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ウルトラマニアック(原作) / 23話 / りぼん2003年12月号の感想
魔法学校「エトルリア」に入学を決意した仁菜、亜由や辻合と別れるのが
つらくて仕方がない状態なのに遊園地に遊びに行くことになり、自分自身
にエトルリア関連のことを忘れる魔法をかけました。しかし魔法が遊園地に
いる途中で解けてしまい、亜由の前で大泣きしてしまいました。
とりあえず仁菜は亜由と共に瞬間移動の魔法で家に帰ったのですが…
「佐倉(さくら)が急に具合悪くなって2人で先に帰るって」
(P.258の3コマ目)
亜由がとりあえず架地の携帯電話に電話をかけてごまかしました
本当は瞬間移動の魔法で帰ったのですが、魔法の秘密をしらない
架地に本当の理由を説明するわけにもいかないですからね。
辻合の携帯電話に電話をかける手もあったかもしれませんが
仁菜はとても電話をかけられる状態ではないし、亜由が辻合の
携帯電話に電話をかけるのも変です。
しかし辻合はさぞかし心配だろうな、やっと両想いになったのに
いきなり仁菜が病気になってすでに帰宅したと知らされたので
すから。
で、なんとか架地と辻合に仁菜と亜由が帰ったことをと知らせた
ので亜由は仁菜にエトルリアのことを話さなくてはなりませんね。
「……よかったね仁菜」(P.261の2-3コマ目)
亜由も仁菜と同じような気持ちなのかもしれませんね
仁菜が夢を実現させつつあることはうれしいけれど、仁菜と別れる
のはやはりつらいとのでしょう。
次のページの亜由のなんともいえない表情がいいですね〜
仁菜と亜由、出会ったのは偶然だったのかもしれないけれど
今では互いに相手がかけがえのない存在なのでしょう。
仁菜も泣かないよう必死にこらえている感じですが、その後
辻合から亜由の携帯電話に電話がかかってきて、辻合の声を
聞いたらとうとう泣き出してしまいましたね。
もともと魔法王国に帰る日が決まっていて、その日が近づいて
いるとかだったらまた悲しみも違ったのかもしれませんが、今回
の場合はいきなりラキがやってきて、すぐに帰らなくてはならなく
なったのですから、頭が状況についていけなくなってもおかしく
ありません。
辻合からせっかく電話がかかってきたのに、エトルリアのことを
話せなかった仁菜、つらかったんだろうな…仁菜もつらいが
辻合は訳が分からないでしょうね、仁菜が突然帰ってしまったのに
本人の口から理由も明かされないのですから。
※月曜日と思われる学校の廊下で仁菜が辻合、架地に対して
「おっはよ!」(P.267の2コマ目)
おいおいどうしたんだよ、仁菜すっかり普通になってるじゃん。
さんざん泣いたので吹っ切れたのかもしれませんが、こんな仁菜を
見せられたらますます辻合き混乱するでしょう。
亜由の前で泣きはらしてからまだ何日も経ってないのに
この笑顔、一体裏に何があったのか??? どういうわけかこの点に
ついて全く触れられていませんが、どうも納得いかないなー 辻合の
顔を見ても仁菜は全く動じてませんでしたし。
魔法をかけた? でもエトルリアのことは覚えてるし…もう
完全に吹っ切れたのかな?
ユタ、仁菜のエトルリア行きに猛反対
そういえばユタのこと忘れてたよ、仁菜のエトルリア入学祭りが
起こり、辻合との関係はどうなるか気になってたから。
仁菜、亜由や辻合、リオと別れるのはつらそうだけどユタと別れるのは
どうということはないみたいですね(笑)
ユ タ が か わ い そ う だ (涙)
なんていうか仁菜はユタに関しては気にもとめてない感じ。
昔からの知り合いだから、空気みたいな存在なのかもしれないな。
辻合のことで頭の中がいっぱいなのかも、脳の記憶容量に
空きがなく、何かを削除しなくてはいけなくなり、ここのところ
あまり使ってなかったユタのデータを削除したとか?
仁菜はいまだにユタが自分のことを好きだったということを
知りませんね、想像すらしてないんだろうなぁ〜 もしいつの日か
ユタの自分に対する気持ちを知ったら一体どういう反応を
するのだろう?
※ユタが仁菜に対して魔法王国の状況について話す
「つーか むこうじゃけっこう噂広まってるらしいぜ おまえの親が
うれしがって いいふらしてるっぽい」(P.269の2コマ目)
仁菜の保護者はそりゃよろこぶだろう、だってずーっと自分の子供は
出来損ないの魔女っ子だと思っていたのですから。それがなんと
エリートだったとなればうれしくてうれしくて誰かに話さずにはいられない
のでしょう。
もし間違いだったらどうする気なのだろう…
ところで仁菜の保護者ってどんな人? アニメではついに登場しません
でしたし、原作もいまだに登場してません。
「でも断るんだろ」(P.269の3コマ目)
ん??? ユタは仁菜が断ると思ってたのか??? そんな訳
ないだろうに…仮に仁菜が断ろうと思ったとしても仁菜の保護者は
許さないでしょう。近所中にしゃべりまくった後だったら引くに引けない
状態になってるだろうし、仁菜だって魔法王国で噂になっていることを
知ったら行かざるを得ないでしょう。将来魔法王国に帰国したときに
何を言われるか分かったもんじゃないし。
「でもニナ こっちの世界にいたいんだろ!? 辻合と離れても
いいのかよ!!」(P.271の1コマ目)
なるほど、好きな仁菜の気持ちが分かるからあえて行くことは勧(すす)め
ないのですね。でも魔法が上手くなったほうが仁菜のためになるものと
思われますからここは暖かく送り出すということで。
…ん? もしかしたらユタが仁菜と分かれるのが嫌なのかもな、仁菜のことが
好きなのですからそう考えてもおかしくないし。仮にそうだとしたらライバルの
辻合の名前を持ち出してまで阻止(そし)しようとしたのか…
かけがえのない存在のユタ
仁菜のエトルリア入学への決意とそれにともなう魔法王国への帰国問題は
ユタを通じて紗也香(さやか・通称アイスドール)にも知らされました。紗也香は
現在ユタとつきあってますからこの件は他人事(ひとごと)ではありませんね
ユタがもし帰国してしまったらと考えたら不安でしょう。
まぁ亜由や辻合もいますから理解してくれる人が全くいないという
状態にはならないとは思いますが、ユタみたいに紗也香と恋人のように親密な
人間関係を築(きず)くことはできないでしょう。
「由多(ゆた)くんも行きたい?」(P.273の3コマ目)
やはり心配なんだな…なにしろユタは自分が何よりほしかった
魔法王国出身者と人間のハーフという立場を理解してくれる大切な
人なのですから。不安顔でユタに尋(たず)ねてますね。
※紗也香にエトルリア行きの意志があるか尋ねられたユタが
「おれ程度じゃはいれないよ つーか全然行きたくないし
心配するなって」(P.274の2コマ目)
これを聞いた紗也香のなんともいえない表情がいいですねー
もう紗也香にとってユタのいない生活など考えられないのでしょうね。
ところで魔法王国関係のことを学校の廊下なんかで普通に話して
いいのか??? 誰かに聞かれて秘密が漏れたらどうする気なのだろう…
「今の話 くわしく聞かせろ」(P.274の4コマ目)
ユタと紗也香の会話を聞いていた辻合がユタに事情を聞こうとして
ますね。辻合、ユタと紗也香が話をしている間ずーっと柱の後に隠れて
いたのか…
しかし聞かれたのが辻合でよかったですね。もし「ウルトラマニアック」
のアニメに出てくる川中島純みたいな子に聞かれたらやっかいなことに。
もっとも魔法王国が実際に存在するなんていうことは普通は考えない
でしょうから「こいつら何訳分からんこと言ってるんだ?」位にしか思わない
かもしれませんが。
仁菜からまともな説明を受けてませんでしたから、ユタと紗也香の
会話は看過(かんか)できなかったのでしょう。
事実を知った辻合
ユタから事実を知らされた辻合、仁菜に話をします
「魔法がらみで何かあったのかなとは思ってたけど こんな
大事なことなんで言わないんだよ!!」(P.276の2コマ目)
ごもっとも。辻合と話す機会はいくらでもありましたから、辻合
がこういいたくなるのも当然でしょう。
「悲しませたくなくて言い出せなかった…」(P.276の4コマ目)
まさかずーっと言わないままこっそり辻合の前から
消えるつもりだったのだろうか??? そしたら辻合は
パニック起こすぞ。
「佐倉 提案なんだけど 明日…」(P.277の5コマ目)
思いで作りの逃避行という思い切った提案をした辻合、学校
をサボってまで行こうとするなんてなかなか辻合やるな。
思い出作りの逃避行
「ここ日本じゃないよなあ」(P.279の1コマ目)
不法入国…入管につかまったらこの日だけでなく当分ずーっと
一緒にいられるのですが、エトルリアに行かれなくなるな。
瞬間移動の魔法で北海道あたりに行こうとしたら謎の国に
ついたのか。
こんな調子で本当に最短の3年で卒業できるのか??? 辻合と
早く再会したい一心でまじめに魔法の勉強をするから上達も
早いかな?
ところで辻合が着ているシャツを見てネットスケープ・ナビゲーター
を思い出したのは私だけ? なんだかなつかしいぞ。仁菜の「N」
だったらある意味辻合は神だな。
「今日は 1日ずーっと一緒だよねっ」(P.279の4コマ目)
最初の二人っきりのデートがお別れ前の思い出作りか…(涙)
最後にならないことを祈る。
さて、次回は最終回ですが一体どんな終わり方をするのでしょうね?
仁菜が実は「未完の大器」だったという読者の予想のしない展開を
見せた「ウルトラマニアック」のことですから、最終回でもなにかお祭りが
起こるかもしれません。実は「仁菜が優秀だったのは間違い」だった
という神のような展開が待っていたりすることはないのかな?