投稿時間:01/02/07(Wed) 13:55 投稿者名:きらきらぽー
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タイトル:ある朝のひととき
1.井ノ原快彦の場合 んー、なんだか暖かいなあ。昨日の夜トニセン3人、坂本君の部屋で、騒いだ後、床に放射状にザコネしちゃったんだよね、今日の午後まで久々のオフだし。夜は寒かったんだけどなあ、毛布1枚ずつだったし。けど、冷え込む朝のはずなのになぜかあったかいな。
『・・・・ゴーーーー・・・・』
ああ、もうファンヒーターの音がしてる。誰がつけたのかな。(毛布の下から細い目をほんの少し開く。)あ、長野君が、ファンヒーターの前占拠して新聞読んでら。長野君だね、早起きだもんね、あの人。まだ、6時半でしょ。なんだ?長野君きょろきょろしてるなあ。まあ、いいや。俺は昨日、ここでトニセン3人で、飲んで騒いでして、疲れてんだ。悪いけど、まだ布団の中でうとうとするぞ。「おはよー」って言わないけど、ごめんなあ。(また、眠りの中へ・・・。)
『・・・・ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。・・・・・・』
ん?灯油切れたのか。坂本君の家、確かベランダに置いてるんだよね、灯油のポリタンク。長野君も知ってるよね、早く、給油してくれよな。・・・・・あれえ、長野君、まだファンヒーターの前から動いてる気配全く無いんですけど。(布団の下から細い目を再びほんの少し開いて様子を見る。)ありゃ?あの人、ファンヒーターが給油ランプついてるのに、なんにもしないで、消しもしないで、布団の方へ歩いて行くよ。 ああーあ、さらに、いつのまにか1枚ずつ使ってた毛布のはずなのに、坂本君が長野君の分寝ぼけて持ってってるし。俺の分、取られないでよかったー。って、ことは長野君、坂本君に毛布とられちゃってるから、困るんじゃない?もう寝られないジャン。どうするのかな・・・?あ、そーっと、坂本君から毛布取り返してる。なんか顔が・・・?
『ニヤリ』
あれ、あれ、あれ?今、長野君ニヤッて笑ったよ! なんか、なんか、なんか、悪魔の微笑みしたよ。 やっぱ、怖いな、あの人。あ〜あ、長野君、取り返した毛布で、また寝ちゃったね。 え?ってことは、ファンヒーターの給油は誰がするの・・・・? 普通気付いた人がするよな。 じゃあ、次に起きた人ってことになるよね。 ・・・・・・やだな、俺。ベランダまで取りに行きたくないよ。まだ寝てよう。うん、そうだ、寝よう。・・・・ でも、ずるいよな、長野君、普通はそういうの、気付いた人がするって。
『・・・・ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。・・・・・・』
ほら、2回目のファンヒーターの警告音だ。一応、温風出てるけどさ、弱まってるし、こういうのファンヒーターによくないんだよね。んー、どうするんだろう。次に起きる人って、この場合・・・貧乏くじ引いて寒い中ベランダで灯油汲まないといけない人って、この場合・・・・。
悪魔の微笑みが向けられてたのは・・・・坂本君?!
どうしよう、よく考えると「俺も気付いてる人」、なんだよね。ってことは、俺もずるいよね。起きて給油してあげようかな。 (そっと、毛布から顔を出す。)げっ!長野君と目が合った!
「井ノ原、おやすみ。」(にっこりスマイルでそっと言う長野博)
やあっぱりそうだよ、怖いな、この人。坂本君に寒ーいベランダに灯油汲みに行かせるつもりなんだ。・・・あー、ほんとに天使の顔した悪魔。
2.長野博の場合 心地よい朝、6時か。まだ誰も起きてこない。昨夜のどんちゃん騒ぎで一番良く食べたのは僕かもしれないけど、一番飲んだのは坂本君。やや、量が劣りはしたものの、かなり飲んでたのが井ノ原。午後まではトニセンは仕事無し。カミセンだけ朝から新番組の番宣でテレビ局まわり。これなら、坂本君も井ノ原もぐっすり寝てるだろう。 さて、俺はファンヒーターであったまりつつ、新聞でも読むかな。
『・・・・ゴーーーー・・・・』
おー、背中もあたたまるー。こんなジジくさい姿を彼らに見られたらやだな。ま、そしたら、年の話題は坂本君にフルからいいけどね。よしよし、新聞の「今日の献立」も読んだし、チラシも見たし、レストランの割引券もチラシに入っていたのゲットしたし、これでよし。コンサート用に使える、ヘアスプレー、強力なやつね、業務用の、アレも安い店見つけたし、今朝は収穫あったね! けどさ、お腹すいたね。朝はちゃんと食べないとね。6時半じゃない、もう。おめざとかないのかな、シフォンケーキとかさ。(きょろきょろ)・・・なんにもないよ、坂本君の家。この人、甘いもの好きじゃないしね、僕は割と朝食べたくなるんだけどねえ。ま、いっか。(自分の大きなカバンから昨日差し入れで貰ったパウンドケーキを出して食べる。)つぶれてないでよかった、うまいっ!
『・・・・ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。・・・・・・』
う!灯油、切れたのかっ!確か、坂本君のうちって、灯油ベランダに置いてるんだよね。やだなあ、僕が給油するの?・・・なんか、パウンドケーキも食べてお腹いっぱいになって、また眠くもなってきたし、このまま寝ちゃおうかな。(布団の方に歩き出す。)あ〜!坂本君、なんだよ、僕の分の毛布とってるんじゃん。一人一枚ずつだったでしょ、僕が起きてる間に、寝相の悪いこの人、こっちのほうまできて僕の毛布勝手に取っていったね・・・・・!返してよ、もう。(そっと自分の分を取り返す)
『ニヤリ』
大体ねえ、病棟の撮りだって、なんだろうね。僕と井ノ原は「パンサーマスク」とかでスッゴイ疲れるんだよね。それなのに、この人、体が疲れるコントしてないよね。年だからって免除されてんの?パンサーマスクでだって、傍観者のサラリーマンとかカメラマンとか。赤汁だの黄汁だの飲んでるのだって、自業自得なんだよね。本番に弱い性質だったり、取り乱して集中できてないのがだめなんだよね、体はそんなに疲れてないだろうしさ。 フフン、疲れてもらおうっと。君が給油してくれ、坂本君。僕は寝る!君が起きるまで絶対毛布から出ないぞ。
『・・・・ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。・・・・・・』
温風も弱まってきたな。毛布も一枚返してもらったし、寒くなってきて、徐々に目が覚めるかもね、坂本君。(井ノ原と目が合う) 「井ノ原、おやすみ。」 僕は言った。井ノ原は起きなくていいよ。僕らが起きなければ、坂本君が最初にファンヒーターに灯油が無いのに気付くことになるんだから。灯油は坂本君が汲むべし!
3.坂本昌行の場合 んあ?なんか寒くなってきたぞ。ほのあたたかーい良い夢見てたんだけどなあ。なんでだ?
『・・・・ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。ピッピッピッ。灯油ヲ補給シテクダサイ。・・・・・・』
あれ?誰?ファンヒーターつけてたの?(眠い目をこすり周りを見る。)・・・誰も起きてねーよ。じゃあ、昨日井ノ原がタイマーにでもして寝たんだな。たまには気が利くじゃん。井ノ原。・・・しかし、寒いぞ、温風がもう微かになってる。 あー、まだ7時じゃねえか。けどさあ、なんだよ、あいつら、勝手に俺の家で盛り上がって、人んとこの毛布「3枚しかねーよ!」とか文句つけながら、1枚ずつとりやがってザコネして泊まってるくせに、客なら客らしくさっさと起きて灯油くらい入れろよ・・・。あれ?俺、なんかヘンなこと言ったかな?・・・とっ、とにかく、寒いんだよー!うううう、灯油ー!誰か入れてくれ!
『・・・・シュー・・・・・・』
ちっ!とうとうファンヒーターの微かな温風も止まってしまったあ。ああ、なんだか、昨日は飲みすぎてTシャツで寝たってのも寒い原因かもなあ。も、もうー、仕方ねえな。俺の家だし、俺が給油するか。よっこらしょ。おっと、オヤジくさいことを!こんなのヤツラに聞かれたら絶対笑いの種だ、いかんなあ。
(寒いベランダへ灯油を汲みに行く。灯油のポンプをシュポシュポさせながら) さーむーいーよお!!!しかしなあ、普段早起きの長野がなんで起きてねえんだよ。井ノ原はしこたま飲んで寝たんだから、なかなか起きないのは分かるよ。けど、食うだけ食って、さっさと寝た長野は起きるだろ、普通。ま、いいけどね。
(灯油カートリッジをファンヒーターに入れて) よしっ!灯油入れたぞ、俺って偉い!さて、新聞でも読むか。確か、今日はカミセンが昼くらいの番組で番宣で出るとか。朝から仕事してるんだろうな、ごくろーさん。ま、テレビ欄でまずチェックしてやるか。・・・う?新聞が来てない・・・・と思ったら、おい!あるぞ、新聞がファンヒーターの前の机の上に!さらに、なんだ、このパウンドケーキの包み紙は! ・・・・誰か早起きしたヤツがいる!
この包み紙、見覚えがある。 昨日楽屋に差し入れされたパウンドケーキ、一人でニコニコ、でっかいカバンに入れてたのは・・・
『長野だ!』
そだそだ、ヤツは朝早起きして、新聞の「今日の献立」とか、NHKの料理番組チェックするらしい。あいつ、絶対、ファンヒーターの給油ランプついたの見てから寝なおしたんだ!寒いベランダで灯油汲みたくないからって・・・! (クルッと振り返って、長野を見る)むかつく、天使の寝顔してやがる。絶対確信犯! 『プルルルル、プルルルル』
あ、電話だ。(電話を取る) 「もしもし、おう、俺だ坂本だ。おはよう、剛。もうスタジオ入りしてるだろ。ごくろーさん、朝から。・・・ん?長野?いるけど。・・・おっけー、今起こす。」 俺は、剛からの長野への電話を受けたので、にくったらしい長野を起こす。
「おいっ!この悪者!起きろー!」
長野は、全然罪悪感のかけらも無いようなふうに、ニッコリと満点スマイルで起きて言いやがった。
「おはよう、坂本君。」
この天使の顔した悪魔めっ!
終わり
・・・蛇足ながらその後の展開を少しbyマーサ坂本 だけどな、残念だったな、この天使の顔した悪魔は、悪ガキ剛に、朝の電話で休日をふいにされちまったのさ。ざまーみろ!
^^^^^あとがき^^^^^^ はじめてコメディに挑戦しました。現在連載している別作品が、あんまりにも、暗めに進行しているので、笑いも欲しくて。トニセンいじめてるけど、おわかりの通りトニセンファンですので。お許しください! 時間的経緯が全く、ずれますが、もしも、という事で勝手に時期をずらして設定変えて作っちゃったのがおまけの部分です。あくまでもフィクションですので、全然もとのものと違っているのはご容赦を!時期が異なるとかそういうのが気になる方はお読みにならないで下さいね。笑って流してくださると助かります!ネタが使いたかったんで、作ったおまけです。
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