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MONOLOGUE
ASAI Ikuo
ホームページの運営にはパソコンが必須である。でもパソコンは大嫌いであり、関わり合いを持ちたくなかった。パソコンに限らず機械は苦手であり、総じて好きではない。ビデオやらオーディオ類のリモコンは未だにうまく操作できない。何度教わっても人並みの操作をすることはできず、今ではすっかり諦めの境地である。いわば先天性の機械音痴なのだ。そして大のマニュアル嫌いでもある。したがって何を購入しても説明書やらマニュアルを読むことはまず無い。きっと天邪鬼なのだろう、きのこも傘と柄をもったものにはほとんど関心が無い。関心が薄いから名前もなかなか覚えられない。見ただけで同定できるきのこといったら数えるほどしかない。だから、手に取っただけでそのきのこの名前がわかる人には無条件降伏である。とてもそのような芸当(?)は死ぬまでできそうにない。くささゆえに嫌われるスッポンタケの仲間、単なる黒い塊にしかみえないマメザヤタケの仲間、黒いヘラにしか見えないテングノメシガイの仲間などが好きだ。
でもなんといっても最も関心のあるのはケシボウズタケの仲間だ。そもそもがきのこに関心を持つようになった契機となったものでもあり姿がなんとも愛らしい。ヨーロッパなどではイベリア半島だけでも20種ものケシボウズタケ属が報告されているのに、この日本にたかだか5〜6種しかないとは! いつの間にか「ケシボウズの会」も会員数が二桁になった。本当は少しも希菌などではないケシボウズにもようやく春が訪れようとしている。関心を持つ者が増えれば次々に新種や日本新産種がみつかることだろう。
(2005.2.2)
ASAI Yoshiko
パソコンのことはよくわからない。きのこについても学問的なことになると、よく理解できないことが多い。でもきのこが好きだ。なぜって聞かれてもうまく答えられないけれど、ケシボウズが好きだ。誰にも省みられず、厳しい環境の中で愛らしい姿をして生きている。看護婦という仕事をしていると、仲間と休みを合わせるのがとても難しい。だから自営業の連れ合いと二人で突発的にでかけることが多くなる。最近は夜勤明けでそのまま遠出をするのが辛くなってきた。連れ合いの気まぐれと飽きっぽさにはほとほと手を焼いてきた。きのこのことにしたって、「もうやめた。あとはどうでもよい」といってすべてを放り出してしまいそうになったことが何度あったろう。つむじを曲げてしまうと、脅してもすかしてもなかなか言うことをきいてくれない。なんとか騙しダマし再びきのこ世界に戻ってくれた時期に、「きのこ雑記」を公開することになった。とてもよいタイミングだった。今となっては、そうやすやすと「もう止めた!」とは言えないだろう。
たまにはきのこ狩りもしたいと思っているのだが、最近は滅多にそういう機会には恵まれない。以前だったら冬場はクロスカントリスキー、春には山菜、秋になればきのこ狩り、と変化に富んだ生活を楽しめたのだが、最近はすっかり様子が変わってしまった。冬は海辺にでかけてケシボウズ、春は近場でキンカクキン、遠くへ行っては子嚢菌、秋になってもいっこうにきのこ狩りモードは訪れない。だから今はきのこにシーズンオフは無い。でもきのこ狩りだけの生活に比べたら充実しているといえなくもない。
(2007.10.5)