机の為の引き出し箱

 机完成から間髪入れずに 机の為の引き出し製作です。 机と引き出しは まぁセットものですよねぇ  引出しが無くて 机だけも悪くはないですが 当然 物入れはゆくゆく必要になるでしょうから・・・・

 右の画像で長いのは4Mものの「ラワン」の板です。懐かしいような ラワン材は東南アジアの樹種ですが 近年 乱獲(というのか?) からか良い材は少なくなってるそうです 日本だけでなく 経済成長著しい国はこぞって使う(加工が簡単だからか?)ので 日本の次は韓国も相当な量を消費したとの話を聞きました。

ラワンは現在でも造作材として 家の中にたくさん使われています もっとも今はSPFかパインの集成材もそれ以上に多いと思いますが。今回のこの材は材木店に眠っていた板ですので比較的きれいです。

そのラワン材を 引き出しに使う為 荒取りしてとりあえず 分決めしました。

 何とも 懐かしい匂いがします。 それはふた昔頃の新築家屋で嗅いだ気がします。造作材の決定版でした。 建具もラワン製のを見たし 当然建具框も同材でした。 

 粗方 分決め終了した画像ですが 未だ長手と 幅は決まってません。
 タモ材の板接ぎをします。 ケース部分になる板たちですが 今回は「雇いサネ」で接ぐ事にしました 雇いも同じ タモ材です。
 

 3枚接ぎとしますが この1枚はなかなか強情な・・・・ と云うか 溝掘りがきっちりしてなかったのでしょう 少々キツメの接ぎになってしまい クランプも総動員で締め上げる(表現キツイ?)  まさに 木との格闘です(笑) ぐいぐい締めても寄って来る部分との差が有って 溝掘りも気を抜かず きっちりしないと しっぺが返る。

 購入後 出番の無かった(作品作りをサボってた) ドラムサンダーを使い 接ぎの目違いを払いました。

 ドラムサンダーについては また後日レポートしたいと考えてますが なかなか利点も有り 欠点も著しい機械だと思いました 切削とは違う「研磨」ですから。

 引き出しの すり桟を作ります。  これは簡単にポケットホールで  これも材は「タモ」
 側板との接合はビスケットで接ぎます。

 後で失敗画像を見て頂けると分かるのですが ビスケットは桟の両端のみ 中間は材の伸縮を考え 接いでません。 今回のビスケットサイズは「0」。

 快調に製作は進み ケース部分の組み立てです。
 天板も接いで 格好になりました。 天板は欠き接ぎとして 机と同じ意匠を簡単なアクセントとする為 ダボで天板の端を飾ります。 色に変化が無いので 目立たないとは思いますが 自己満足の為 最後にやる事にしました。

 おっと そんな事考えながらスコヤで直角確認をしていると 重大なミスを発見! すり桟取り付け寸法を間違ってました・・・・・ボーゼン がっくし・・・。

 気持ちを取り直しで 一気に解体してしまいました。 接着して時間もそんなに経ってなかったので 以外にうまく解体出来ました。  解体の道具は パンタグラフジャッキ! 当て板をして そぉ〜っと・・・・バキ!
 何と 初歩的なミス 側板の長さが1ミリ〜2ミリ違ってる! 側板の寸法仕上げの段でどちらかの直角確認をせず 4角のどれかが直角になってなかったせいと判明 基本中の基本部分で撃沈寸前で 辛くもセーフか?
 今度は正確を期すため 実寸合わせです。

 シャーペンの太さが気になるので とうとうシラガキの登場となりましたが メガネ メガネ・・・・。

引き出し 前板も切断ミスしてしまい 取り直しとなりました。 もう 板目の材料が少なくて仕方なく柾の板も動員して 対応しなくちゃ・・・・

出来上がりの杢が不安。 けど しゃぁないやん。

再度 クランプ攻め! 引き出しの側板も入れてみて 変にならない様に。
クランプを外し 側板を出し入れして 渋さ ガタの具合を確認  まぁまぁみたい。
側板の高さ方向の決定 時間的に前後してしまうが 夜中の作業は静かな作業を優先するので かんな掛けが先になってしまった。
DIDOカッターで側板の段欠き  その後 底板の溝切り
底板と 本体のバックパネル作り
引き出しの微調整?? の つもり。 木工家のようには行きませんが ラワンは削いので調整も楽。
側板 前板の収まり調整が完了  この後 引き出しのサンダー掛け。
取っ手・・・ 3日悩んで考えた形。  材は「シュリザクラ」密できれいな材です。

引き手掛けは ルーターの丸溝ビットで切削。 案外上手く行きました。

かんなで仕上げたのですが こういった小物には豆かんなが都合の良い事 寸七の仕上げかんなでは作業がしにくい。 かんながぶれるし 面が出せない(台の方が長いから)

今回 導入のボール盤(あちらでは ドリルプレスと呼ぶ)フロアタイプ。 これは大きくて助かるものかも。
先般作った机と 少し意匠を同じにする為 ダボで補強 兼 飾り作り。

くどくならないか心配だったが 色違いの材を使わなかったので ぱっと見 変化なし。

オイルを吸って色が濃くなるはず。

   こんな感じ  かな。 引き手 でかい?
 光栄にも バックパネルに空気逃げの穴を明けさせてもらいました。 一番下は 2個ほど足すと良さそう

 各 引き出しに5ミリ穴1つ 小さく見えるのは釘です

オイルを塗布 やぁ 杢がきれいに出て来ました。

シュリザクラも 予想通り 密できれいです。

もう一度ペーパーを軽く当てて 塗ってみることにしましょう。

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写真の色具合が変化しますが オイルを2回塗布した「完成」の図
 まぁ こんな感じでどうでしょ。

 広葉樹の使い方がいまいち判らなかったのですが 少し見えた気がします。 気 だけね。

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長らくお疲れ様でした こんな風な作品「宿題A」が完成しました。 やれやれ。 下のキャスターがうろうろするので ストッパーとして 輪止めを作ってやろうと思います。   引き出しは 奥深い・・・ かんなの修行が必要ですねぇ 一丁広葉樹向けに仕込みもしてもらおうか。  ともかくAが完了。

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