内善沢・平太沢遡行(丹後山集中)

           平成21年8月14日(金)〜16日(日)

    ・ 内善沢・平太沢遡行隊    14日(金)〜16日(日) 参加者7名
    ・ 尾根隊           15日(土)〜16日(日) 参加者11名
      15日(土)日帰り 1名  16日(日)出迎え 1名
                                 総勢 20名  
    今年の夏合宿は丹後山集中山行とした。
   沢隊は十字峡から内善沢・平太沢を沢中一泊で遡行し、丹後山避難小屋で尾根隊と合流した。
   下山は合同で兎岳から中ノ岳経由で十字峡に下山した。
    今回の平太沢はリーダーが苦心して設定した沢である。十字峡からの入渓で入りやすい
   沢にもかかわらず、記録らしい記録を見つけられなかった。我々は完全に手探り状態の遡行
   を楽しんだ。前半はゴーロが中心だが、途中からは大滝も現れるが登れる滝も多い。
   特別に悪い巻きは無い。結果として我々には丁度良い沢遡行だった。なぜこの沢の報告が
   無いのか不思議な気がした。

  ☆14日(金)  十字峡発8:10〜出合9:50〜幕営地12:10

    天気予報に反して夜中に雨が降り、沢の水量は多いようだ。十字峡に車を留め、不安と
   期待を胸に林道を行く。1時間半で沢出合いとなる。脇道から堰堤を乗り越えて水汲戸沢と
   別れ平太沢遡行開始である。滝らしい滝も無くゴーロを登っていく。岩は滑り易く水量も多か
   った。時々足元に岩魚が走る。淡々と歩いて距離を稼いでいく。沢は涼しくて良い。夏はや
   っぱり沢登りである。
    沢幅は狭く両岸は切り立っている。段々と沢幅が狭くなり、幕営適地を探しながら進む。
   例え時間が早くても適地があれば幕営に入る事にした。高台に小さなスペースを見つけた。
   偵察の結果この上部に15mの立派な直獏がある事が判明した。明日の時間は十分にある。 
   時間が早いが幕営に入った。
    木を切り、岩をどけ土を均し小さなスペースを7人が寝られる状態に広げた。タープを張り、
   下段で焚き火をし、食事は川原でした。決して快適とはいえないが良き我が家である。 
   ここまで岩魚は上がって来れないようで魚は釣れなかった。夜は満天の星空だった。

  ☆15日(土)  幕営地6:20〜稜線13:15〜丹後山避難小屋13:30
 
    出発して直ぐに偵察時の15m滝に出る。今回初めての大滝だった。ここを巻くと滝の数が俄然
   と多くなった。手ごろな滝と大滝が交互に現れてくる。飯豊と違ってゴルジュが少なく樹木が
   多い。大滝も何とか巻くことができる。次から次へと現れる滝を越えていく。面白い。ロープ
   確保の登攀と巻きの同時進行でスピードアップを図る。微妙な所も当会自慢の岩職人がハーケン
   一枚で登って行った。水量が少なくなると唯一のゴルジュが出現しその先に大滝が落ちていた。
   ここは当会の沢職人が岩と草付きを巻きロープを出す。彼らの登攀力にはいつも感心させられる。
   また、リーダーの適切な指示にも助けられた。
    もう源頭は近い。最後の二俣を左に採ると笹薮へと突入した。腰ぐらいの笹薮で見通しはきく。
   水が枯れる前に一人3リットルの水を確保した。40分ほどで登山道に出た。振り返るとと笹薮が
   たおやかに広がっていた。ここから避難小屋は直ぐだった。刈り払いされている登山道は歩き
   やすかった。素晴らしい遡行だった。リーダーに感謝したい。
    小屋には尾根隊の先発の3名が到着していた。少し待つと本隊も到着した。我々は2階を
   使わせてもらった。後からの登山者もいて小屋は満員になった。小屋の前で食事にした。尾根隊
   は信じられない位の荷を上げていた。ビールを冷やすために遠くまで雪渓もとりりに行っていた。
   山でこれだけの贅沢は無い。あまりにも山の常識を逸して?いるのでここにはこれ以上は書けない。
   想像にお任せします。
    賑やかな丹後山避難小屋だった。夏合宿は大成功だった。


  ☆16日(日) 丹後山避難小屋5:55〜兎岳7:10〜中ノ岳10:00〜日向山12:50
              〜十字峡15:07 (先発3名の時間記録)
    今日は中ノ岳へ縦走しての下山である。眺めのよい笹尾根は山々の姿を楽しませてくれる。
   目の前に平ヶ岳、後ろに尾瀬の山々。振り返ると越後三山が鎮座している。遠くに尖がっている
   ピークは荒沢岳。登山道にはハクサンフウロウ、タテヤマリンドウ、トリカブトなどが咲き、足を止め
   させる。
    兎岳からは下りとなり細かいアップダウンが続く。暑い。水がドンドンと無くなっていく。時々吹く
   雪渓からの沢風が唯一のご馳走だ。岩ぽくなると中ノ岳は近い。大汗をかいて中ノ岳に到着。
   途中にマツムシソウが咲いていた。  
    下山路の分岐で本隊と合流して日向山へ下った。急な下りだった。日向山へは出迎えのメンバー
   一名が冷えたビールを用意してくれていた。ありがたい。この炎天下、冷えたビールは体に染みる
   ようだった。全員がここに集結した。昨日今日と歩いた稜線が一望に見える。よく歩いた、よくやった。
   尾根隊のリーダー、沢隊のリーダー共に優れた配慮にお礼を言いたい。いい合宿だった。 
    ここから先発3名は先にに下山させていただいた。暑い尾根下りだった。本隊のメンバーも大変
   だったと思う。でもやり遂げた事を誇りに思い、会に感謝したい。
コ゛ーロが続く沢隊メンバー岩は滑りやすい

幕営地にて大滝出現ロープを出して

18m巻く登る水の勢いは強い

お助けで攀じる最後のゴルジュ

稜線に出る全員集合して目指す中ノ岳

トリカフブト鋭利な荒沢岳中ノ岳山頂