平成19年3月21日(水)祝日 晴れ 参加者15名
今年の冬山合宿・飯豊詣では無事終了した。でもまだ仕事は残っている。荷下げである。
これが終了しない事には完了とは言えない。今回は「鏡山手前」と「上ノ越」にデポした荷上げ品
の回収をした。上の越へは林道ルートでは無く、鏡山経由での合同作業とした。
今年は3月になってから積雪があり、本番よりも今回の方が冬山らしい光景となっていた。
鏡山へは本番ルートと同じコースである。堰堤を過ぎ、渡渉を繰り返して尾根へと取り付く。
登るにつれ積雪は増え、ラッセル交代で進む。夏道は無視してほとんど稜線上である。ブナの
木にくくられたルート旗の束が我々を待っていた。目印に付けた赤布が白く脱色していた。
「ご苦労様」去年の暮れにここにデポした時の光景が思い起こされた。「夏道でなく稜線上を
歩くはずだから、分かりやすい場所に置け。赤布はケチるな。・・・・。」少しの不安と大きな期待で
荷上げをした。今日はその思い出の回収でもある。
真っ白な積雪の上を直線状にに進む 。気はあせるが、中々先は長い。100歩交代でラッセル
は続く。鏡山への稜線は立派な雪庇が張り出していた。正月の時よりも冬山らしい。皆が歓喜
している間に、リーダーは無言でスコップを取り出しルートを作った。迅速な行動だった。コブを
幾つか越えてデポ地へ、荷上げ時には下から見上げていたブナの大木が、大きく張り出した雪庇上
からは見下ろすことになる。何か不思議な感じである。
回収・設営隊と鏡山・上ノ越荷下げ隊に分かれ出発した。鏡山へは4名、上ノ越荷下げ隊は6名。
鏡山へは登り下りが続き中々山頂に着かない。もう少しなのだが、そのもう少しが長い。鏡山山頂に
やつと到着し4名が喜んでいると、上ノ越荷下げ隊6名は眩しそうに稜線上の上ノ越を眺めていた。
彼らは大きく息を一息つくと、先へと下っていった。見る間に大きなリュックを担いだ背中が小さな点に
なっていった。つわもの達である。鏡山山頂で喜んでいる我々が小さくさえ思えた。
鏡山山頂の標柱は字が出ていた。積雪は1m位か。大日は見えそうで見えない。正月合宿メンバー達
は思い出話が尽きない。もう一度この場所に立てたことを喜んでいた。この時期この場所にこれるのも
荷下げのおかげである。個人でここまでは中々来れない。幸せを十分に噛み締めて戻った。
下りは早い。広い尾根を気持ちよく下る。設営地ではジャンボテントのフライとポールで工夫して
15名収容のスペースを確保してくれていた。荷上げ品の残りのラーメンと持ち寄り品でお昼にした。
後は上ノ越隊の到着を待つだけ。ガンバツタ彼らをどう、もてなそうか考えた。ご馳走は全部食べて
しまった。「そうだ、歌でもてなそう」と全員で一列になり「み山飯豊」を合唱して彼らを迎え入れた。
下山してきた上ノ越隊は予想外の出来事にアゼンとしていた。一同が顔を合わせ、無事荷上げ品の
回収も終わり、和やかな一時を過ごした。冬山合宿は別行動だったがやはり心は一つである。
仕事をやり遂げ、遅い冬山を楽しむように賑やかに下山した。
今回の荷下げ山行は一体感があり、とても良い山行になった。これがランタン会である。