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「ひるねくらぶ」
アクセスカウンター40000突破記念
 小高い山の上に立つ六体の地蔵。
 前後に三体ずつ並んでいる。
 前の三体は少し小さい。
昔々……
 江戸時代中期の山村。
 西の方に高い山がそびえている。
村を救うために
 村の寄り合い。皆が押し黙っている。
「俺が行く」
 立ち上がる昌行。
「俺も」「俺も」
と次々に立ち上がる残りの五人。 
命をかけた若者たちがいた
 竹籠を背負い、村人に見送られて歩き出す六人。
ぶいろく地蔵
 高い崖のなかほど。段になったところを、そろそろ歩く六人。
 上には大きな岩がせり出している。
誰も越えたことのない山を
 夜。
 たき火を囲んで座り、握り飯を食べている六人。
力を合わせて越えていく
 深い谷。
 切り倒した木にまたがってわたる昌行。
 向こう側で博が木を押さえている。
彼らを待ち受ける
 走ってくる熊。
 棒きれを手に、快彦がうちかかる。
運命は?
 崖の途中。
 上からずり落ちてきた岩を必死に支える昌行。
語り継がれた物語
 夕焼けをバックに、六体の地蔵のシルエット。

ぶいろく地蔵

特別読み切り
「キャラ小説でV6!」に
近日登場

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