ふるさとのなまえ


主人公の義理の姉。血は繋がっていないが、本当の姉よりも姉らしい。

弟思いで元気で優しくて可愛くて働き者で強い女……とだけ書くと本当にケチのつけようもないキャラクターになってしまうが、天災的な家事オンチという一面がそれら全ての長所から目を背けさせてくれる。

この人の作る料理は珍味としては右に出るものはないほど素晴らしいらしく、食った人はみんなベッド行きになるか、あの世の狭間を見るかする。

当然、彼女の作るものを食べて育ってきた主人公とジョウイは食物に関してはまったくもって贅沢でないので、料理イベントでは何を食っても美味いという判断を出してくれる。

登場シーンでは敵地から疲労困憊で戻ってきた主人公に対して、たいへん景気良く飛びつき馬乗りになり地面に頭を何度も何度も叩きつけて感動の再会を演出してくれる。

「大丈夫!?怪我はない!?」そのセリフに「先ほどまでは無事だったんだけど、今はもう瀕死です。」というツッコミを入れたプレーヤーが数知れず。

その後は気を失いかけている弟を引きずった挙げ句、突き飛ばして崖に人間型押しまで作ってくれる。

あまりにも姉が賑やかだったから弟が「………」というセリフが多い無口な子に育ったのだと思っていたが、物語を進めてゆくにつれ彼の「………」には「何を言っても無駄だ」というニュアンスも含んでいるのことが解った。

この姉と一緒でよくぞここまで無事に生きてきたと感心する反面、彼女と一緒に育ったのなら主人公もジョウイもさぞかし丈夫で頑丈になったろうと確信する。

最後に主人公かジョウイとくっつくのかな〜という多くのプレーヤーの想像を裏切り、最初から最後まで心底姉であり友達であることを一貫している姿勢に好感を持った人多し。

岩斧城で主人公と同じベッドに仲良く寝ている姿は、この二人はほんとにただの仲良い姉弟という意志しかお互い持っていないんだなーという微笑ましい気分にしてくれた。

ジョウイの事も心底友達だと思っているので、二人が敵対して一番板挟みで苦しんでいるくせして、いつも主人公には大丈夫だよ、とかお姉ちゃんがいるからねっ、などということを笑顔で言うので見てて辛い。(汗)

この子だけは幸せになって欲しいというより幸せにならなきゃいけない。

ジョウイはこの際諦めてもいいから(おい)、君だけは絶対にだ。

それだけに岩斧城で矢に打たれた時のショックといったら、とうてい文字では表せない。

「よかった、やっと優しい顔に戻ったね」なんて、瀕死の状態で言われたら、わしがジョウイなら速攻でハイランドなんて投げ捨てて謝りに戻るところだ。

絶対に最後まで生き残りそうだったし、何があっても死にそうに無かったもんだから、ホウアン先生の「力不足でした」のセリフに頭は真っ白。

最強の武具防具をつけ、全ての上級紋章をつけていたのが無駄とかなんとか、そんな事なんて頭から吹っ飛ぶような、エアリスが死んだ時並のショックを受けて倒れた。

そしてそのままデータを消した過去が、実はある‥‥‥。

最後の最後にきっと生き返るだろうと信じて最後までプレイしたのに、バッドエンディングなんか向かえた日にはもう、ディスクを叩き割ったろうかと右手を振り上げらたものだ。

グッドエンディングの存在を知っていなかったら、おそらく二度と幻想水滸伝をプレイすることはなかったであろう。

シュウを言いくるめ、歌いながら楽しそうに歩いている彼女と幸せそうな主人公とジョウイの姿に、108人集めの苦労も吹っ飛ぶどころか、108人が1080人でも集めてやると決意を新たにした。

プレーヤーにとってもグッドエンディングの象徴であり、主人公とジョウイにとっても幸せの象徴。 

どこかにご登場あそばされるときは、是非また元気で明るく人々を恐怖のどん底に叩き落す料理の腕前でもって出てきてもらいたい。