冬山合宿・蒜場山

      平成20年12月31日(水)〜1月3日(土) 参加者 総勢34名

    A隊 12月31日(水)〜1月3日(土) (俎倉山〜岩岳〜蒜場山)   4名
    本隊  1月 1日(木)〜3日(土)   (加治川ダム〜岩岳〜蒜場山)11名
    日帰り出迎え 3日(土) 19名                総勢 34名 


    今回の正月合宿は蒜場山で行われた。冬合宿しては10年ぶりである。
   その時は21名程が登頂している。今回はバリエイションルートとしてA隊の俎倉山
   からの縦走も実地された。
    年末まで積雪が少なく藪が心配された。実際に積雪は少なかったが前夜から、雪
   が降り積もり新雪に少し苦労させられた。A隊は31日加らの行動である。
   藪と新雪に悩ませながらも、一日目は目的の俎倉山で幕営した。2日目からは本隊と
   合流し、以後行動をともにした。
    2日目からは15名の大部隊が蒜場山に挑む事になった。

    以後は本隊の報告である。

    ☆ 1月1日(木)
     7:33 林道ゲート〜9:33 加治川ダム〜12:05 岩岳〜12:20 ブナ林〜
     14:00 設営完了 

    移動の車の窓から表を眺めると雪が少ない。東赤谷奥の林道ゲートまで楽々と車が
   入った。林道は薄っすらと雪が積もっている程度だった。ワカン無しで歩き出す。猿の 
   グループが散歩していた。延々と歩いて加治川ダム到着。ここから急登で高度を上げて 
   いく。重い新雪で枝が行く手をさいぎる。そのたびに迂回し枝をくぐり厄介だった。
   積雪が半端である。痩せ尾根も難なく通過。高度を上げるにつれ積雪は増えていく。
   途中からワカンをつけて行動する。右手に俎倉山が見えてくる。山頂は白いが山肌は
   黒かった。 
   昨日出発したA隊と無線交信する。半端な積雪と岩場で苦労したようだ。
    我々は順調に岩岳に到着。A隊のトレースに導かれて荷上げ品デポ地のブナ林に到着。 
   ここから上部は山頂まで適切な幕営地は無い。A隊はここで幕営準備をしていた。
   我々も デポ缶を掘り起こして幕営に入った。アット言う間にテント3張りのテント村が
   出来あがった。時間はたっぷりある。
   テントをそれぞれ訪問し合って、大いに語らい、大いに飲んだ。他にする事がない。
   外はシンシント雪が降り続き、我々も静かにブナ林に溶け込んでいった。
   夜半にはテントに積もった雪を払いのけなければいけなかった。


    ☆ 1月2日(金)
     4:00 起床〜 7:45 幕営地発〜8:45 烏帽子岩〜10:45 最終地点(1080M) 
     〜11:25 烏帽子岩〜12:25 幕営地

    15人のメンバーで山頂へ進む。一晩中の積雪で新雪が深い。急登は特に深かった。 
   踏んでも踏んでも沈む雪面は中々前進しないが、15名のラッセル部隊は心強い。岩場の
   烏帽子岩は鎖を掘り出して使った。用心のためにロープも出した。ここまでは順調だった。
    ここから先の細尾根が曲者だった。新雪のナイフリッジになっておりロープを確保して
   先頭が進み、その踏み跡を2、3人で踏み固めてルートとする。15名全員が安全に通かする
   には時間がかかった。こんな場所の連続である。行動しているよりも待機している時間の
   方が長かった。刻々として進まない。強風の中じっと耐える。リーダー陣の適切なアプロ
   ーチで危険箇所の細尾根帯は無事通過した。
    ここでリーダー判断が下された。「危険箇所は通過した。十分に楽しんでもらえたと思う。
   今日はここまで、余裕のある内に引き返す。」無理すれば登頂できるかも知れない。
   でも、精鋭部隊ではない15名のパーティとしては適切な判断だった。
   10年前とは状況は大違いである。あの時はこんなに苦労せずに登頂できた。山はそのつど
   条件が違う。何時も勉強である。今回はあの困難なナイフエッジを無事こなした」と言う
   お土産だけでも十分だった。
    慎重に来たルートを引き返す。ルートが出来ているといっても決して油断はできない。
   帽子岩でやっと一息つく。「山は失敗した方が面白い。良い勉強になる。」とトップは語って
   いたが「この山行が決して失敗だとは思わない。登頂したい以上に得るものがあった。」
   メンバーの顔はそう語っていた。
    我が家のテント場に無事到着。今夜も、ブナ林に抱かれて夜を過ごした。


    ☆ 1月3日(土)
    5:00 起床〜8:20 幕営地発〜8:50 岩岳〜10:30 加治川ダム〜11:52 林道ゲート 

    この日も一晩中降り続けていた。我々を埋め尽くすように。条件は昨日と変わらない。
   トレースは総て消えていた。A隊は今日のアタックへのチャンスも考えていたがあきらめた。
   全員そろっての下山に決定した。3日間降り積もった雪はテントのぺグを硬く飲み込んでいた。
   スコップで掘り起こすのに時間がかかった。静かな良いテン場だった。ゴミを拾い、デポ缶を
   残して下山した。春山前に荷下げする事になる。それまでこのブナ林にゆだねることにした。
    来た時よりも積雪は深くなっていた。でも、メンバーの足取りは軽い。眼下に加治川ダムが
   見える。出迎えの女性2名が登って来た。まだ、大勢来ていると言う。
   ダムまで下山し歩き出すと次々と出迎え隊がやってくる。車に着いたら19名もの出迎え隊に
   なっていた。熱い本格ラーメンをそれぞれにご馳走になる。
   皆で作る合宿。これがランタン会。34名バンザイ。
ツボ足で進むデポ缶回収中整理整頓
ナイフリッジ通過トップを見守る無事帰還
幕営地にて加治川ダム到着