都(みやこ)に悪魔がとりついてしまったので、封印(ふういん)することになった
ジャンヌ、しかし親友(しんゆう)の都を人質(ひとじち)にとられているような
ものなので、うかつに手を出すことはできません。
「取り引きをしようじゃないか 私を封印するならおまえがチェックメイト
する その瞬間(しゅんかん)にその娘(むすめ)の のどを切る 封印
しないなら この娘の体から出ていってやる 解放(かいほう)しよう」
都にとりついている悪魔がジャンヌに取り引きをもちかけています、もし
封印しようとするのなら都ののどを切ると脅(おど)しています、しかし
都が危険にさらされるからといって悪魔を見逃すことはできません。
「悪魔さん返事はNOよ 悪いけど封印させてもらうわ」
やはりジャンヌは悪魔と取り引きするのをことわりました、今までのまろんの
行動(こうどう)からして悪魔なんかと取り引きするはずありませんね。
でもこれで都の命はあぶなくなってしまいます。
「ならばこの娘も道づれにするだけだ!」
都ののどを切ろうとする悪魔! 都は大ピンチですね。
「一瞬(いっしゅん)でいい! この姿に反応(はんのう)して!! 悪魔を
おさえこんで自分をとりもどして!! ジャンヌは私なの まろんなの」
一瞬都の前で本当の姿を見せたジャンヌ、この作戦は見事(みごと)に
成功してジャンヌは悪魔を封印することができました!
いつもならこれでめでたしめでたしというところなのですが、今回は都に
まろんはジャンヌであるということを明らかにしてしまったので都に本当の
ことを説明する必要がありますね。
「とりあえず全部話してはみたものの 案(あん)の定(じょう)一言(ひとこと)も
口きいてくれないなぁ」
そりゃ、いきなり”実は私はジャンヌ・・・”って言われて”あーそうなのー♪”
っていうわけにはいかないですよねー
「怒るもなにも突然ジャンヌはあんたで神様の為に怪盗してたって言われても
すぐに 信じるわけないでしょう!」
その通りっ!!! もしみなさんのおともだちがいきなりこんなことを
言い始めたらどう思いますか? 悪い冗談(じょうだん)か病気(びょうき)に
でもかかったのではないかと思うでしょう。
でも、この後 都は思わぬことをまろんに言いました・・・
「あんたがジャンヌだってことぐらいあたしには最初からばればれだったのよ!
このどん!」
ほ、ほ、ほぇーーーーーーーーーーーーーーーーっ! なんと都はまろんが
ジャンヌであることを知ってましたーーーーーーーーーーーーーーーーっ。
まぁもっとも冷静(冷静)になって考えてみれば、知っていてもおかしくは
ないですが。
「・・・もしもお父さんや他の刑事さがあんたをつかまえたとき あたしが
警察の中にいれば『ヘマしちやった』って逃がすことができるでしょ?」
なるほどー 都はまろんが万が一つかまってしまった時に逃がすことを
考えていたのですね、それでまろんをずーっと追いつづけていたと・・・
美しい友情と言うべきなのでしょうか???
これで問題は一件落着(いっけんらくちゃく)かと思ったら・・・
「好きです!」
なんと、水無月(みなづき)くんがいきなり都に告白しました!!!!
なんだか”おいおい“っていう感じですよねー ついこの間まろんに告白した
ばかりなのにこんどは都ですか・・・
「あんたまろんはどうしたのよ!」
都がこう聞くのも当然ですよね、いきなり「好き」だなんて言われても
信用できません。
「まろんさんにはきっぱりふられてきました 潔白(けっぱく)ですっ」
い、いゃ・・・そういう問題じゃないと思うよ・・・
「さっきの今で ほれられても信じられるわけないでしょ!」
その通り!!!
「僕だって男なんですよ 冗談(じょうだん)じゃないってこと 証明して
みせます!」
都に”冗談はやめてよ”と言われて突然感じが変わった水無月くん
顔も真剣(しんけん)な感じになり、キスをしようとします。
「あたしをくどこうなんて十年早いのよっ 顔洗って出直しなさい!」
このままうまくいったら面白くないですよねー しばらく水無月くん
には苦難(くなん)がつづくことでしょう。
ラブラブな感じでしたが、そんなあまーい雰囲気(ふんいき)も長くは続きません・・・
「名古屋稚空(なごや ちあき)は消滅(しょうめつ)したわ 死んだのよ」
フィンがまろんにいきなり稚空が消滅したといっています! たしかに稚空は
まろんの前から消えてしまいましたし・・・ これからさらにまろんにとって
厳しい戦いが続きますね。
「目 細めないと全く物が見えないんですよ・・・」
浅瀬(あさせ)先生のメガネなしの姿って珍しいですよねー 結構
怖い顔をしていますが、見えにくいからなのですか。でも浅瀬先生って
性格(せいかく)が怖いのであまり違和感(いわかん)がありません。
「先生 メガネ見つけたら何かお礼くれたりしないんですか?」
たしかに見つけた人が何かごほうびをもらえるという風にした方がみんな
真剣(しんけん)に探すでしょうね。
「どっちがいい?」
カフセルと錠剤(じょうざい)を取り出す浅瀬先生・・・ の、飲んでも
大丈夫(だいじょうぶ)なの・・・・・・!?
「5科目平均60点 とらないと留年(りゅうねん)しちゃうんだよー」
蘭ちゃん大ピンチですねー もし進級できなかったらみんなと別れなくては
ならなくなりますよね。
「ちょっと蘭〜っ ホンキで留年してもいいって思ってるのーっ?」
「そーなっても後悔(こうかい)はしねーってこと!」
蘭ちゃん開き直ってますねー ずいぶんハッピーな性格ですがこれくらいで
なければ渋谷でコギャルはやってられないのかもしれませんね。
『数日後』
「こいコラ美由(みゆ)〜〜〜!!! いーかげんにしろよテメ〜〜〜ッ」
寿家(ことぶき け)に同居(どうきょ)している美由、奨学生(しょうがくせい)の
試験のための勉強をしているのですが、どうも蘭ちゃんは美由の勉強の
仕方が気に食わないようで・・・
「ううっ 寒気(さむけ)がしてきた〜〜〜! その数式をあたしの目の前から
どけてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ」
部屋一面に元素記号(げんそきごう)や英単語どが書かれた紙をはって
いる美由、たしかにこんなのを部屋にいる間ずーっと見せられていたら
つかれてしまいますよね。
でも、これは寿家みんなの作戦でした・・・
「美由と同居させてムリヤリあたしの頭にベンキョーをたたき込むとゆー 荒技!!」
なるほどー 進級がきびしい状況だった蘭ちゃんが勉強をしなかったので
みんなで考えたのですねー でもこのおかげで蘭ちゃんは無事に進級
できたからよかったのでないでしょうか?