楽しい話 51

ハワイサイドストーリー1



今年のわしは憑いている。

いや、違う、背中とか肩にナニかをしょっているんじゃなくって、ツイている。アップグレード運が。

思えば今回一緒に旅行するMZちゃんと、横浜の例の豪華ホテルに行った時もアップグレードしてもらってスウィートに泊まったもんじゃった。

今回は、行きのJALちゃんがビジネスクラスにアップされていた。

そう…わしの席はビジネスだったんだ。

気づいたのは、フライトが始まり食事が済み、洗面所に行こうとして機内を歩いていた時だった。

それまでわしは、自分の座っている席を「流石JALはエコノミーでもすげーや。」と思っていた。

馬鹿である。

こんなことなら乗ってからすぐにあれもこれもそんなことも全部しておけばよかったーーーーっ(ぢたぢた)

んが、ほんまにムカついたのは幼児の分際でJALのビジネスに乗っている斜め前あたりのガキンチョどもだ。

くそうっ わしだってわしだってまだ自費でビジネスに乗るのは勇気(別名、金)がいるっちゅーのに年齢ヒトケタでビジネス!(機内をばしばし)

く‥‥‥っ くやしくなんかあるわいっ!!

金持ちのばかやろう----っっ!! (後部座席まで走り去る)

こうして寝るの忘れて機内で遊んだり人生の違いを噛み締めているうちに、真面目に飛んでいた飛行機は、真面目にハワイに着いてしまった。

さて、ハワイである。

ハワイだっちゅーたらあのハワイアンなんである。

青い空!白い雲!ロイヤルブルーの海!海を渡ってくる爽やかな風! 

ああここはパラダイス!!! さっそく御ニューの水着を着て泳がなきゃああん♪

などという、どっかの若いぴーちぴち女子大生みたいな体力的余裕は、わしにはない。(午前4時まで荷造りしてたし、飛行機では寝なかったし、歳だしよ〜ぅ)

空港に着いてから、個人旅行のなのに思いっきり団体客にまぎれて税関を通りぬけ(よい子は真似しないように)、どっかの見知らぬツアコンの兄ちゃんに「タクシー乗り場ってどこ?」と聞きすげー怪訝な顔をされ(そりゃそうだろう)、タクシーの客引きのオッちゃんにつかまり、放りこまれた車の中で地図をにらめっこしていたので車酔いし、マンションに着いた時には気分も体調もこれ以上ないくらいに最悪だった。(マジで)

部屋に入ってから窓を空けた途端、ソファーに飛びこみそのまま意識がブラックアウト。

MZちゃんは大阪在住なんで飛行機が別だったのでマンションで待ち合わせだったんだが、彼女から電話がくるまでひたすら寝てましたー。

そして無事にマンションまで辿りついたMZちゃんは、とってもとっても怒っていた。

話を聞くと空港の税関でひっかかり、綺麗にパッケージングしてきた荷物を全て開かされたらしい。

そんなMZちゃんから、今回特別にコメントをもらってきたのでここにご披露しよう。

MZ「ゆるさない。」

ありがとうございました。

大変分かりやすいコメントです。

更に、荷物を開けさせられた時にどうやらダイヤルキーの暗証番号も変ってしまったらしく、MZちゃんのカバンは一部が開かなくなっていた。

怒りのオーラを発しつつ、ダイヤルキーと戯れる彼女の背中が、目に青葉やまほととぎす初ガツオ。(大謎)

およそ1000通りと思われる暗証暗号のパターンの中から、何時新しい番号を見つけるのか‥‥‥

賭けようかと言おうと思ったが、今言うと(もしかしたら)旅行カバンと鉄拳がお手手をつないで飛んでくるかもしれないと思ったので止めた。

そしてここに来るまでにすっかりくたびれ果ててたわしらは、朝っぱらからさっそく眠りこけ、夕方になってから近くのスーパーに買出しに行き、その日は適当に食事して寝た。

普段の日本での休日の生活とナニが違うと言うんろう‥‥‥そんな疑問を持ちつつ、ハワイの一日目は終って行く。