八十里越え

      平成21年6月13日(土)〜14日(日) 天候 曇り・小雨  参加者 19名
         吉ヶ平〜鞍掛峠〜ブナ沢〜田代平(泊)〜木の根茶屋跡〜入叶津

     下田から会津へ抜ける八十里峠は一度は歩いて見たいコースである。季節は山菜の頃か
    キノコの取れる頃が最高だろう。幕末に河井継之助が「八十里 腰抜け武士の越す峠」と読
    んだのでも有名である。

   ☆ 13日(土)
    今回は19名と泊まりの山としては多い。移動手段としてマイクロバスを用意した。初日は
   吉ヶ平の廃校になった小学校までマイクロバスに送ってもらった。行程は長い、「よし、歩くぞ」
   と気合を入れて出発。雨生池との分岐を過ぎ伸びた草に覆われた道を行く。樹林帯に入り
   確りとした道を行く。道幅はは広くなったり狭くなったりとまちまちだが、以前はかなり広かった
   ことが伺えた。脇道が何本かあり、ここが迷いやすい。全般に道は確りしている。雨が降ったり
   止んだりで蒸し暑い。先ずは番屋峠を目指す。
    沢沿いの道はローブこそ設置されていたが崩れて足場の悪い場所も有った。平成16年の
   大水害以降は愕然と道が悪くなった。全般的に良い道ではあるが油断できない。峠などの
   ポイントポイントには石碑が配置され休憩スポットになる。殆どが巻き道で霧のかかった山道
   は何処も同じに感じられ変化に乏しかった。それでも時々は目を見張るような自然が突然現れ
   心を奪われる。至る所にギンリョウソウが気持ち悪いほど咲いていた。チゴユリ、マイズルソウ、
   ユキザサも盛りだった。カタクリやショウジョウバカマ、イワカガミなどの春の花と夏の花が同居
   していた。
    ブナ坂の綺麗なブナ林には感心した。自然とはこんなにも偉大なものかと再確認させられた。
   ブナ沢を渡り、やっと鞍掛峠に到着。長かった、小雨のせいもあるが実に長く感じた。この峠
   を越えれば幕営地。ここが我々にとって本当の峠だった。田代平の林道の端の広場で幕営した。
   途中ヒメサユリも咲き、遅い春の花々も楽しんだ。山菜も結構取れた。夕餉は山菜ずくしだった。
    ジャンボテント3張りを設置して夜は賑やかにふけて行った。大自然の中、邪魔する物は何も
      なかった。疲れを癒し満足なひと時が過ぎる。
 
   ☆ 14日(日)
    朝、田代平へ散歩へ行った。木道は一部壊れ、少し荒れた感じがした。ミズバショウの葉が
   大きく茂っていた。ミツガシワの花を多く見た。ホウチヤクソウやツバメオモトも見かけた。
   朝食は採れたたてのフキご飯と山菜の味噌汁だった。贅沢な朝食だった。
    今日こそは晴れると思っていたが、意に反して雨が降ったり止んだりだった。林道から
   別れてまた山道に入る。又もやルートが分かれていて悩まされる。残雪のデブリを乗り越え
   沢をへつって進む。所どころ雪解け水で道は泥沼化していた。道が崩れ尾根へ巻く箇所が
   何箇所かあった。相変わらず良い道なのだが、時々油断なら無い場所がある。
    この日も長く歩いた気がした。歩いても歩いても風景が変わらない。唯一の楽しみが山菜取り。
   山菜を見つけるとパワーが倍増する。重たい荷物も担げてしまう。ベツ腹とゆう言葉があるが。
   これはベツ山菜パワーだろうか。もしかしてパワーの使い方が間違っているのでは?
    ケ゛ートの関係で最低12時前までに会津の登山口に到着したい。いっぱい歩いた。長かった。
   反対から登って来た迎えのメンバーの声を聞いた時には本当にホッとした。とにかく長かった。
   林道に出た時には笑顔で全員の顔がほころんでいた。迎えのマイクロバスが神様に見えた。
    この80里越えを一日で抜ける人も居る。でも我々は一泊でドッブリと80里に触れたかった。
   満足の2日間だった。それぞれの思いと、山菜をお土産に帰新した。
吉ヶ平から出発途中崩れた場所も地図を確り確かめて

霧の山道ブナ坂のブナ林ヒメサユリが

ミツガシワ雪のデブリを乗り越えてやっと到着