粟ヶ岳(中越)

     平成19年2月10日(土)〜11日(日) 参加者17名  10日日帰り 7名
                       11日日帰り 7名   総勢31名

    毎年2月初めの会山行は「冬山教室」と銘打って行われている。例年は五頭山塊、
   菅名山塊や白山山塊で行われてきたが、今回は目先を変えて粟ヶ岳で行う事とした。
    2月の粟ヶ岳は中々難しい山である。

   10日(土)  第二貯水池〜中央登山道〜砥沢小屋(泊)

    日帰り組みを含め総勢24名のパーティーは赤、青、黄色とカラフルで賑やかだ。ダムの
   堰堤を渡り登山道入り口、急登の杉林は赤土が顔を出していた。2月だというのにどうなっ
   ているんだろう。マンサクの潅木が道をふさぎ積雪の少なさが分かる。三合目辺りから積雪
   も多くなり、五合目急登ピークからは山の様相も変わり、雪庇も張り出し純白の冬山となった。
   時々視界が開け権ノ神への尾根や下田の袴腰山良く見えた。この時期の24名の隊列は見事
   で尾根の急斜面ではトップまでの列が勇猛に見えた。六合目の鎖場は人数も多いのでロープ
   を出した。
    砥沢ヒュッテにはお昼頃に到着、予定よりもかなり早く4時間ほどで着いたことになる。
   小屋は屋根を少し出して雪に埋まっていた。小屋の入り口へと階段を造り一階の入り口から
   出入りした。小屋でお昼とし、日帰り組は下山していった。3名が砥沢尾根ルートへの偵察に、
   残りはビーコンの操作、弱層テストなどの勉強をした。時間はたっぷりとある。小屋は貸切
   状態で上下に一張りずつテントを張って一夜をすごした。

   11日(日) 砥沢小屋〜北峰〜砥沢小屋〜砥沢尾根下山〜途中から引き返す〜砥沢小屋
                            〜中央登山道下山〜第二貯水池

    朝、ドアを開けようとしたが入り口に雪がたまり三分の一しか開かない。外はホワイトアウト
   である。予定より早く朝食を済ませ出発。出発時には一時的に山頂付近が見えた。ルート旗
   を持ち、尾根右側のルート進む。八合目直下から風も強くなり、北岳付近は完全なホワイトア
   ウト、地吹雪で耐風姿勢が必要なほど強風。GPSで確認して進むがルート旗不足で゛断念。
   一面の銀世界に真っ白な平頂。山頂まで後500m、ここで行動停止、引き返しを決めた。八合
   目までは下山のルート旗も確認できないような状態だった。
   小屋で日帰り隊の到着を待つ。合流、休息の後砥沢尾根下山にかかる。視界15mほど、
   昨日のルート旗を目印に進むが時々地吹雪のため先が見えない。GPSでルートは確認でき
   ているが、視界が悪く状況は悪い。岩場のトラバース地点で「小屋への引き返し」の指示が出る。
   「この状況下での24名の大人数のトラバースは危険」との判断だった。懸命なリーダー判断だっ
   たと思う。小屋からは中央登山道に沿って再度下山開始。痩せ尾根は夏道沿いに、岩場はロー
   プを出し、三連はしごと難関突破。
    危険地帯を過ぎようやく落ち着いた。風も収まってきた。今は砥沢尾根も確りと見える。「先ほ
   どの防風と地吹雪はなんだったんだろう?」場所により目まぐるしく状況が変わる。冬の粟ヶ岳
   か難しいのも良く分かる。720mで小休止。後は貯水池へ下山するだけ。
    適切なリーダー判断で無事「冬山教室」は終了した。良い勉強になった。参加者それぞれに
   鮮烈な印象が残った山行だったと思う。登れた山より、登れなかった山ほど記憶に残る。夏山
   とは又違った、故郷の山「粟ヶ岳」に改めて敬意を示したい。
入山堰堤ダムを越えて勇壮な隊列
粟ヶ岳ヒュッテ山頂へ猛吹雪
待機中下山も吹雪痩せ尾根を越えて
空へ伸びる隊列下界は晴れやっと一安心