平成16年10月31日 晴れ 参加者 御前ケ遊窟コース9名
井戸小屋コース 5名 別働2名
林道入口8:00〜シジミ沢出合9:50休〜遊窟11:35〜山頂11:50休
〜井戸小屋山12:45
御前ヶ遊窟からの下山道はソウカイ尾根を使うのが通例だが。この尾根も岩っぽく気を
使う。今回は新しい試みとして井戸小屋経由で杉の植林地から林道へ降りる下山道を用意
した。安全な下山道である。
最初に林道の植林地から井戸小屋へ向かうグループと、沢沿いに御前ヶ遊窟へ向かう二
つのグループに分かれて行動した。
沢の登山道入り口には「御前ヶ遊窟登山道は岩場が連続する上級者コース…」の看板が
立っていた。鍬沢沿いの林道を進み左に渡渉する。昨夜の降雨で水量が多いようだ。 沢
沿いの道は杉林の道から進むにつれ山道らしくなり、所々でナラタケを採りながら進む。
アット言うまにスーパーの袋が一杯になった。山菜やキノコを見逃すランタン会ではな
かった。対岸の岩崖は紅葉が進み一枚の絵のよう迫ってくる。山全体が岩っぽく紅葉が良
く映える。
行く手に滝がかかるとそこがシジミ沢との出合だった。装備点検をしてからシジミ沢へ
と進む。シジミ沢は要所要所にトラロープ、鎖と親切に設置してある。昔のスラブとうし
のルートとは別に、三川村役場が新しい迂回ルートととして新設したものだ。以前のルー
トは沢や岩に慣れ人ならフリーで登れる程度のスラブだが、初心者はかなり苦労するだろ
う。当初の計画では昔のスラブとうしで登るつもりだったが、今回は岩に不慣れのメン
バーもいるので迂回コースを行くことにした。目の前に鎖やロープがぶら下がっていれば
そちらの方に自然と足が進むのも無理も無い。この迂回コースもロープ、鎖が無いと通行
不能になるような急なルートだった。
昨夜は雨が降っていたが、今は予報より天候の回復が早く、青空が覗いている。山が
岩っぽいだけに雨上がりの紅葉は素晴らしい。目の前に御前ヶ遊窟の岩塔群がそそり立
ち、その下に一面に広がる一枚スラブ、そこに紅葉した木々が彩りを添える。素晴らし
い。自分達の足元の不安も忘れ、思わず回りの風景に目を奪われる。危険を押してこそ得
られる絶景への快感。この時、この場所に、特別に選ばれた人間になったような優越感を
感じてしまう。「今日はもうけたな。」
ロープの無いトラバースも無事通過して御前ヶ遊窟の洞窟に出る。パックリと開いた岩
穴は横に広くひさしのように岩が張り出ている。中は渇いているが奥は薄暗く何かが出そ
うである。「御前様はこんな場所でどんな生活をしていたのだろうか?私はこんな所では
生活したくない」と写真を撮ってさっさと移動した。
遊窟の山頂に行くにはスラブ上部の岩場を通過しなければ行けない。この場所は登山靴
にはかなり恐い思いをする場所だ。特に帰りの降りは要注意だ。我々は当初はスラブを登
るつもりだったので、沢シューズや鋲付き長靴なので安心である。後から来る井戸小屋隊
のために40mロープをフックスしておいた。
山頂からの眺めは良い。北に袴腰山や土埋山が望まれ、遠くには飯豊連峰の山々が雲の
上に頭を見せていた。眼下には今来たルートで6〜7人のパーティが登って来るのが豆粒の
ように小さく見える。しばしの眺望を楽しんだ後、井戸小屋山へと向かった。 遊窟山頂
から井戸小屋山への尾根は短いが変化のある尾根で、確かな踏み跡があり、細い岩稜歩き
は南北両面の紅葉模様が楽しめた。途中で井戸小屋隊の遊窟へ行くメンバーと擦れ違っ
た。
井戸小屋山山頂は藪刈りして10人位がやっと車座になれる程度の広さだった。我々の他
は誰も来ない山頂で乾杯してゆっくりと昼食を楽しみ歓談した。下山は安全なルートなの
で安心して飲めた。別働の仲間も到着し一層賑やかな山頂となった。冬眠前の熊もビック
リして逃げ出した事だろう。
下山に使った道は長い年月の利用がなく藪に覆われつつあった。山慣れた人でないと踏
み跡を見失ってしまう。我々はGPSの活用で問題なく下山できたが、広尾根でのコース
取りは難しいと思う。
途中、杉の植林地の高台からの山々の眺めも絶品だった。新潟には、まだまだ隠れた良
い山、良いコースが多く残されている。これからも、これらの山々を見つけ、訪ねていく
のが楽しみである。
下山後、七福荘で汗を流して解散した。
林道入口看板 シジミ沢出合の滝 最初のへツリ
スラブを行く 紅葉の岩塔 ・・・・
遊窟 足元に注意して 井戸小屋山へ