八ヶ岳

        平成21年1月24日(土)〜25日(日)  参加者17名

    ランタン会の会山行としては珍しくメジャーな県外の山である。越後の湿った雪とは違う
   サラサラ雪と零下15度の世界を体験してみたいとゆう理由で計画された。目的は「耐寒、
   雪氷技術、テント生活」の訓練だ。新潟から4台の車に分乗して出発した。

   ☆ 1月24日(土)
    新潟は雪だったが長野県に入ったら晴れてきた。この天候の違いには何時もびっくり 
   させられる。これだけでも関東と越後の冬山のイメージが全然違ってくる。美濃戸口から
   雪の林道に入り、美濃戸の駐車場まで何とか行く。駐車場の管理人さんからは「わざわざ
   雪の新潟から雪を見に来たんだ」とからかわれた。駐車場には四輪駆動の関東ナンバー 
   の車が多数留めてあった。
    踏み跡にそって林道から赤岳鉱泉へと進む。今回は行者小屋前でテント泊の予定である。
   冬テンのジャンボテント3張り持参で荷物は多い。キュキュと軽い雪を踏みしめながら進む。
   ワカンを着けずに雪道が歩ける事は我々にとっては不思議な感覚だ。何度か小休憩で赤 
   岳鉱泉着。人工氷壁のアイスキャンデーでは盛んにクライマーが取り付いていた。小屋前
   で休憩していたら小屋主に「昨日は雨で凍りつき、纏った降雪があった。雪崩の危険がある
   のでこれ以上の前進はしないで欲しい」「今ガイドが硫黄岳方面に偵察に出ている。その報
   を聞いてから明日の行動を考えて欲しい。後で状況を小屋まで聞き着てくれ」との忠告を頂
   いた。しかたなく、ここで幕営とした。
    風も無く、人工氷壁の目の前の小高い場所に幕営した。サラサラした雪は踏んでも踏んでも
   固まらず整地に成らなかった。周りには点在して幾つものテントが張ってあった。早めの夕食
   にして明日に備えた。雪は安定している、明日は日の出後に行者小屋まで行き地蔵尾根か
   文三郎道を登ることにした。冷え込んだが星空は綺麗だった。

   ☆ 1月25日(土)
    内張りのある冬テントは暖かかった。水はザックの中に入れておいたら凍らなかったが、
   コッヘルのお汁は凍っていた。サブザックで7時出発で行動は10時まで。赤岳鉱泉に一旦
   戻って撤収。来る時に車一台が雪にはまり苦労した、その為に念のため早めの下山時間 
   になった。
    行者小屋へはすでに踏み後が着いていた。荷物は軽いが、高度が高いだけに息が切れる。
   寒さ対策はしてあるので寒い事はない。少しずつ視界も開けガスの中から大同心の岩塊も望めた。
   行者小屋には10張りほどのテントが張ってあった。昨日、南沢沿いに登って来た人達 だろう。
   小屋主は「行者小屋のテン場も雪崩の危険性がある」とも言っていたが、問題ないようである。
   風が強いらしく雲が目まぐるしく流れていく。時々赤岳も顔を見せる。文三郎道は何人か
   登っているのが認められた。我々も文三郎道を登る事にした。
     体力に合わせてパーティを二つに分けて行動する事にした。6名が先発隊で稜線を目指した。
   あくまでも体験が目的である。樹林帯を抜け、急登に入る。アイゼンを効かせて登っていく。
   やはり息が切れる。階段の手すりの鎖は所どころ出ていた。登るにつれ風が強くなり冷たい。
   一歩一歩が大事になって行く。途中で休んでいる2組を追い抜き、稜線直下で休んでいる
   バーティに追いついた。このパーティはここで下山していった。稜線は風が冷たく立っているだけ
   でも辛かった。時間は9時。もう1時間は行動時間に余裕があったが、後発の我々の隊は
   途中で下山していった。息が切れゆっくりなら行動できるのだが、この冷え込みの中での
   長時間の行動は体力を消耗させる。短時間で決着をつける必要があった。実際足の指が 
   寒さで痛かった。リーダーは稜線での下山を決定した。山頂は直ぐそこなのだが我々には遠く
   一歩が重たかった。 
    残念ながら、この時のデジカメ写真は低温のため一枚も撮れなかった。カメラも凍ってレンズ
   が戻らなくなった。 
    下山は慎重に下山した。岩場を登っているパーティがあった。行動しているより止まっている
   方が長いようだ。かなり体は冷え込んでいるだろう。我々以上に高価な防寒服を着用してい
   るのだろう。阿弥陀山を登山しているパーティもあった。ヘルメットをかぶったパーティも登って来た。
   下るにつれガイド登山と思われるパーティが次々に登ってくる。こんな困難な場所に多く人達が
   集まってくる。振り返ると青空に赤岳の岩稜がくっきりと姿を現していた。後ろ髪をひかれながらも
   皆の待っている行者小屋へ向った。 
     天候は回復に向っているらしい。赤岳鉱泉に着く頃には稜線がはっきりと見えていた。その上を
   雲がすごい勢いで流れていた。時々山頂から雪煙が舞い上がるのが認められた。
   この青空の下山の上はどうゆう状況なのだろうか。登って行ったガイドパーティはどこまで行っただ
   ろうか。青空なのに登れない山それが八ヶ岳、不思議な山「八ヶ岳」。
   でも当初の会の目標は達成された。会員の絆も深まった。我々が次に登るは越後の山。
   ワカンとストックの世界。ふるさとの山。

ワカン無しで小休止アイスキャンディ到着
赤岳鉱泉へ向かう赤岳鉱泉着テント場
行者小屋前赤岳大同心・小同心