平成21年9月5(土)〜6(日) 晴れ 参加者 3名
薄根川川場谷は群馬の武尊山に架かる沢である。ガイド本では初級の人気のある沢
として紹介されている。事実、ナメとナメ滝の美しさは格別だった。新潟から少し遠い
のが難だが、行くだけの価値のある沢だった。
キャンプ場から直ぐに入渓できた。全体に明るいナメが続く。所どころ出現する難しい
小滝は直ぐ脇を簡単に巻ける。ゴルジュ帯や大岩がありで変化にも富み飽きさせない。
全体に渓相が明るく水がコバルトブルーに輝き美しい。「こんな沢が新潟にも欲しいね。
このナメは米子よりも良いね」と嬉しくて思わず足が進む。入渓から何の苦労も無く、
楽しく美しい遡行が続く。唯一の巻きの5mの高巻きも無難にこなした。結局シュリンゲ
だけでロープは一回も使用しなかった。残念ながら魚はあまり見かけなかった。
沢幅も狭まり高度を稼ぐようになったため、時間が早かったがテン場を確保した。小高い
場所にテント一張りできる場所を整地しその脇で焚き火をした。三人には理想的なテン場
になった。夜半には冷え込んだ。
テン場は沢の最上部に近く直ぐに笹薮に突入した。この笹薮が急で濃く手ごわかった。
昨日の仇を一気に取られた気分だった。藪漕ぎに二時間を要した。登山道から15分で
武尊山山頂だった。さすが百名山、次から次と登山者がやってくる。生憎のガスで展望が
きかなかったが、沢からの登頂には満足した。しばらく濡れた物を乾かすため、山頂で
ゆっくりとした。
一般登山道を川場野営場へ下山した。デボしておいた自転車でリーダーが自動車を
回収に向かった。
川場谷は遡行自身には問題はなかった。良い事ばかりの難しくない楽しい沢だった。
初心者にはうってつけの沢だ。ただ尾根に上がるまでの笹薮は一級品物だった。初心者
では無理がある。この沢を初心者が楽しむには日帰りで沢だけ遡行して、懸垂下降で沢を
下るのが一番良い。是非機会があれば、もう一度グループの日帰りで行って見たいものだ。
それほど美しい沢だった。