桑ノ木山 ヨウガ沢遡行・下降 


        平成16年8月29日(日)  参加者3名
     十字峡〜林道途中7:00〜ヨウガ沢出合7:40〜桑ノ木山11:40−発12:30
         〜ヨウガ沢出合15:30

   桑ノ木山は今は道の無い山である。5月に会山行で送水管から残雪の尾根づたいに登っ
  ている。今回は桑ノ木山の湿原を目指してヨウガ沢遡行を試みた。
   三国川ダムの周遊道路は土砂崩れで方道だけの通行となっていた。十字峡までは車がら
  くらく入るが、ヨウガ沢への林道は何箇所か崩壊して通行止めである。仕方なく出合まで
  林道を歩く。小さな沢の出合でも鉄砲水の影響で岩や倒木がうず高く道を遮っていた。

   ヨウガ沢の出合も林道が完全に岩と流木で埋没していた。小さな堰堤わ乗り越えて入渓
  した。滝らしい滝も無くごコ゜ーロを行く。4m程の滝を唯一巻いた。
  この先で先行していた新潟からの5人パーティーを追越させてもらった。
   ヨウガ沢は全体に浮き石、倒木が多く安定してなく神経を使う。倒木もうっかり触ると
  挟まっていた石が落石となる。油断ならない。この前の水害の影響かも知れない。今回は
  参加者3人と人数が少なかった、だがかえってそれが幸いした。
   標高750付近の出合を過ぎてから突然水流が無くなる。これは山頂までほぼ続く。早々
  と水の無いゴーロ歩きとなる。これが炎天下の真夏だったら干乾びてしまいそうだ。真夏
  の入渓は避けた方が良いようだ。
   高度を上げるにつれダイモンジソウ、トリカブト、サラシナショウマなどノ花々が目を
  楽しませてくれる。
   普通、沢登りは水流が無くなるのを目安に稜線までの距離を予測するが、この沢はそう
  わ行かない。まだか、まだかと登りつづけるとやっと藪に出た。
   この藪が曲者である。赤布を付けながらかき分けかき分け、笹藪に突入し何処だ何処だ
  とさ迷って、やつと湿原に出た。帰りは赤布だけが頼りだった。三角点は分からなかっ
  た。
   かわいい湿原である。小さい池糖が一つだけあり、至る所でイワショウブがリズムをと
  りながら風に揺れているのが印象的だった。良くみるとリンドウ、モウセンゴケもある。
  普段は白いはずなのに、こんなに赤くなつたイワショウブを見るのも珍しかった。
   あいにくガスのため越後三山は見えなかったが、遠くに苗場山と鳥兜山のシルエットを
  みとめた。

   ネコブ山に抱かれた小さな楽園は静かに風が通り過ぎ、時間がたつのも忘れさせる。
  我々も、身も心も湿原に溶け込んでいった。来てよかった。

   下山は同じ沢を下降したが、来た時以上に落石には神経を使った。
   

              
  崩壊した林道          最初の滝      ゴーロと倒木
     
    トリカブト          サラシナショウマ              小さな池糖
     
    イワショウブ         赤く色づいて               ネコブ山を背に