●北股岳・本隊
平成17年12月29日(木)〜18年1月3日(火) 参加者8名
29日 夜・奥川入り泊
30日 奥川入り発6:45〜梅花皮荘発7:00 〜湯沢峰泊15:10
31日 停滞・滝見場まで偵察
1日 湯沢峰発5:30〜滝見場6:25〜五郎清水真下7:05 〜ダケカンバ8:15
〜梶川峰9:00〜扇の地紙10:15 〜門内小屋着10:55-門内小屋発11:20
〜北股岳着13:00-北股岳発13:10〜門内小屋泊14:00
2日 門内小屋発7:50〜扇の地紙8:10〜ケルン8:40 〜梶川峰8:55
〜ダケカンバ9:15〜湯沢峰10:30〜飯豊山荘幕営地12:55(支援隊と合流)
3日 支援隊と同行動
●支援隊
平18年1月1日(日)〜1月3日(火) 参加者11名
1日夜・奥川入り泊
2日 奥川入り発7:35〜堰堤9:45〜第一渡渉地点9:55〜第二渡渉地点10:35
〜吊り橋11:50〜飯豊山荘12:15
3日 飯豊山荘幕営地発7:50〜第二渡渉地点9:00〜第一渡渉地点9:25
〜梅花皮山荘12:00
●出迎え隊 1月3日(火) 参加者4名
総勢23名
30日(金)
奥川入の宿から林道へと進む。今回の合宿での第一関門である。予想より積雪が多く雪
崩の不安が何時もむねをよぎる。気温が上昇する前に林道を通過したいため、前泊したの
も理由の一つである。「雪崩発生危険地帯」は2・3名に別れ通過する事にした。先頭組は
足場を作りながらラッセルし、後方組は雪崩の前兆を監視する。ここだけで一時間を要し
た。林道は所々雪崩の痕跡が見受けられた。やはり油断ならない。
お昼で休んでいるとスノーシュウの別パーティ2名が通過する。トレースを使わせてい
ただき、予定時間に飯豊山荘に着いた。スノーシュウの2名にお礼をいい、尾根へと取り
付く。湯沢峰のテン場には明るいうちに着いた。荷上げ品のブルーシートは雪に埋まって
なく直ぐに解ける状態だった。全員が疲れも見せず手際よく動く。テント設営後、本格的
に雪が降ってきた。無線交信では明日は荒れ模様のようである。明日に備え就寝する。
31日(土)
未明から吹雪。テントが飛ばされないか心配しながら眠る。4時起床、朝食をとり準備
するが吹雪である。無線交信では今日は雪模様だが明日は晴れるらしい。色々検討した結
果、今日は停滞、明日に賭けることとする。お昼から天候も回復傾向で3名でルート旗を
持って滝見場までラッセル偵察する。
明日は3時起床、6時出発で北股岳アタックとする。
1日(日)
3時起床、予定より30分早くヘッドランプをつけ出発。昨日のトレースで滝見場までは
1時間弱で到着。五郎清水まではラッセルだったが、ここから上部は雪も締まり順調に進
む。扇の地紙の標柱は雪で隠れ、頭だけを出していた。門内小屋まではクラストの状態。
門内小屋は二階の入り口も雪に埋まり、氷が張り付き巨大なモンスターと化していた。二
階の窓から入る。
今日が最大のチャンス。 「視界良好。先行者もいるが、決して甘く見るな。」と最小
限の荷物で北股岳アタックに向かう。シュカブラ帯には足をとられながらもアイゼンでバ
リバリと音を立てながら進む。天候は良いが時々の強風で雪煙となる。北股岳山頂は巨大
な氷のモンスターの塊が三つ。標柱、鳥居、ケルンだ。ついに来た。強風であるが視界も
いい、時々の雪煙が舞う。飯豊本山、大日岳も望められたが、すぐにガスの中に消えて
いった。みんなで喜び合い、記念写真を撮って門内小屋へ向かう。
門内小屋では二階と一階に分かれてテントを張った。小屋の外はもう吹雪いていた。普
通の飯豊に戻ったようだ。荷上品は酒とウイスキー以外の水物は総て凍りついていた。
ビールの解凍は困難を極めた。結局ホットビールで乾杯した。夜には新潟と山形の夜景も
眺められた。明日の天候を気にしながら就寝した。
2日(月)
4時起床、吹雪である。視界は50〜70m 。ルート旗に導かれて扇の地紙まで行く。冬の
飯豊はいつも風が強い。梶川尾根上は風も幾分弱くなり、ルート旗を確認しながら順調に
進む。支援隊と無線連絡がついた。渡渉を繰り返しながら迂回ルートで飯豊山荘に向かっ
てきている。
飯豊山荘到着。支援隊はすでに到着して、食事、テント設営と慌ただしく動いていた。
握手、握手。本隊は今晩の夕食は支援隊に前面的にお世話になる。ただ登って下るだけが
ではランタン会の合宿ではない。汗を流して登る人とそれを支える人、お互いに感謝の気
持ちを分かち合い、喜び、楽しむ。それがランタン会。話は尽きない。総勢19名の夜はに
ぎやかに深けていった。
3日(火)
朝起きるとかなりの雪が積もっていた。降りしきる雪の中、帰路につく。総勢19名の大
部隊は胸まであるラッセルをものともせず進む。隊列を組んで黙々と進む偉容は壮観以外
の何物でもない。林道は雪崩の危険性はいつもある。渡渉が3か所、大規模のデブリが2
か所もあり、楽に通らせてくれない。しかし支援隊の渡渉ルートの採り方は、「ここかし
か無い」という絶妙な場所でさすがである。風雪は益々激しくなってくる。危険箇所は4
・5名単位で横切る。最後まで油断できない。最後の渡渉はロープを張った。 梅花皮山
荘では出迎え隊の歓迎を受ける。本隊、支援隊、出迎え隊、それぞれ握手・・握手・・握
手・・本隊は無論、全員が「良く行ってきた」と感慨も一入。猛吹雪の中なのに笑顔があ
ふれている。
奥川入荘で乾杯して今回の合宿を終了とした。