五頭山塊・石戸川荒沢西ノ沢遡行

      平成20年7月13日(日)晴れ  参加者12名

    五頭山塊・石戸川荒沢西ノ沢の遡行である。当会の「五頭山塊の沢」の冊子の218Pにも
   記録が紹介されている。    
    会山行の沢登りとしては今年初めての山行である。沢登りでは天候が一番に影響する。
   昨日は雨だったが今日は晴天である。今回は沢登り初体験の人もおり、賑やかに遡行してきた。

   今回の沢は「五頭山塊の沢」の表紙の写真の沢である。この写真の大滝以外は特別に難しい所
   は無い。ただ今回遡行してみて改めて感じたのは堰堤を越えるまでとゴーロ歩きが長い事だ。
   また、今回は降雨の後だけに支沢の判断が難しく「五頭山塊の沢」の遡行図とは別の支沢で
   最後は詰めた。
    石戸集落から奥へと草の被った道を車を進める。用具の点検和してから出発。最終地点から
   草に覆われた道を歩き、杉林をジクザグにぬけてから急な小尾根から沢に降りた。ゴーロを行くが、
   まだ堰堤が2つあった。最初の堰堤上は凄い茅原で前も見えない。迷路みたいに彷徨ってヤット
   沢の水流に出る。二つ目の堰堤は難なく越える。あとはひたすらゴーロ歩きである。中々ペースは
   速い。うっかりすると置いていかれそうだ。「夏はやっぱり沢だね」と皆が待ちわびていたようだ。
    小さな滝をワイワイと越えていく。「滑った、転んだ」と大はしゃぎ。そうこうしているうちに、やっと
   大滝の出現。しばらく眺める。今日は水量が多い。Lはトップロープ設置のため巻き入った。ロープ
   を設置。最初はプルージックで登攀していたが、かなり手こずっていたのでザイルアップの確保に
   切り替えた。皆さん、かなり良い経験になったと思う。以前はこの場所をそれぞれ2名がフリーで
   登っている。今回登ってみてフリーでの登攀は無理と感じた。沢は何時も同じで無いと感じた。
   今回は遡行図との支沢の確認が難しい。とにかく水量の多い方へと進んだつもりだ。だが遡行図
   どおりの滝が出現しない。「どう進んでも五頭山の縦走路に出る」との考えで余り重大視はしていな
   かった。ただ目先の滝をこなすことを楽しんでいた。8m程の細い滝はズブ濡れになりながらも登った。
   「お助け」を出し合いながらも進んで行く。ナメありチョックストンあり中々変化に富んでいる。
    最後の二俣は当然水量の多い方へ。ガラガラの石の堆積した場所があり落石で少し怖い思いもした。
   「結構上部に上がっているのに随分と水量が多いな」と思っていたら突然水が枯れた。後は藪漕ぎ。
   この藪が急で長かった。枝が頭の上に覆いかぶさり手こずる。ただひたすら登るしかない。休み休み
   登るがいつまでたっても終わらない。藪の間から両脇の稜線が覗けた。「さっきの二俣を左に行けば
   もつと楽な鞍部に出られただろうな」と思うがもう遅い。確実に稜線の一番高い所、すなわち一番に
   遠くキツイ場所を上っていると確信した。予測どおり登りついた場所はノスバリの頭だった。左の支沢
   に入り込んだらしい。
    はっきりと支沢を確認して登るには出合ごとに磁石をきればかな正確に地図どおり進める。
   また、GPSを活用すればよかったかもしれない。でも私は危険が無い限り、行き当たりばったりの
   未知の遡行も好きである。偶然にも、また別の五頭の沢を知る事ができてよかったとも思う。こうやって
   山が段々と身近に感じられるようになる。
    やっと着いたノスバリの頭でゆっくりとお昼にした。
    ノスバリから今登って着た小尾根を見ると実際に急である。良く登って着たねと感心する。ああすれば
   よかった、こうすればよかったと色んな思いが駆け巡る。でも、それでいいじゃないか。反省点があるから
   成長もする。
    沢は楽しかった、藪はきつかった。でもやりがいがあった。皆で登れば怖くない。
   これも良い思い出の山行としよう。
大滝ロープを出して次々と