
というコメントしか出なかった108人目にゲットした最後の宿星。こいつを愛せるかどうかで幻想4の楽しめ度合が10倍は違うと公言しておく。
それほどに最初と最後では印象が変わってしまったキャラクター。
あのナッシュとは比べようも無いくらい運がなく不幸な末路をたどり、あのジョウイなど問題にならないくらいに救いようもないヘタレという意味では、まさしく神の領域に到達している御方である。その見事なまでのへなちょこっぷり、没落っぷり、おばかちゃんぶりは、まさに天与の才。
天才が努力をしたら凡人は太刀打ちできないとは言われるが、彼なりの努力をするたびにマッハな勢いの直滑降で堕ちぶれていく姿を見ると、本当に、そう、思う。
彼のへタレとしての真髄は、身を犠牲にしての落ちぶれっぷりを以てプレーヤーの印象をマイナスからプラスへと転じたところに集約されている。私の記憶が正しいならば、ゲーム序盤で濡れ衣をきせて下さりやがった時には間違いなく
「スノウ!てめえ!このヤロー!!」
「仲間にしたら、永遠に俺の足元で弄んでくれる!」
「サンダルだけを装備しろ!そしてその恥ずかしい姿で戦かうがいい!」
と決意をしていたくらい、どーしよーもなくハラワタを煮えくり返してくれた奴だった。
だったんだが、再会するたびに進化する素晴らしき没落ぶりに、憎しみは薄れ、それを補うかのように哀れみが増し、そして哀れみはいつのまにかバカな子ほど可愛いという親心へ移り変わっていった。
首を落としてやるという決意が、半ば義務感とはいえ次に会ったら俺が拾ってやらなきゃな〜、俺くらいしか拾ってやる奴は居ないだろうからな〜と思うようにまでなったのだから、ある意味では天魁星よりも人心を掴むのに長けていたとも言える。
そして確かに、彼を発見した時は心が鷲掴みにゲッチューされた。されるしかなかった。
それしかなかった。
それ以外に、心の進むべき方向が見出せなかった。
なんてったって
丸 太
確か4主は国外追放になった時ですら、小船に食料とオールを付けて貰っていたはずだ。
なのに
身体ヒトツで
丸 太
この度肝をぬく漂流っぷりを発見して、それをわざわざ拾って、更に首を切れる者が居るだろうか?
いや、切れまい。
スノウがどうのこうのというより、己の中にある人としてのナニかにかけて、切れまい。
彼が文字通り体を張って見せてくれた 「丸太にはりつく漂流者ショー」 は、少なくともこれまでの仕打ちによる怒りと憎しみをぶっとばすくらいの笑いを与えてくれた。そして気がつくと、、船の随所で見せてくれる日陰の身を自覚している言質と、4主の趣味に添おうとする態度、更に真・友情攻撃の強力さをもって、いつのまにかソロリティーのレギュラーメンバーにまでのし上がっていたのだから侮れない。
最終的に判断すれば、彼はこれまでの幻想水滸伝史上において誰もがなしえなかった方法(誰も真似できない方法ともいう)で、勝ち組に入るという偉業を成し遂げたのである。
更に、彼の洋服3点セットをゲットするべく各海域で引網がされまくった為、サバやイワシが乱獲されて一時期生態系が崩れかけた事も、レジェンドとして加筆しておく。
ちなみに、スノウを着替えさせるイベントは、船一番の娯楽として末永く4主(と甲板にいるギャラリー)に楽しまれたらしい。また、彼がカリスマ・オブ・ヘタレに踊りでた伝説の名セリフ「でも!だって!腕が動かなかったんです!ほら!」は、様々なアレンジを加えられて、今現在も世界各地にて最高の逃げ口上として使われている。