夏山合宿・飯豊杁差岳

           平成18年8月14日(月)〜16日(水) 参加者 総勢20名

     ★鉾立沢遡行隊          ●尾根隊
     14日〜16日 4名       14日〜16日    8名
                      14日大石山まで   2名
                                 15日〜16日       1名          
                      16日大石山まで   3名
                      沢変更尾根      1名
                        14日お見送り    1名     

      ★ 鉾立沢遡行隊・行動記録 ★

   ・8月14日(月)
       大石ダム発〜大熊小屋12:25ー発12:55〜西俣川入渓13:10
            〜魚止滝14:30〜幕営14:50
  
    大石ダムから黙々と歩き暑さバテバテらなりながらも大熊小屋に到着。5人のメンバー
   のうち1名か体調不調を訴え、用心のため鉾立沢遡行を辞退する。 遡行は4名となる。な
   お残った一名は大熊小屋泊で翌日大熊尾根から杁差小屋へと向かった。
    遡行隊は大熊沢の木橋を渡り、ブナ林の大熊平より西俣川へと降り立つ。ここまでの行
   程が実に長かった。20分魚止滝は右脇を登るが、両岸とも岩がもろい。2m滝を二つ越え
   たところでテン場とたる。沢より1m程高台で後ろには段丘があり幕営には最適地であ
   る。早速焚き火をする。リーダが釣ってきた岩魚3匹が幕営に花を添える。焚き火を囲み
   ながら快適な夜を過ごした。

   ・8月15日(火)
       起床4:00〜出発6:00〜二条滝7:07〜核心部9:20ー11:00
         〜雪渓@15:35〜雪渓A17:15〜18:40日没〜稜線19:40
            〜杁差小屋20:00

    6時出発。飯豊の沢は視界が開けスケールが大きい。7m滝は右を巻く。泳ぎも含め小
   滝を快調に越えていく。10m二条の滝は左の水量の少ない方を登る。トップは空荷でシャ
   ワークライムとなる。小滝2m、ゴルジュ5mが登れず左から高巻き15m懸垂下降。下降
   中、小蜂に刺されたが問題なく良かった。以降、苦労しながらも滝を越えていく。
    右岸より最初の支沢となり、核心部も近い。7m、3mを左の草付きを過ぎ、支沢を左に
   した20m滝は水流がダイレクトに釜に落ち込みとても迫力ある。支沢から取り付きハーケ
   ン5枚でテラスまでロープをセットして通過した。
    この先は見るから暗く、沢は狭まり右から高巻き40分で通過する。この後、ナメ、ロウ
   カ、雪のブロック、ゴルジュとこなし二つ目のブロックを過ぎると鉾立峰が見えてくる。
   もう少しもう少しし思うとのであるが、3m、5mのCSは登らせてくれず巻きに入る。降
   り立つてから2、3の支沢を分ける。
    ついに大規模な雪渓が現れる。高巻きしようとかと思ったが、右の草付きから雪渓に降
   り立ち一人ひとり慎重に行動する。沢には降りられず、クレパスを過ぎて左岸の草付きに
   取り付く。そのまま7m滝上まで巻き懸垂下降で沢へ復帰する。雪渓を振返ると雪渓の厚
   さは何と1mもなく、一同胸をなでおろす。2、3の沢を分け、左にブロック、その先のス
   ノーブリッジは意を決して潜り抜ける。
    気持ちはあせるが足が付いていかない。18:40後ろを振返るとV字の谷の向こうに日本
   海が見え、佐渡に夕日が沈もうとしていた。夕日に霧がかかり燃えるような太陽。なんと
   贅沢な沢登りだ、疲れも忘れ感動にしばし浸る。
    あたりは暗くなり懐電で登山道を目指す。精も根もつきそうだ。遠くで尾根隊の声が聞
   こえた。声を頼りに登山道へとやっとの思いで登り着く。20:00に杁差小屋到着。食事全
   般は尾根隊にご厄介になった。疲れた体には食事も作る元気も無く本当に有り難かった。

    小屋の外は満天の星空。「あれが天の川」始めてみる天の川の全景、流れ星も幾つも見
   た。本当に来てよかった。

   ・8月16日(水)
    快晴の中の下山は気分も良く。無事目的を達成したため「足元も軽く」と言いたいとこ
   ろであるが、やはり疲れは出る。
    下山は尾根隊と共に行動をともにした。
大熊沢のつり橋今夜の獲物魚止滝
二段滝慎重に先はまだ長い
小さく巻くくぐった雪渓日本海に夕日は沈む

       ● 尾根隊・行動記録 ●

   ・8月14日(月) 
       胎内ヒッテェ〜足の松尾根〜大石山〜頼母木小屋泊

    新潟でお見送りを受けて車で出発。胎内ヒッテェから林道を汗をかきながら足の松尾根
   へと向かう。日かりぼるにつれ気温が高くなり、20分登って10分休むとなる。水場での水
   のおいしい事、生き返る心地である。今回は暑さとの戦いである。
    暑い盛りの大石山で日帰りの2名と別れる。彼らが担ぎ揚げたビールを6人で分けて運
   ぶ。大石山からはマツムシソウ、ハクサンフウロウ、イブキトラノオ、イブキシャコウソ
   ウなど多くの花々が楽しめた。頼母木小屋には3時半頃に着いた。

   ・8月15日(火)
       頼母木小屋泊〜大石山〜杁差小屋泊

    今日の日程は余裕がある。朝、頼母木山頂のお地蔵さんに朝の挨拶に行く。ここからの
   稜線は笹原が主で花が無い。先へは行かずすぐに戻った。
    杁差岳へは距離は短いが、下って登って大石山、また下って登って鉾立山、そして登っ
   て杁差岳である。「杁差小屋は水が不安」と言う事で1人4リッタの水を担いで出発。今
   日も暑い。途中のお花畑が目を楽しませてくれる。
    鉾立山で今日登って着たメンバーに出会う。仲間が増えてうれしくなる。杁差小屋は見
   えているが、なかなか着かない。汗をどっさりかいてお昼ごろ杁差小屋到着。大熊小屋か
   ら登って来たメンバーとここで合流。後は遡行隊の到着を待つだけ。小屋の蔭で涼みなが
   らのんびり夕食の準備をする。
    遡行隊の到着は遅れると言う事で先に夕食を済ませる。夕食後遡行隊を出迎えに行く。
   暗い夜道を行く、前方から「おうい、おうい」と声がして、ピーとホイッスルの音がす
   る。「ああ、もう少しなんだ」と胸が温かくなる。暗いなかに出迎えの人たちのライトが
   光、幻想的な光景である。遡行隊の姿はなかなか見えず。随分待つたような気がする。空
   には満点の星座。サソリ座、カシオペア座、双子座、天の川、北斗七星、北極など゛夏に
   こんなに星座が見えるのも珍しい。さして、遡行隊がやってきた。感動的な対面である。
   「ああ、よかった」本当にお疲れ様でした。
    遅い夕食を食べながら遡行の話を聞きくが、疲れているらしく早々に休んでもらった。

   ・8月16日(水)
       杁差小屋〜鉾立山〜大石山〜足の松尾根〜胎内ヒッテェ

   今日は下山だけ。また「下って登って、下って登って」である。でも、荷物が軽くなった
   分、心も軽い。大石山を下山中、日帰りのメンバー3名が登って着た。冷えたビールを用
   意してくれていた。感激!
    水場で大休止。ここで沢隊出迎え隊全員が勢ぞろいである それぞれ行動が違うが、心
   が一つになれた。良い合宿だった。
    また長い林道を歩いて胎内ヒッテェへ。入浴の後、沢隊は大石ダムへ車の回収に向かっ
   た。
大石山にてマツムシソウハンサンフウロウ
トリカブト頼母木小屋にて沢隊と尾根隊
朝の雲海杁差小屋をあとにして水場にて