール”ドーナツがあるぞよ。」
「あ、あのばかでっかいまん丸ドーナツ?」
「そ、ボーリング玉サイズのばかでかドーナツ。 あのばか嫁が作りそうなおやつじゃわ。...なーんて、博、ちょっと暴言吐いてみました♪」
「いっただっきまぁ〜す! って、じぃちゃん、何か言った?」
「ん!? いやいや、何も言っておらんぞ。 てへっ☆」


「...ただいま、おじぃちゃん! “ばか嫁”ですわぁ〜、おほほほほ〜。」
「げ? あら、よっちゃん! おっかえりぃ〜。 今日も綺麗ねぇ、おまけに声も太くて、言うことなし! さすが昌行が選んだだけのことはある! なんてね☆ あはははは〜。」
「...じじぃ、マジざけんなよ!」
「いやん、健ちゅん。 快子さん怖ぁ〜い!」
「まぁまぁ、二人とも。 今日は剛の誕生日なんだから、ケンカはなしよ。 どっちが欠けても困るでしょ? ね?」
「いえ、おばぁちゃん。 わたし、そんな本気で闘う気は...」
「あら、ないのぉ〜? やるなら徹底的にやらないと、ちょっと言ったくらいでヘタるじじぃじゃないわよぉ、ひぃくんは☆ ね? ダーリン♪」
「よせよ、ハニー☆ 照れるではないか♪」
「きゃ! ひぃくん、かっこいい〜♪」
「こ、こいつら... 基本的に何かが違う...」


“うぎゃーー うわーーーんっ”
「な、何じゃ? 准くんの泣き声かっ? どうした? 准くん!!」
「...白目、むいてる。 こ、怖い.....」
「おじぃちゃん! これ何なんですかぁ〜っ?」
「健ちゅん。 見つかっちゃったぁ〜。」
「あら、ひぃくんったら。 ちゃんと隠しとかないからぁ。」
「何、准泣いてんの? って、うわぁ〜〜! びえぇーん! 怖ぇ〜よぉ〜。」


あれあれ、飛んできた剛くんまで泣いちゃった。 おっかしぃなぁ〜、絶対剛くん喜んでくれると思ったんじゃがなぁ。 泣くことは泣いてるけど、喜んどらんなぁ〜?
わしからの誕生日プリゼント☆、健子ばぁ特製手縫いの、等身大“ザ・博じぃ抱き枕♪”。よりリアリティを出そうと二人で考えて、白目むかせたのがいかんかったんかなぁ〜?。。。でも博、白目むいて寝る癖があるの♪
夢の中でもじじぃと一緒☆ ってのを狙ったんじゃがなぁ。 う〜む、子供の心を掴むのって、難しいものなのねん。 女心を掴むのは、お手のもの♪ なんじゃがなぁ。って、うふふ☆ 健子ばぁには内緒、ね♪
 

ま、いいか♪ 何はともあれ...
“ハッピー バースデー♪ ビバ・初孫☆剛くぅ〜ん♪” なのじゃぁ〜☆
剛、そして、准。 強くなるのじゃぞぉ〜♪

(1999.7.23up)