楽しい話 57

ミルクティー 2



朝、あいかわらずねぼけまなこで食卓の席についたわしの前に、母上がチーズトーストと、ピーナッツバターを差し出してくれた。

思えばその昔チーズトーストに桃のジャムという、すんばらしー物体を食卓に乗せてくれた我が母上だが、だからってジャムミサイルの変わりにピーナッツバタービームで攻撃してくるとは思わなかった。

………………まあいい。これはまあいいんだ。

たとえ普通のチーズトーストだと思って頬張ったら、正体がレーズンパンだったなんてことも、水に流そうっ!(の涙)

今朝は、主食よりもドリンク。

これに罠がはってあった。

目の前にはティーカップに注がれている茶色い液体。

そしてその脇には好きなだけ入れて♪とばかりにパックのままドドン!と置かれた農協牛乳。

わし「これ、紅茶?」

母上「そうよ。」

間髪いれずに返される自信あふれる肯定の返事に、わしは疑いもせず牛乳を手に取った。

だかしかし!!

母上「納戸にあった暴々茶ってやつだから紅茶でしょ?」

!!!!!!(゜ロ゜)

それは紅茶じゃない。

紅茶じゃないよ おっかさん!!!

暴々茶って書いてあったら暴々茶なんだよ!!!

どうしてそれが紅茶に読めるんだ!!!

というか、もはや既に手遅れ!

カップの中は暴々茶とミルクの協同作品である薄茶色の液体でいっぱいだ!!!!

というか、それよりも問題なのは!!!!


飲んぢゃった!!!!(‖゚ロ ゚)≪ブボぉ!!



母上「だってバラの花が茶葉の中に入っていたわよ?」(だからってなんで紅茶なんだという突っ込みは彼女には通じない)

わし「………それは、ジャスミン。」

母上「あら?そう??」

あらそう?って、かあさん、あなたは………………娘の命をなんだと……………………保険金も増額してないはずなのに…………………ああ…いや………そうでしたね、あなたは………………ただの天然ボケでした…………(もはや涙も枯れ果て黄昏るのみ)



楽しい話24で、わしはこの世のものとは思えないアッチの世界なミルクティーを作ってしまった。

そう………あの時は、単に牛乳と飲むヨーグルトを間違えただけ(だけ?)の、小さなミステイクのお話で済んだ。

だかしかし、それに匹敵する飲み物が西暦2001年6月6日のH家朝の食卓に現れた!

その名は!!



暴々ミルクティー



それは飲んだ人だけがあの世を垣間見ることが出来る、伝説の飲み物。