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ウルトラマニアック(原作) / 24話 / りぼん2004年1月号の感想
「ウルトラマニアック」もとうとう最終回を迎えました。落ちこぼれ
魔女っ子仁菜は「未完の大器」であることが明らかになりましたが
結局本当に仁菜の魔力は高いようですね。最終回で「実は
間違いだった」っていう展開も無いとは言い切れないと思って
いたのですが考えすぎだったようです。
さすがに「間違いだった」じゃ仁菜がかわいそうか。
仁菜は明るい性格の子だからあまり悩んでいるようには
見えないけど、魔法の失敗をするたびにけっこう凹(へこ)んで
いたのかもしれません。
異国の地で思い出作り
エトルリアに入学するため秀英中を去ることになった仁菜、辻合と
付き合い始めてまだ数日しか経っていないのにもう離れ離れになって
しまうのですから、ある意味悲劇としかいいようがありません。
辻合もきついだろうな、せっかく仁菜がいいって言ってくれたのに
その仁菜が遠くに行ってしまうのですから。おめでたいことだから
お祝いしたい気持ちもあるでしょうし、エトルリア行きに反対できる
訳はありません。
「仁菜がいなくなったら 辻合くん他の女の子好きに
なっちゃうかなあ…」(P.286の2コマ目)
「さあね」(P.286の2コマ目)
いかにも辻合らしい答えですね。"いつまでも待ってる"とか
"そんなことはない"などと平凡なことを辻合は言いそうにないですし。
「さあね」の言葉は辻合の仁菜に対する最高の愛情表現なのでしょう。
辻合、初恋の相手は魔女っ子
初恋の相手が魔女っ子とは辻合はかなりマニアックだな(笑)
初恋が成就(じょうじゅ)するなんて恵まれてますね。しかもはじめての
2人だけのデートが外国だなんてすごい経験を辻合はしたものです。
はじめてのキスは海岸でしたね、ここまでいい経験をしてしまったら
これから大変でしょう。ここまできちんとお膳立(ぜんだ)てされた
舞台なんてこれから先まずないでしょうし。いきなり豪勢な料理を
食べてしまったようなものだな…
しかしこの2人、不法入国(笑) 最近はどこの国もあやしい
入国者の取り締まりがきついですからみつかったら大変。
どうやらフランスにいるようですが、まるで新婚旅行みたい。
架地、最後まで秘密を知らされず
「架地くんには ひとりだけいろいろないしょにしちゃってごめんね
亜由ちゃんをよろしくね!」(P.295の1コマ目)
架 地 が か わ い そ う だ (泣)
亜由、仁菜、辻合、ユタ、ミト、リオ、紗也香(さやか/通称アイスドール)
これだけの人物が魔法の秘密を知っているのに一人蚊帳(かや)の外
の架地…アニメのほうでは架地も魔法の秘密を知らされましたが。
原作でも架地に秘密教えてもいいと思うのだけど、教える
きっかけがなかったのだろうな。いきなりどこかに呼び出して
「実は私、魔女っ子なの」って言うわけにもいかないし。辻合に対して
だって仁菜が積極的に秘密を教えようと思った訳ではないし。
辻合が校内ででリオの変身シーンを目撃しなかったら辻合も
仁菜の魔法の秘密を知らされてなかったかもしれないなぁ。
考えてみれば第一回で仁菜は亜由に魔法の秘密をあっさり
打ち明けましたが、これってすごいですよね。いくら世話に
なったからといってもいきなり自分の正体を明かす勇気は
他の魔女っ子にはないかもしれません。
紗也香はそれが嫌というほど分かっていたからこそ、仁菜の
行動に驚き、そして結果があまりにも上手くいったから
逆恨みしたのでしょう。
秘密をうちあけた仁菜もすごいけど、それをあっさり信用した
亜由と辻合もすごいな。まぁ2人共自分の目の前で実際に
魔法を見せられたから信じる以外の選択肢はなかったので
しょうが。
※もし仁菜の魔法の秘密を辻合が知らなかったら?
辻合が仁菜の魔法の秘密を知らなかったら果たして
この2人のカップルは誕生したのだろうか? 辻合は仁菜が
魔女っ子だから付き合うことを決めたわけではないけど
魔法の秘密を辻合が知らなかったら、辻合は仁菜と
いろいろな経験をすることもなかったでしょうから
親密な関係を築くことはできなかったでしょうね。
私は仁菜が辻合に対して魔法の秘密を明らかにしなかったら
辻合と仁菜のカップルは誕生しなかったと予想しているのですが
みなさまはいかがですか?
※仁菜の魔法の秘密を知らない辻合が仁菜とつきあったら
もし辻合が仁菜の魔法の秘密をしらない状態で仁菜とつきあい
はじめたらそれはそれでけっこう楽しめそうですね、仁菜は
辻合に魔法の秘密がバレないように必死に隠そうとするでしょうし。
どうせ仁菜のことだから何回も魔法の秘密がバレそうになって
苦しすぎる言い訳をし続けるのでしょうね。アニメの「ウルトラマニアック」
では亜由が仁菜の魔法の秘密がバレそうになるたびに苦しすぎる
言い訳を繰り返し私達を楽しませてくれました。いきなり授業中に
踊りだしたりしたときもあったくらいですし…
エトルリアに出発する仁菜
※ユタが辻合に対して
「ちゃんと待ってやれよ! せっかくおれが身をひいてやったのに
簡単に壊れられてたまるか」(P.297の1コマ目)
ユタは仁菜のことをあきらめたけど決断するまでの間
相当悩んだことが想像できます。仁菜のことを好きだという気持ち
は今も変わっていないでしょう。しかし仁菜が辻合のことを
好きだという気持ちを理解したから苦渋(くじゅう)の決断を
し、辻合に仁菜を託したのでしょう。
紗也香のことも好きではあるのでしょうが、仁菜に対する
愛とは違うでしょう。紗也香もかつて言ってたけどユタの頭の中に
「同情」っていう面があるのは正直否定できないでしょうね。
これから先、紗也香と付き合い続けていくうちに紗也香のことを
本当に好きになるのかもしれませんが。
紗也香は敏感(びんかん)な子だからユタが無理をして自分と
つきあっていると気づいたら自分から別れ話を持ちかけるかも。
好きでもないのにつきあってもらったって紗也香だってうれしく
ないでしょうし、ユタに悪いなって思うでしょうから。
ユタのほうから紗也香に別れ話をもちかけることは
まずないでしょうね、紗也香にとって自分がいかに大事な
存在であるかは痛いほど分かるでしょうし。仁菜の気持ちを
考え、辻合に譲った位のユタですから当然紗也香の気持ちも
考えるはずです。
※紗也香が仁菜に対して
「元気で…がんばってね」(P.295の4コマ目)
この2人にわだかまりは完全になくなったようです
紗也香もユタというすてきな彼氏ができたので心に余裕が
あるのでしょうね。
よく考えたら仁菜がいたから紗也香はユタと知り合うことが
できたのですよね、仁菜がいなかったらたぶん紗也香は
ユタに話しかけることはなかったでしょう。
紗也香、うまくいけば亜由以上に仁菜の親友になれたかも
しれないのに、最初に嫌がらせをしてしまったのでそれは
無理になってしまいました。
紗也香はこのまま魔女っ子として魔力を向上させることは
しないのかな? 魔力はけっこうあるようですしこのまま
眠らせてしまうのはもったいないような気もします。
紗也香の希望がどうかによっても展開が変わってくるので
しょうが。
紗也香のことだからごく普通の女の子としての生活を
望むのかな? いつの日かユタといっしょに魔法王国
(まじっくきんぐだむ)に行ったらまた考えることも
いろいろ出てくるのでしょうね。
※ミトが仁菜に対して
「落ちこぼれ仲間だと思ってたのに〜 たまにはメール
しなさいよ!」(P.296の3コマ目)
ミトは本当にこのまま終わりそう。ただ落ちこぼれ
っていっても教員はやってるのだし、本人が言うほど
ダメとは思えないのですが。
ユタと同じくミトも秀英中残留でしょうから、これからも
いろいろ騒ぎを起こしてくれそうです。
三上先生もいつの日からミトの正体を知ることが
あるのだろうか?
※仁菜のホームスティ先のパパとママが仁菜に対して
「事務局には申し訳ないけれど 他の留学生の受け入れは
お断りするわ 仁菜ちゃんが戻ってくるの待ってる」
(P.302の1コマ目)
ところでリオは結局誰に引き取られることになったのかな?
ホームスティ先に残留? なんだかホームスティ先に残留
しそうにない雰囲気(ふんいき)ですが。
エトルリアはペット禁止だし…やはり仁菜の実家に送還?
※仁菜が亜由、辻合に対して
「やっぱり 最後に会いたくて…ちょこっと瞬間移動して来ちゃった」
(P.305の2コマ目)
仁菜が出発する日、亜由と辻合はテニスの試合だったので
2人はお見送りをあきらめていたのですが、仁菜が突然現れ
ました。
試合が終わった後のP.309の3コマ目の辻合の表情、なんとも
いえない表情ですね。寂しさがこみあげてきているのが痛いほど
よく
よく考えたら…
※本屋で立ち読みをしていたら突然仁菜が現れ、驚いた辻合が…
「じゃなくて なんで人間界に!? 学校は!? まさかもう何かやらかして
退学…」(P.312の1コマ目)
本屋で立ち読みしてたらいきなり彼女が現れたんだから
驚くのも無理ないなぁ、なにしろ当分会えないっていうことで
学校を休んで外国にお別れ旅行したのに、目の前に仁菜が
いるのだから…
仁菜がなにかやらかして学校を追い出されたのではないか?と
考えてしまったのも当然でしょう。これまでの仁菜の武勇伝の数々を
知っている辻合ですから。
よく考えたら別に仁菜は収監(しゅうかん)されたわけじゃないの
ですから外出、外泊はできますよね。世の中には全寮制の学校は
いっぱいありますが、卒業まで外泊できない学校なんてまずない
でしょう。
仁菜だけでなく辻合もこのことに気づきませんでしたが
たぶん彼女が遠くに行ってしまうのでそこまで気がまわらなかった
のでしょうね。
しかし仁菜がたまに辻合と会えるようになってよかったです
辻合にしてみればいつ帰ってくるかわからない彼女を何年も
待たなくてはならず、これではストレスがどんどんたまって
いくでしょうし、なにより辻合がかわいそうです。
亜由と架地がラブラブなのですからなおさらですね。
辻合と仁菜、うまくやればどんどん相手のことを好きになっていく
理想的な環境かも。毎日のように会っているとだんだん飽きて
しまいますし、だからといって全然会わないと次第に愛は
冷めてしまうでしょう。
好きな人と会いたくてもなかなか会えない。しかしたまには
会える、愛が冷めないでしょう? ただお互いの生活時間が
合わなくなり、会う機会が減ったら自然消滅してしまう危険も
途端に高くなってしまいますが。
しかし仁菜が突然現れて辻合はうれしそうデすね。本屋の中で
人目を気にすることなくいきなり仁菜を抱きしめてますから。
きっと仁菜がいなくなってからずーっと
※公園で架地と話をしている亜由に対して仁菜が
「あーゆちゃーんっ」(P.316の3コマ目)
こうしてまた架地は仁菜に関する疑問が増えるわけだが…アメリカに
行ったはずの仁菜がわずか一ヶ月で帰ってきているのですから。
このまま永久に仁菜が魔法の秘密を架地に対して守りきることが
できたらある意味すごいな。
辻合は亜由と架地がいい雰囲気だから亜由にあいさつをするのは
次の日にしようっていうようなことを言ったけど、辻合はたぶん2人きりに
なりたかったんだと思う。久しぶりに仁菜が来たんだし2人でいろいろ
したいでしょうから。
まぁいかにも仁菜らしいですが。
原作「ウルトラマニアック」で誕生したカップル
仁菜と辻合
亜由と架地
紗也香とユタ
ミトと三上先生
一応主力キャラでひとりぼっちのまま最終回迎えた人はいませんね
よかったです。ユタと紗也香はそれぞれ恋人がいないまま最終回を
迎えかねませんでしたが、うまく2人がくっつきました。少なくとも
紗也香にとってユタのいない生活などもはや考えられないでしょう。
ミトがあっさりくっついたのは驚きました。アニメと違って原作の
三上先生はけっこうかっこいいですからミトとうまくやっていけそう。
リオはどうなるのかな?タマはリオと付き合う気が大いにありそう
ですが(笑)
これで原作「ウルトラマニアック」は一区切りとなりました
吉住さんの作品としてははじめての魔法少女物の作品でしたが
こてこてな魔女っ子ワールドが展開されることはなく日常の一こまに
さりげなく魔法があるっていった雰囲気を最後まで貫き通しました。
りぼん2004年3月号には番外編が載ります、最終回から3年後の
世界が描かれるそうですが、どんな展開になるのかいまから楽しみです。