フェンス |
フェンスと云うと「柵」が思い浮びます。 柵に違いは無いかも知れませんが この場合は沿わせる物と解釈した方が良いでしょうね。 有る意味 木工機械に於いてはフェンスによって精度 作業内容などが大いに左右されると思います。 しかし 国産木工機械の様に高価で精度の高いものならいざ知らず 私の使っているような外国製機械では 考え方もコストの見切り方も違いが有ります。 当然ながら 私の購入し使っているものはコントラクタークラスだと思っていますが 価格的に不満も多いクラスなのですね。(アマチュアのくせに 生意気な) そこはそれ フェチと云う事でお許し頂きましょう。国産プロ向けだと定置型は一ケタ違ってきますからね〜 知らないメーカーばかりですけど 鋳物が命だそうです。 | |
コントソーフェンス |
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元のフェンスはコントソーページでちらり確認して頂くとして 新たに購入のフェンスです。メーカーはHTC と云うメーカーです。品名はHTC930 Commercial Multi-Fence System30" | 非常に堅牢なレールです。それに片持ちタイプのフェンスが付きます。フェンスサイドフェースは交換可能。 |
「売り」部分のマイクロアジャストです 構造的には大した構造では有りません。手前レールはBOX構造のパイプです。 | ↓のルーターフェンスと合体使用する構図です。 |
↑図の様に任意の場所までフェンスを移動後 左の仮固定ネジノブを180°回し仮固定します。その後 右ネジで左右にマイクロアジャストします。 | メイン固定レバーを下げ ガッチリロッキングして作業開始となります。メインレバー固定後は仮固定ネジを戻しても良い状態となります。 |
ルーターフェンス |
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元々はこのルーターテーブルの騒音 フェンスの使い勝手の悪さからもやもやが「爆発」したのかも知れません。 フェンスは1枚ものに換装して有ります。 | 当初 頂き物のテーブルで フェンスはこんな風にコントソーフェンスと合体すればいいかなーと簡単に考えてました。 |
アルミレールと云うか 引き抜き材です。 様々な形状 大きさが有って 当然欲張って大きな材料は高価になります。 | いろいろ考えた末のフェンス材料ですが くり貫きは面倒でした。 |
浅知恵 コントソーフェンスと固定したものの 肝心のルーターフェンスとして 材料を2方向から矯正しないと回転する刃物から材料が逃げてしまいます。 | 本来 テーブルにはフェンスを固定する為と スライドさせる為のスリットが有ります。やはりこれを使わないと ルーターフェンスとして軟弱な材料支持になってしまう。 |
プロトタイプは見事ボツ さらに材料を追加購入 30×60材とUHMW(高機能スベリ樹脂)板 t=3mm | 次! 問題は 集塵!こんな細いものでは無理そう。 |
二作目 40φの塩ビパイプを加工してみたが いまいちパッとしない 取り付け方ではフェンスの邪魔になる。あぶり過ぎて焦げが有ります(笑) | 三作目 タコ足です。 偶然の産物というか ヒラメキですかね 塩ビパイプに切り込みを入れ 熱加工。これは我ながら良く思いついた方法 10日考えて・・・涙。 |
どうです なかなかベストフィットですね。ホットボンドで固定 | 集塵機で吸いたかったので 自在パイプで径を落とすのですが 本来は1割しか動かないものを 無理矢理に! |
コントソーフェンスと同じ高さ スベリ具合を確保する為に「UHMW」材薄板を下部に設置。 | 先入れナットなるものはこうやって先ず入れて置きます。 |
これだけでもちゃんとルーターフェンスとして機能するはずです。通常のフェンスはこう設置してるのですから。 | ←の解説 テーブルにはフェンス自体をホールドダウンする様になっている。 下左へ続く |
こんな感じですね ホールドダウンすれば ビクともしません | 元々の構想と合体です。特にコントソーフェンスが無くてもこれで使えますが 微調整はやり辛い。 |
全体図 結構な風量を確保できました 40φ→60φ自在ホース→100φ集塵機ホース | フェンス全体構想完成図(長ったらしい)です。 |
デモ画像ですが 実際サネ加工とかするとフェザーボードをガッチリ固定モードまで強くする必要が出て来ます。 そうなると 精度を上げる為にフェザーボードの数も増え フェンスも逃げようとする。 加工材によって 例えば板の厚み幅等でフェザーボード配置が変化する筈ですが これも最適を探るとかなりの時間が掛かるでしょう。 | 毎度お世話になってるヒートガンです 塩ビパイプ ホットボンドのなじみ付け 今回自在ホースの小径化にも活躍しました 直火は危険ですからね。そうベニア曲げも・・・。 |
さて 実際にルーターを設置して切削してみます。 今回テーブルに設置したのはP/Cの#8529プランジルーターです。 | 装着のビットはサネ切りビット(Tonge&Groove)です。普通この手のカッターは2つで一組なのですが 「WITESIDE」のものは一丁でこれをこなします。 |
ご存知の方はすぐお判りでしょう。ビットの高さはこの位置で溝切りとなります。 集塵結果は良好 フェンス切り欠き内を右手の方向へ集塵されます。 | フェンス向かって左端面ですが あえて開放としています。開放とした方が空気の流れに与圧が出来ると思いました。そしてフェンス切り欠きからの吸い込み圧が減り静かです。 |
その反対側 集塵ポート側ですが 結構きれいに集塵されたのには感激しました。 | 試し削りの板 本ザネ加工出来ました。 ’04.12.31. |
一応 今回のルーターフェンス作成 集塵に関しても まずまずの結果でした。 集塵に関しては あえて開放部分を作る
事で 流量の勢いを確保出来たかなと思います。 エアダスターの原理ですね エアブロアだとポイントに吹くには良いが
多くの面積を吹き飛ばす事が出来ません。エアダスターノズルは 周りから空気を取り込み風量を増やす構造です。
http://www.joplax.co.jp/jigyo/jop_jet.html 参考にどうぞ。見たい向きはコピー&ペーストして下さい。