なんやら判事の妻がストーカーしてどーのこーのというニュースが世間をにぎわせた頃のお話。
なんでもその妻とやらは、被害者の家に6700回も無言電話をかけたそうで、それを聞いたときは思わず「そんなに暇なら消しゴムのヒトツもかけろ。その方が世の為人の為にはならないが少なくともわしの役には立つ。」
などと、人として非常に正しいことを思ったもんだが、一緒にそのニュースを見ていた我が父上の一言。
「6700回も電話するほど愛されるなんてうらやましい。」
違う!
なんか違うぞパパ子ちゃん!!
それは情熱的というんじゃなくって、ストーカーというんだ!!
そう必死に説明する娘と息子の目の前で、しかし父上は
「6700回…情熱的な人だ。」
という世間の常識から100メートルくらいは軽くズレタ感想を述べてくれた。
自分の隣には、間もなく銀婚式を迎えるくらい長年連れ添ってきた妻でわしらの母上が鎮座ましましていらっしゃるにも関らずにだ。
母上は腹をかかえて笑っていらっしゃったが、その目がちっとも笑っていないよーに見えるのはわしらの幻覚ですか?(謎)
しかしやはり母上は強かった。
というより、流石にわしの母上だった。
母 「まあ、そんなに情熱的なのが好きなら、御茶も情熱的に煎れましょうね。(微笑)」
………………かあさん………………………………
どんな風に煎れる気ですか?
もしかしてそれは
一服盛るということですか? そんな母上をフォローすべく、娘は「じゃあ私は情熱的に新聞を読むね」と紙面に顔を落とし、息子は「じゃ、俺は情熱的にチャンネルを変えよう」とリモコンを手に取り、目を合わせないようにするのだった。
そうしてその場の雰囲気を察したのか父上は、情熱的に風呂に入りに逃………行ったとさ。
父上………………明日の夕飯は絶対に、父上の嫌いな茄子の味噌汁が乗っかるよ。
もうこれは、わしの全財産を賭けても良い。(笑)
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