19.血に染まる宮殿





先ほどまでお魚だらけだった宮殿内部に入ると、どこからかマイク放送でイスカスの声が響いてきました。

祖父の無事を気にするコルセリアが返事をしたので、一応の格好はつきましたが、これで誰もがイスカス放送をシカトしてたらでっかい独り言 もしくは 客席をしらけらせたお笑い芸人な状態になり、さぞかし愉快だったろうにと思います。

「シカト」というコマンドがあった方がゲームは面白いと思うんですがどうでしょう?(←どうでもヨロシイ)


そんな事を考えている間に玉座からよろよろしたお魚が一匹登場。

大丈夫、君はもう歩けるんだよ。ほ〜らクララ立ってごらん?みたいな足取りでこちらに向かってきましたが、階段の途中でバッタリ。

固有名詞は出ませんでしたが、駆け寄ったコルセリアの態度でこのお魚さんがどなただか理解致しました。

パパに引き続きおじいちゃんまで 紋章パワーメークアーップ☆セーラーフィッシュに変身よ♪ というこの惨状。

おのれイスカス俺のコルセリアを泣かせやがって!!!

と、プレーヤーまでロリコンの血が目覚めそうになるような悪逆非道の仕打ちの数々。

近年まれに見るほどのイスカスのお約束な悪役っぷりに、昭和初期の香りを感じる次第であります。



更に、泣きじゃくるコルセリアと、愉快でない気分になってる主人公一行その他大勢に対して、イスカスは 「これまでの悪いことは全部僕の仕業で〜す (`∀´)Ψ」 と聞いてもいないことまでベラベラと自白してくれました。

その間に、玉座の両翼では兵士達がビビビ光線をあびまして、皆揃って  紋章フラッシュ★変わるわよ♪ でお魚たちに大変身。

正にクールーク宮殿はイスカスのやりたい放題になっておりますが、よしんばこの後実権を握れたとしたら、どうする気でしょうかこの人。

自分の周りはお魚だらけ。

口がぱっくん・ヒレぶらぶら な等身大のお魚だらけ。

綺麗な半裸のねーちゃんにならともかく魚人に囲まれて何が楽しいのか理解できません。

竜宮上に憬れがあったとしても、この趣味はいただけません。

もしかしたらこのゲテモノ趣味ゆえに、彼には人間の友達が居ないのかもしれません。

だとしたら、彼は寂しくてたまらないはずです。

この青き清浄なる世界には彼の居場所はないのです。

そんなイスカスの為に僕たちに出来ることは、一刻も早く友達がいっぱい送りこまれたアッチの世界に彼も送り届けてあげることくらいでしょう。



さて、えげつないエピソードのイベントも終わりまして、ようやく戦闘開始。

今回の敵はお魚+兵士+でっかい魚です。

魚人と人間は見慣れてますが、でっかい魚とは初対面です。

キリル「あいつは……っ!」

4様「出汁を取りきったあとの魚?」

アンダルク「いや、そうじゃなくて。Σ(‖◎◆◎ノ)ノ」



すいません、あまり注意深くゲームをしてなかったんで、紋章砲のなにが魚でどれが百目お化けで誰がビビビ光線を出してるのか
理解しておりません。

ですが、どうせ出てくる敵すべてを踏み倒し薙ぎ払い大勢の犠牲の上に燦然と君臨するのがRPGの主人公というものですから、気にしなくても良いと思ってます。

まずは出汁魚(と命名)を殺りに、トラウマを克服したキリルと4様で特攻ー!!

……と予定していたんですが、宮殿内部が魚だらけのせいで水だらけ。

血に染まる宮殿じゃなくて、水に浸る宮殿。

床は一面みずいろブルー。

そしてキリルは火属性。



キリル「歩く場所がない!!\(゜ロ ゜‖\)」

4様「飛べ。」

キリル「飛べない!!(/‖゜ロ゜)/」

4様「………(スノウで す ら 飛べるのに)」




せっかくトラウマを克服したのに、早速足をひっぱる主人公。




この前までの決めセリフ(?) 「駄目だ…できない」  が 「だめだ…湿気る」 になりました。

しょうがないから、キリルは宮殿のはじっこをソロソロと進んで最奥にあるビビビ光線発信機を壊しに行ってもらい、他の敵は残りの面子の経験値に。

まず出汁魚を4様に捌いていただき、その後ろから姉上様に串刺しにしてもらい、ラストはアンダルクが雷レンジでチン。

それまで出汁魚の周りに群がっていた雑魚どもは、大黒柱を失った後そりゃあもう雑魚にふさわしい各個撃破な運命を辿っていただきました。

ちなみコルセリア姫におかれましては、魚トラウマになることもなく、立派に魚も人間も倒しておいででございました。

どこぞの湿気た主人公とは大違いです。


そして数時間ほど後、水びだしだった宮殿はタイトルに違わず(敵の)血に染まる宮殿に生まれ変わりました。

青かった宮殿が赤く変身。

匠により生まれ変わった劇的ビフォーアフターです。

ですが、実質的には血なまぐささよりも魚類の生臭さの方が勝っているのではないかと思います。

なにせビビビ光線機械ときたら、壊すまで延々と人々を経験値、いや魚人に変身させ続ける働きモノだったものですから、出汁魚と人間どもを倒した後、経験値稼ぎという名の元に相当の時間を生まれてくる魚退治につぎ込んでましたので。

特に魚トラウマを克服したキリルが3連打でトドメを刺すのが楽しく……

4様レベルアップ時の 「羽虫のまね」 みたいなポーズを見るのが可愛く……

なによりもノアに金をスらせるのが面白くて、つい、殺りすぎました。




悪鬼の所業と呼ぶなら呼べ。

ロリコンぶりでも悪党ぶりでも俺たちは、イスカスなんぞに負けはしない!!