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ウルトラマニアック(原作) / 21話 / りぼん2003年10月号の感想
前回の最後にいずれ魔法王国(まじっくきんぐだむ)に帰ることに
なる点を紗也香(さやか/通称アイスドール)に指摘され、激しく動揺
してしまった仁菜、紗也香は辻合を自分によこせと要求しているの
ですが、あまりにも唐突(とうとつ)な展開なので仁菜だけではなく
読者も訳がわからなくなりますね。これまで辻合のことを紗也香が
意識しているかのような描写(びょうしゃ)があったのであれば、今回の
紗也香の話も納得がいくのですが、いままでそんな描写なかったですし。
仁菜、いつかは魔法王国へ帰る…
紗也香に辻合くれと言われて動揺している仁菜ですが、辻合くれと
言われたことより「あなたはいずれ魔法王国に帰ってしまうんでしょ?」
(P.173の3コマ目)と言われたショックのほうが大きい仁菜。すでに
仁菜にとって辻合は特別な存在になっていることこの時点で疑う余地は
ないのですが、魔法王国にいつかは帰らなくてはならないことを考えると
辻合の気持ちに応えるのも躊躇(ちゅうちょ)してしまうのも理解できます。
いつかは帰らなくてはならないことを気にして付き合いつづけても
つらいだけです。相手のことが本当に好きなら余計に。これまで
仁菜はいつかは魔法王国に帰らなくてはならないことをあまり深く
考えていなかったようですが、紗也香の言葉がきっかけになって
深く考え込んでしまったようですね。
亜由と別れるのもつらいだろうな、今ではすっかり親友になってるし
一度魔法王国に帰ってしまうとなかなか会えなくなるし。連絡だって
簡単に取れるとは思えません。
仁菜ももちろんつらいけど亜由も仁菜と別れたらさみしくなるだろうな…
亜由、何かに気づく
どう考えても不自然な紗也香の行動を不審に思った亜由は校舎の
屋上に紗也香を呼び出し、話をつけることにしました。
「来たわよ立石さん 話って?」(P.180の5コマ目)
紗也香、瞬間移動もパソコンなしで余裕でこなせるのか、一生懸命
魔法の勉強をしているのにパソコンなしでしか魔法を使えない(原作)
仁菜の立場は…
覚えようとして一生懸命やりすぎるから仁菜はうまくいかないのかも
紗也香は別に魔法を覚える必要がなく、別に下手でもかまわないの
ですから全くプレッシャーがないので、かえって魔法をどんどん覚えられる
のかもしれません。勉強は苦手でも遊びに関することはだれに命令された
わけでもないのに簡単に覚えられますし。
「由多(ユタ)のためじゃないの?」(P.182の1コマ目)
紗也香はユタのために好きでもない辻合を自分にくれといったと
思った亜由、紗也香に対してユタのためではないかと言っている
のですが、どうやら図星だったようですね。ユタが仁菜のことを
好きだと気づいている亜由だから気づいたのかもしれませんね。
もしユタが仁菜のことが好きだということを知らなかったら、このことに
は気づかなかったでしょう。
紗也香は亜由のこの問いに対して無言でしたが、この後のやり取り
から紗也香はユタのために辻合をくれと仁菜に言ったことがわかります。
しかしなぜユタのために紗也香が必死になるのか?
「由多くんが幸せになってくれればいい 力になりたいの優しくして
もらったお礼に」(P.185の3コマ目)
ユタのことが好きだから、ユタの気持ちが分かるから、紗也香は
ユタのために仁菜と辻合がカップルになるのを阻止(そし)したかった
のでしょう。
紗也香はユタのことが好きになったみたいですね、最初は
「あんたたちに近づくために好きなふりしただけ」(りぼん2003年
8月号・P.304の4コマ目)だったようですが、仁菜たちに
いじわるをしたにもかかわらず自分に対してやさしくしてくれた
ユタのことを好きになったのでしょう。
親しい友人を作らず他人を遠ざける生活は本来紗也香が
希望していたわけではないので、ユタのようにやさしくしてくれる
異性が現れたら一発で好きになってしまうのも当然かもしれません。
ユタ、自分を犠牲にして仁菜と紗也香を幸せに
亜由は一人で来ていたのではなく、同じ場所にユタも姿を消して
同席していたことが判明。亜由は紗也香がユタのために辻合くれと
仁菜に言ったことは間違いないと判断、ユタを待機させておいた
ようです。
亜由は紗也香を説得するためにはユタ自身に説得してもらう必要が
あると思ったのでしょうが、正しい判断でしょう。紗也香はユタのためには
仁菜と辻合をくっつけないほうがいいと強く思っていますから、亜由が
説得して考えを変えるとは考えにくいです。紗也香の考えを変える
ためにはユタの口から紗也香に仁菜より紗也香のほうが大事だと
いうようなことを直接言ってもらうしかないでしょう。
「……でもそれ同情でしょ? ほんとは 今でも佐倉さんを……」
(P.188の4コマ目)
これはユタの本当の気持ちを性格に言い当てているでしょう
この直後のユタの表情がユタのすべての気持ちを表している
ような気がします。
ユタはたしかに仁菜のことが好きです。しかしユタは『自分の
気持ちに正直に生きて仁菜に告白したら仁菜と気まずくなり
紗也香もつらい思いをする。自分が紗也香とくっつけば仁菜も
好きな辻合とカップルになれるし、紗也香も幸せになれると』
考えたのかもしれません。
ユタは自分が犠牲になることにより2人の女の子を救った
のでしょう。
ユ タ が か わ い そ う だ…(涙)
亜由は紗也香となかよくしていたほうがいいかもしれませんね
仁菜、ユタはいずれ魔法王国に帰ってしまう可能性が極めて
高いです。これからも末永く魔法王国のみんなと仲良くしたいので
あれば紗也香の魔法の力は無視できないでしょう。
ミトと仁菜のホームスティ先のパパの力も大変有効だろうけど
やはり年も近い紗也香のほうが亜由も辻合も話をしやすいだろうし。
せめて魔法王国と人間界居住組(亜由、紗也香、辻合)が
なんらかの形で連絡を取り合えればいいのですが、情報ルート
を作るとなるとやはり紗也香の助力は欠かせないでしょうね。
ミト、三上先生とラブラブに 仁菜、辻合とつきあうことを決断
ここのところお話にほとんど絡(から)まなかったミト
ですが、いつの間にか三上先生とラブラブになっていた
ようです。三上先生は田村先生のことを好きだったの
ですが、その気持ちが変わったきっかけはなんだったの
だろう?
仁菜は今、辻合と付き合うことについてとても悩んでいます
悩んでいる最大の理由は人間とつきあったら魔法王国に帰った
時どうなるのかとかいろいろ考えてしまうからですが、ミトと
三上先生のカップルの誕生を見て、さらに帰宅後ホームスティ先の
パパから聞いた話が仁菜の背中を大きく押すことになりました。
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人間とつきあうことについて悩まなかったのか?という仁菜の疑問に
ついてミトと仁菜のホームスティ先のパパは?
<ミト、三上先生とつきあうことについて悩まなかった?>
「なんで?好きならそんなこと関係ないじゃない」(P.194の7コマ目)
「今好きでいっしょにいたいんだもん それでいいの!」
(P.195の2コマ目)
<パパ、ママとつきあいはじめた時に悩んだ?>
「んーあんまり深く考えなかったなぁ…」(P.196の4コマ目)
「とにかくママが大好きだったからね ほんとに好きならなんとかなると
思ってたから」(P.196の5コマ目)
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2人は仁菜が辻合とつきあいたいけど魔法王国にいつかは
帰らなくてはならないので付き合うべきかどうか悩んでいることは
おそらく知らないでしょう。しかしこの2人の言葉は仁菜が辻合に告白
されて以来、ずーっと迷路に迷い込んだかのように悩んでいた仁菜に
出口を与えることになりました☆
ついに決断、仁菜と辻合がカップルに!
「うん えと 仁菜 辻合くんとつきあいます」
(P.198の7コマ目)
ついに仁菜と辻合がカップルに!!! これから
お話の中で2人のラブラブなシーンをたくさん見られると
期待したいところですが、どうもこのお話は仁菜にやすらぎの時を
与えないようで…
「初めまして ニナ・サクレイル あなたを迎えに来たのです」
(P.201の2−3コマ目)
仁 菜 と 辻 合 が か わ い そ う だ …(涙)
幸せな気分でいられたのは数時間か…うわぁぁぁん。