楽しい話 16

二 次 会



同僚の結婚式の二次会に行った。

新郎が同僚だったのだが、関西人のくせに、ほんとうに真面目で几帳面で人当たりも良く、ハメをはずした記憶もなければ、人に言えないヒミツも無いという人で、普通二次会というのは新郎の暴露話に花が咲くのだが、彼の場合はそれが無かった。

そのため、終始おだやかで和やかな雰囲気を保ったまま、最後の新郎新婦の挨拶までこぎつけた。

その真面目な新郎Y君は、それはそれは愛らしいお嫁さんと並んで、集まったみんなへの感謝の言葉を語り始めた。

「みなさん、今日は連休の初日にもかかわらず、僕たちの為に集まってくれて本当にありがとう!」

今まで同僚の結婚式では、二次会の新郎は泥酔しているというのが当たり前だった我々には、さして酔いもせず(それなりに飲んでたけどさ) 足元もしっかりと、皆に向かって心からの笑顔でお礼を述べる彼に、ある意味感動しながら話を聞いていた。

「今日、この場に集まってくれたのは、僕とY子(お嫁さん)にとって、これからもずっと長く付き合ってゆくだろう大事な友人だと思ってます。」

聞いていてなんと嬉しくなるお礼の言葉だろう‥‥‥Y君らしいねえ‥‥(じーん)

「これからの長い人生、色々有ると思いますが、辛い時にはこの場に居るみんなの顔を思い浮かべ、今日の感動を思い出して、二人でやっていこうと思います。」

おおお‥‥‥すごいよ、Y君。みんな静まり返って聞いてるよ。(←感動している周囲)

「ここに集まって祝ってくれた人の顔は、ずっと忘れません。今日、この為にはるばる関西から来てくれた高校の友達、それに大学の友達、サークルの友達、ほんとうにありがとう!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとまて

会社の友達(わしら)は?

同僚A「Y‥‥俺達(会社の友達)はどうでもイイんか‥‥‥?(ぼそり)」

新郎Y「・・・・・え?」

同僚B「・・・・・・・・・・・・・・・・言い忘れたな?(ぼそり)」

新郎Y「わあああああああああっ ごめんっ ごめんなさいっ!!!Σ(゚Д゚ノ)ノ

フロア爆笑。御嫁さんも爆笑。バーテンさんも、コックさんも爆笑。

崩れ落ちる感動の金字塔。

折角ここまで素晴らしい感動の渦にまかれていたのに、最後の最後で‥‥‥(遠い目)

ああ、Y君夫妻に幸あれ(笑)