あたしはバンビ / りぼん2001年9月号
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槙ようこ
【泉の元彼女登場!】
泉とキスをすることは果たせたものの完全につきあっている訳ではない
麻衣ちゃん、まだ泉の彼女ではないので麻衣ちゃんは不安定な立場です。
ですから、ちょっとしたこともすごく気になってしまうのですが、そんな時に泉が
中学生時代につきあっていた女の子「未波(みなみ)」が登場☆ 麻衣ちゃんの
心は穏(おだ)やかであるはずはありません。
先月号で未波が登場した時はてっきり八重蔵の元彼女なのではないかと
私は思っていたのですが実際は泉の元彼女だったようです。
「別に麻衣は気にすることないと思うけど 過去だしさ」(P.79の1コマ目)
…って私も思うのですが、麻衣ちゃんにしてみれば平常心でいられるはずは
ありません、両耳を手でしっかりおさえてもう何も聞きたくないっていう態勢ですが
どうも未波がすごーい女の子に見えてしまっているようですね。まぁこういう状況では
ついつい悪いほうへ物事を考えてしまいますが、麻衣ちゃんだってけっこうかわいい
ですよ♪ 泉くらいのすてきな男の子なら今まで一人も彼女がいないと考える
ほうが不自然なのですから、もっと割り切ったほうが…
【泉の言葉で一喜一憂(いっきいちゆう)】
いきなり泉に呼びだされた麻衣ちゃん…
「『涙と鼻たらして その顔はそれはもう言葉じゃ言い表せない程みにくかった』って
ある人物にきーた。」(P.84の4コマ目)
”ある人物”の情報って泉ってそんなに友達多くないからおのずから情報源は
特定されてしまうのですが(笑) 言葉で言い表せない程みにくかったって一体どんな
顔だったのでしょうね? 別にフラれた訳ではないのですから、そんなにみにくい顔に
なる程落ち込まなくってもいいと思うのですが、やはりちょっとした事がすごく気になって
しまうようです。
なにより麻衣ちゃんからしてみれば泉の自分に対する本当の気持ちが一体何であるか
いまいち分からないのですから、不安になるのも無理からぬところです。
「オレは言葉がたりねぇんだな」(P.85の3コマ目)
そうです、でも泉がおしゃべりで「グッドモーニング・コール」の阿部っちみたいに
なっちゃったらいやなので今のままの泉でいてください(笑) たぶん麻衣ちゃんも
今の泉が好きでしょうから。
「だからー… ちゃんと想(おも)ってるから 調子のっとけ」(P.86の3−4コマ目)
泉にしてはせいいっぱいの言葉ですね♪ けっこう自分の気持ちをはっきり
言っていていいですね☆ 不器用な男の子がこういうことを言うと絵になりますね〜
こんなことを言われたらもう調子に乗るしかありませんね。
「あたしは 泉の一言ですぐ傷ついたり泣いたり めんどくさい女だよ でも
泉のささいな一言で すごく喜べたりもするんだよ」(P.88の2−3コマ目)
でも、これってごく普通の女の子らしくてすごくいいですー 麻衣ちゃんが
一喜一憂する姿が想像できますが、そんな麻衣ちゃんはとてもかわいい
ですね♪
【泉、未波との接触を避ける】
泉はこの後未波とばったり出くわすのですが、未波が泉にさわろうとしたら
その手を払いのけていますね、これって?
−推理−
(1) すぐそばに麻衣ちゃんがいたので麻衣ちゃんがショックを受けないように
気をつかった
(2) 別れた女には用はないから
(3) 何かよほど未波にうらみがある
まぁ普通に考えれば(1)だと思うのですが、泉って性格は悪いわけではないですから
いくら分かれたとはいえ未波へのあの態度はきっと何かあるな(笑) とにかくなんで
この2人が別れたのか理由が知りたいですね。
ランダム・ウォーク(最終回) / りぼん2001年9月号
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吉住渉
さて、ながらく優架(ゆか)ちゃんの男運の悪さをネタに楽しませてくれたこの
「ランダム・ウォーク」ですが、残念ながら今回で最終回となってしまいました。
とにかく優架ちゃんはこの作品の中でひどい目にあわされつづけていましたね
つきあっていたのに家庭教師のお姉さんと浮気してしまい破局に至った例を
筆頭に彼氏はすぐにできるのだけどお世辞にも長続きしたとは言えない
かわいそうな優架ちゃん、他のみんなはどんどんハッピーになっていくのに
どうして優架ちゃんだけこんな悲しい思いをしなくてはならないのでしょう???
【”兄貴”からキスされた優架ちゃん】
前回、いきなりキスをされてしまった優架ちゃん、相手は兄の「十和(とうわ)」
ですからさすがに優架ちゃんもこんらんしてます。
優架ちゃんは十和にはいつも通り普通に接してほしいと考えて考えていた
ようですが、十和は優架ちゃんの家庭教師をやめてしまったことからかなり
気をつかっていることが分かります。
これじゃかえって気まずい雰囲気(ふんいき)なってしまいますね、優架ちゃんは
一体十和についてどう思っているのでしょう?
「男の人にあんなふうにされたの初めてだ …そういえば兄貴ったって血がつながってる
わけでもないし ただの男の人なんだよね…」(P.398の1コマ目)
たしかに… そうではありますがだからといって恋愛の対象として見ていいものか
どうかと思っていたら!?
「うわ なに!? なんか急に意識してきちゃったよー!!」(P.398の3コマ目)
恋愛対象としてみていいと思いはじめてきたようですね、なんだか顔も真っ赤に
なってしまいとてもかわいいのですが、しかし優架ちゃんをめぐる人間関係は
動きが激しいですねー
こういう事態に恋愛のプロともいえる塔子(とうこ)が遭遇(そうぐう)したら一体
どう対処するのかちょっと興味が沸きますね、しかし塔子はきっぱりと↓
「年齢 立場問わず 男性は常に全員恋愛対象として見るから」(P.400の3コマ目)
ご立派! となると小学生の男の子であってもチャンスはある訳です(笑)
【主人公以外はみんなハッピー】
優架ちゃんの男運の悪さばかりが目立った「ランダム・ウォーク」でしたがよくよく
考えたら優架ちゃん以外のキャラはみんなけっこううまくいってますよねー
登場人物が多いのでちょっと忘れてしまいそうになりますが…
・紗央里(さおり)先輩と海斗(かいと)
・望くんと図書館の彼女
・寺門と桂
・塔子と司(つかさ)
「主人公以外みんなラブラブー」『なんなのこのマンガ』(P.406の7コマ目)
優架ちゃん、どうやら気づいてはいけないことに気づいてしまったようですね(笑)
こういう展開のまんがもひとつ位あってもいいのではないでしょうか。
しかし主人公以外のキャラがことごとくうまくいってるというのもすごいですよね。
【優架ちゃんと十和は結局???】
「すごく好みの女の子がいきなり妹になって一緒に暮らすことになって
どうしていいかわからなかったんだ」(P.413の2コマ目)
そりゃいきなりかわいいー♪娘に「今日からあなたの妹です」なんて言われたら
どうしていいのか分からなくなるのも無理はないです。…っていうか冷静にふるまう人
のほうがおかしいです。
十和にしてみれば優架ちゃんは血のつながりはないから恋愛対象としてみても
悪くはないのですがそうはいってもあからさまにラブラブっていうのも変ですし。ある意味
つらい立場におかれていましたね。
この後2人はどうなったのか??? その答えは「りぼん夏休みおたのしみ増刊号」
を待たねばならぬのであった。
時空異邦人KYOKO(最終回) / りぼん2001年9月号
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種村有菜
”時の最果て”にいってしまった響古(きょーこ)を連れ戻そうと図る逆滝を
はじめとする異邦人11人、「時計の間」を占拠(せんきょ)して響古を連れ戻そう
としているのですが、巨大な時計はすでにこわされてしまっているので一体
どうやってこのことを解決するのかと思い読み進めていくと…
「わざと力を暴走させて 時空の歪(ひずみ)を作るんだ それに飛びこめば
響古様の元へ行けるかもしれない」(P.426の4コマ目)
こんな方法で行けるの? 別に時空のひずみの行き先は”時の最果て”とは
限らないのですが、まぁ「行けるかも」と言っていることからどこに飛ばされるか分からない
ということは承知してはいるようですね。響古を連れ戻すのに他にじゃあ何か方法を
思いつくのか?と言われてしまえば他に方法はないのですから、仕方がなかった
のでしょう。
「あなただって響古様がいなくなってつまらないって 思ってるんでしょう!?」
(P.427の2コマ目)
逆滝は王に対してこう言っているのですが、これに対して王は特に有効な反論は
していないことから、王も心の中ではそれに近いことを考えているのでしょう。
預かってた響古を約束通りに返してはみたものの、16年もいっしょに暮らしていた
のでいつの間にか自分の子供に対する愛情と似たような気持ちを抱いてしまった
のかもしれませんね。
ところで響古はいなくなってしまいましたが、その一方で王にとって実の娘である
憂姫(ういひめ)は帰ってきたのですから、本当はそのことをもっと喜んでもいい
はずなのに見ていると憂姫が帰ってきたことに対する喜びの気持ちを表して
いるシーンはあまり見受けられません。
憂姫は16年間、それも人生で一番楽しいであろう子供時代を響古に体を
貸してしまったので過ごすことができなかったのですから、憂姫はある意味被害者
なのにどうもお話の中ではきわめて軽く扱われているように思えてならないの
ですが。
【逆滝、響古奪還作戦?】
逆滝は”時の最果て”になんとかたどりつくことができました、相手は何しろ
自分の子供を守るというとてつもない大義名分がありますから必死になって
逆滝を殺してでも守ろうとするはず! ざぞかし壮絶(そうぜつ)な戦いが繰り広げ
られると思いたくもなるのですが…
「逆滝 響古をたのむぞ なんせ実の親に全力で攻撃して守るほど愛しちゃってる
みたいだからな」(P.436の3−4コマ目)
……そ、そんな簡単に手放していいのか??? だって響古って次の「時の神」に
なるために地球王のもとに預けられていたのでは?↓
「早く次の時の神をたてねば時空にひずみができ歴史が狂ってしまう これとて
国の存亡にかかわることだぞ」(りぼん2001年8月号・P.27の1コマ目)
ということは響古が逆滝のもとへ行ってしまって大丈夫なのでしょうか???
逆滝のところへ響古が行ってしまったが為に歴史が狂ってしまうおそれは
ないのでしょうか??? だって逆滝のところへ行っている間は響古は「時の神」
にはなれない訳ですし。あっ、でも「時の神」は別に人間とくらしてはいけないという
訳ではないとかいう理屈をあとから付け加えればOK???
いずれは響古は「時の神」にならねばならない運命であるのは変わってない
でしょうから、その点をどう解決するのでしょうね。
【響古の新しい体は???】
ところで響古をつれもどしたのはいいのですが、体はどうするの?だって
ずーっと借りてた体はもう返しちゃいましたし、まさか「やっぱりまだまだ借りるぞ!」
っていってまた憂姫にお眠りいただくっていう訳にもいかないでしょう。
でも”それもイイッ!”なんていう意見が出かねないほど憂姫の存在感は…
で、響古の為に用意した体は結局誰のかというと?
↓
「私の妻 季結(きゆ)だ」(P.441の2コマ目)
王の妻、つまり憂姫の母の体を借りることになったらしいのですが、周りの人や
国民にはこの事態を一体どう説明するのでしょうね、なにしろ響古姫の体が
突然別のものになってしまったのですから! ”あんな感じの国”なので情報公開に積極的
とも思えませんし。
まぁ似てるから… い、いいや… で済ませそう…
【最後は逆滝と響古が結婚してめでたしめでたし】
まぁ最後は丸くおさまってめでたしめでたしといったところではないでしょうか?
他のキャラもだいたいいい方向へ向かっているようですからこの作品の最終回と
してはよかったのではないでしょうか。