賽 銭 箱

製作したのは平成22年のお盆過ぎから10月の秋祭り直前まで まあ簡単そうに「お宮さんの賽銭箱を作ってくれ」という兄の一言。 自分がお宮の世話役になり 何ともお気楽に請け負って来てしまった。 簡単でよいとの事だったので まあいいかと製作開始 「五社さん」分が当然5個 「お稲荷さん」の小振りが1個 「金比羅さん」のやや大きめが1個 合計7つ 五社さんのは単純に古くなったからで 中が丸見えの上なしの箱のみだった。 お稲荷さんは元々無くて お賽銭はオープンに置くという状態 金比羅さんのは賽銭泥棒が散々壊したらしくボロボロになっていた。 材料は手持ちのヒノキだが もう良い部分は使い果たし 節ばかりの材料しか残っていない 予算も少ないらしく それでもOKとの返事だった。       

頂き物のヒノキ柱材□105を割って板にします 背割りしてあるので芯付近は少々無駄になりますが仕方なし。これでヒノキは無くなった。 お宮さんの左奥手に有る「金比羅さん」 無残な賽銭箱がブロックの上に置いてあるだけ。 いわゆる「五社さん」 賽銭箱は 表格子の内側に引っ掛けてある小さな箱のみだった。
五社さんの左手にある「お稲荷さん」 賽銭はオープンに格子戸の前に置かれてる。 とにかく数を稼ぐ 先ずは五社さんから製作  節まみれの材料だから 外側には出来るだけ節の少ない部分を持ってくる様に・・・ ざっと仮組して確認 寸法が小さいので接着剤とピンネイラで組み立てる。
薄い引き出しを入れ 格子に取り付けるハンガーに箱を引っ掛けると引き出しがロックされる様に作ってみた。 とにかく 外から中へ手を突っ込まれ無い様にする それと賽銭箱らしくする為に・・・ 未だ仮組での確認中。
ハンガー部分との確認中 この切り欠いた材が格子に取り付く。 組み立て開始。 5個 組み立て完了。
引き出しの動きを見る。 ハンガーを仮に取り付けて 箱の取り外しを確認する。 構造がわかりますか??
無事 きっちり取り付きました。 外すのも まあ合格かな。 お稲荷さん分の側板 3枚で継ぎます 組み立ては接着剤と内側からポケットホールで。
テーブルソーでザクザク刻んで 鑿でそろえます この継ぎは初めてやりました。 脚を作ります 雰囲気を出す為に外に向かってRをつけてみました。 脚の取り付け 内側からビス固定。
う〜む ちょっと雰囲気かな。 脚との間に引き出しを入れます そこへ硬貨などが落ちるように導板を仕込む 引き出し固定と 施錠を同時に出来るようにしてみました 南京錠のかんぬきが長いタイプで。
完成です 上部の導板が写った画像を撮り忘れてます。 こちらがオモテになります。 続いて「お稲荷さん」分 五社さんのと基本は同じ構造で大きさが違います。
箱が大きくなったら 手も突っ込みやすいかし 深さが少ないのでギリギリ指が下まで届きそう ならばと中間にお邪魔棒を入れてみた。 仮組して 何度も10円玉を投げ入れてみる うまく下の引き出しまで落ちる確率は8割 こんなんでどうでしょう? 完成です。
お稲荷さんは取り付ける場所が無いので 五社さんにならって引っ掛けにします 取り付け用のアタッチメント これに引っ掛け下のタブに穴をあけ南京錠で鍵をすれば一発に固定できる。 寸法的に引っ掛け部分がちょっとキツめ ハンガーにはうまく引っかかる様に修正中。 うまく掛かりました やや動きに余裕を作りました 木が収縮するときつくなりそうだと思ったからです。
もう秋祭りまで時間が有りません 仕事から帰宅後 夜の設置となりました お稲荷さんからハンガーを取り付けます ビスでバシバシに取り付けました アタッチメントは木目も考慮 上に乗っても割れないように縦にしました。 引っ掛けて終わり なぜこうなったかと言うと 中の掃除する時 格子戸の前に固定してしまうと困ると言われました これなら外せば掃除も出来るでしょう。 金比羅さん分設置 以前賽銭箱を載せてたブロックをステンレスのチェーンで固定 これなら転がされないでしょう これで駄目ならコンクリートにアンカーを打つ!
HP更新まで時間が掛かりましたが 賽銭箱も今となっては楽しかったです もう少し「ヒネリ」が有っても良かったか などとも思いますけど 壊されたら作れば良いのです。

本殿の賽銭箱は四角かったはずなのに角が丸くなってサイコロの様になってます 現在は本殿のものにもチェーンが取り付けられ転がされないようになってますけど 小さなおやしろの賽銭を狙うなどとは 情けないことです。

  平成23年9月 更新

五社さん分 5個設置 取り外しもまあまあ 賽銭の回収も問題なし ただ これには鍵がありません 外から手を入れて箱を外せば・・・ 中身は外から見えない様に作ったつもりですが どうでしょうね。

 

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